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WEBJIS の基本方針

WEBJIS の基本方針

ウェブアクセシビリティ入門 第108号

発行日 :2007年1月28日

  • 本日は
  • 49回目の 誕生日
  • しみじみ感じる 時の大切さ

皆さんお元気ですか。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

元日に発行して以来の発行となりました。

今年から、週刊ではなく、月1回プラスアルファという形での発行にさせてください。

月1回は、基本的には月末の日曜日の予定です。

えらく忙しくなりました。

その忙しさの一端は、編集後記で。

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[WEBJISの基本方針]

本誌では、これまでWEBJISに書かれた技術的な内容についてはかなり解説してきましたが、理念や方針といったところにはあまり深く食い込んでいませんでした。

2004年6月に制定された

「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」

いわゆるWEBJISでは、4章で基本方針を以下のように定義しています。


4.1 基本方針

ウェブコンテンツの情報アクセシビリティを確保し,向上させるための基本方針を次に示す。

a) ウェブコンテンツを企画・制作するときに,可能な限り高齢者・障害者が操作又は利用できるように配慮する。

b) ウェブコンテンツは,できるだけ多くの情報通信機器,表示装置の画面解像度及びサイズ,ウェブブラウザ及びバージョンで,操作又は利用できるように配慮する。

c) ウェブコンテンツの企画から運用に至るプロセスで情報アクセシビリティを常に確保し,更に向上するように配慮する。


a)とb)は、皆さん心に停めていますか?

ここがまさにウェブアクセシビリティの真髄ですね。

c)は、障害者や高齢者のことを念頭から外した上での情報アクセシビリティの向上なら、ウェブサイトを作る以上、誰でも考えています。

もちろん、ここでの「情報アクセシビリティ」は、障害者や高齢者も含むものであり、a)とb)を前提としたc)ですね。

今回は、WEBJIS の方針を確認しました。

ドンナビジネスでも、国の方針に従った方が成功に近づくことは間違いないでしょう。

[編集後記]

本日、1月28日で49歳になった望月優でした。

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

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利用者が制御できる音とは?

利用者が制御できる音とは?

ウェブアクセシビリティ入門 第64号

発行日 :2006年3月6日

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

とうとう3月になりました。

三寒四温を経ながら少しずつあったかくなってきましたね。

ワールドベースボールクラシックもなんとか予選を勝ち抜くことができました。

決勝リーグを楽しみにしましょう。

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利用者が制御できる音とは

 さて、「音」に関する特集の3回目です。

 今回でこの話題は締めます。

 WEBJISでは、5.7の「音」のb)で、以下のように述べています。


b) 音は,利用者が出力を制御できることが望ましい。

例:利用者が,音量調整,再生,停止などを制御できるように,再生,停止,音量調整などの制御方法コントロールを提供する。プラグインで提供する場合は,それを用いてもよい。


「利用者が出力を制御できることが望ましい。」

全くそのとおりですね。

ならば、具体的にはどうすれば良いのでしょうか。

 一応、上記WEBJISの「例」で述べてはいますが、説明が技術者向けでなんだかわかりにくいですね。

 さらに、内容的にも私としては一部異論があります。

埋め込みプログラムで音を再生することの是非


利用者が,音量調整,再生,停止などを制御できるように,再生,停止,音量調整などの制御方法コントロールを提供する。


これは、利用者が音の再生をコントロールできるようにプログラムせよ、という意味ですね。

前号で取り上げた

●東大阪市消防局 目の不自由な方のためのホームページ

 http://www.h-119.jp/talkweb.html

例えば上のようなページです。

上下・左右のカーソルキーで内容を辿ることができ、それらのキーを押したことがトリガーとなって音が再生されます。

自動的に再生するのではなく、利用者の操作に応じて音を出しているわけですから、まさにWEBJISが上の例で述べている、理想的な音の出し方です。

しかし、前号で指摘したように、このキー操作が音声ブラウザ自体のキー操作を邪魔してしまって、利用者が普段行っている操作ができなくなるという自体を生み出しています。

ですから、WEBJISのおきてを守っていても、利用者の利便性にマッチしないこともあるのです。

もともと、ウェブサイトはそれぞれの利用者のお好みで楽しんでもらえるように作るのがもっともウェブアクセシビリティ哲学にフィットした方法です。

ページ内に操作系を指定するプログラムを埋め込むということは、「操作方法をこのページの指定に合わせよ」と言っているわけですから、根本的にアクセシビリティ哲学に反していると言っても過言ではないでしょう。

メディアプレーヤーに任せよ

 一方、音のデータファイルにリンクを貼るだけという、きわめてシンプルな設置方法はどうでしょうか。

 この場合、音のデータと言ってもいろいろなタイプがありますが、ほとんどのデータはメディアプレーヤーで再生することができます。

 利用者はリンクの貼られた個所をクリックするだけ、その後はファイルタイプで関連付けられたメディアプレーヤーが呼び出され、それによってその音が再生されます。

 メディアプレーヤーで音を再生しているときは、その音に対する操作はメディアプレーヤーの操作、それを呼び出したページの操作は ALTキーを押しながら TABキーで音声ブラウザに切り替えて、いつもの慣れた音声ブラウザのキー操作で行うことができるのです。

 つまり、 ALT+TAB でメディアプレーヤーと手馴れた音声ブラウザを切り替えながら、音の再生とページ自体のブラウジングの両方を操作できるのです。

 ですから、音の設置に関しては、「音のデータにリンクを貼る」というもっともシンプルなやり方がもっともアクセシブルだと言えます。

 ただ、このとき、音データリンクのアンカー文字列で、音の内容と合わせて音データの形式も知らせてくださいね。


大統領演説(MP3, 10分)


みたいなやり方が良いですね。

ちなみに、メディアプレーヤーの再生は、スペースキーで停めたり続行したりすることができます。

見える方にとっても、再生の停止と再会はマウスよりもこちらの方が楽かも知れません。

あっ!これも操作方法の侵略かな?

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ウェブアクセシビリティ入門 第62号

発行日 :2006年2月20日

  • 肉声で
  • 盲人用と 言うけれど
  • 合成音の 方が聞き易いかも?

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

 ウェブアクセシビリティに感心を持つ仲間から教えてもらいました。

 ちょっとこのサイトを見てください。

東大阪市消防局 目の不自由な方のためのホームページ

↑巻頭の区が思い浮かんだページでした。

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 「音」とは、音楽や肉声や効果音など、文字を音声化したものではない「音」を差します。

 性質上、視覚障害者にとっては見える皆さんにとっての絵や写真のようなリアル感のある情報となります。

 一方、聴覚障害者にとっては、視覚障害者にとっての絵や写真のように、意味のない情報になります。

 さて、WEBJISはどのようにせよと言っているのでしょうか。

 WEBJISでは、5.7の「音」で、以下のように述べています。


a) 自動的に音を再生しないことが望ましい。自動的に再生する場合には,再生していることを明示しなければならない。なお,bgsound 要素を使って音を再生すると,利用者は音が再生されていることも分からない,また,停止,ボリューム調整などの制御もできない。

参考:ここでいう“音”とは,BGM などの効果音,ボタンなどの操作時に再生されるクリック音などウェブコンテンツにおいて補助的に用いられるものだけでなく,動画に付加される音声情報,警告音なども含まれる。

参考:聴覚障害があるとき,音が再生されていることが認識できない。さらにその内容も理解できない。また,音を出せない環境で利用することも考えられる。

参考:音声ブラウザなどを使用するとき,自動的に音が再生されると合成音声が聞こえにくくなってしまう場合がある。

例:音の再生を事前に知らせるなど,利用者が選択できるようにする。音の再生操作のためのボタンを設け,利用者が選択したら再生するようにする。やむをえず音を自動的に再生するときは,再生されていることを明示する。

b) 音は,利用者が出力を制御できることが望ましい。

参考:聴覚障害があるとき,音が再生されていることが認識できない。また,大きな音で利用したい場合もある。

例:利用者が,音量調整,再生,停止などを制御できるように,再生,停止,音量調整などの制御方法コントロールを提供する。プラグインで提供する場合は,それを用いてもよい。


 WEBJISでは、「自動的に音を再生しないことが望ましい。」と述べています。

 しかし、私はちょっと異なる考え方を持っています。

 「音」も、ホームページを魅力的なものに色付けする一つの手段です。これは、絵や写真と同じです。

 「画像は自動的に表示しないことが望ましい。」とWEB制作の教科書にかかれていたら、「ウンニャ、それはちょっと」と皆さん思いますよね。

 「音」も同じようなものだと思います。

 自動的に再生されても良いけれど、「自動的に再生する場合には,再生していることを明示しなければならない。」を守っていれば良いと考えます。これは、聴覚障害者に対して「音を流しているよ」と伝える情報提供の配慮です。

 視覚障害者に対する ALT テキストのような位置付けですね。

 ただ、音と画像では、一ツ岳大きく異なることがあります。

  • 画像は周りの人に迷惑をかけることはない。
  • 音は回りの人に迷惑をかけることがある。

ということです。

 聴覚障害者がインターネットを閲覧しているとき、大きな音が出ているのに気付かず、周りの人に迷惑をかけてしまっていることにすら気付かないということがあるそうです。

 これは、先日ジョイント企画をさせて頂いたかがやきパソコンスクールの益田社長がおっしゃっていました。

 ただ、聴覚障害者自身はそれに気付かないので、本人からホームページ上での「音」についてあまり不満を聞くことはないともおっしゃっていました。

 なので、私の思いとしては、もしもパソコンから出ている音がちょっと迷惑だと感じたら、素直にそのことを本人に伝えましょう。

 視覚障害者も、自分の都合でかなりの大きな音でホームページを聞いていることもあるかも知れません。

 この辺り、ウェブサイトの作り方というよりも、むしろ、現場の人間関係でカバーした方がお互いの理解の促進にもなりますし、より有効的な関係を築くためのきっかけにもなりうると思います。

聴覚障害者にも安心の情報保障を行っているかがやきパソコンスクール↓

http://kagayaki.school-info.jp/

 「音」の話題、今回だけでは書ききれませんので、次号に続きます。

総務省のウェブアクセシビリティセミナー

 総務省主催のウェブアクセシビリティセミナーが、東京、広島、名古屋、仙台の全国4個所で3月に行われます。

 題して、

「誰でも使える地方公共団体ホームページの実現に向けて」↓

「みんなの公共サイト運用モデル」ホームページ

 総務省は元自治省と郵政省が合体してできた省です。つまり、各地方自治体を統率している省です。その国の省が、国策としてウェブアクセシビリティを推進しています。

 このセミナーでは、ウェブアクセシビリティの考え方、国策としての必要性、現状、今後の展望などが学べると思います。

 私も、3月9日の東京会場でのセミナーは受講する予定です。

編集後記

 アメディア主催の第3階目のウェブアクセシビリティセミナーが決まりました。

 今回は、新年度の4月ということで、ウェブアクセシビリティの基本から実践までを1回のセミナーで全部そうざらいしてしまおうというちょっと乱暴な、でもこれ1回で皆さんの今後の方針が固まるセミナーを企画しました。

 ネットピジネスを目指す皆さんも、ビジターあってのビジネスですから、ウェブアクセシビリティの基本は非常に大切です。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar3.htm

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フォント

フォント

ウェブアクセシビリティ入門 第61号

発行日 :2006年2月13日

  • 文字フォント
  • デザイン性はほどほどに
  • 文字は絵じゃなし
  • 文意優先

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

モーグルの上村愛子さん、残念でしたがさわやかでしたね。

達成感を感じながらももっと上に行きたかったというさらなる目的志向、そしてそれを素直に表現できるオープンな心を持つ彼女のような人は、もっともっと成長できそうです。

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フォント

 WEBJISでは、5.6 文字の中のb)とc)で次のように述べています。


b) フォントを指定するとき,サイズ及び書体を考慮し読みやすいフォントを指定することが望ましい。

参考:日本語においては,明朝体よりも線幅が一定のゴシック体の方が見やすい場合がある。

c) フォントの色には,背景色などを考慮し見やすい色を指定することが望ましい。

例:明度の高い白と明度の低い茶との組み合わせにより,明度の差(コントラスト)を確保する。


大きな文字での印刷物を「大活字」と呼びますが、弱視者用の大活字印刷では、明朝体よりもゴシック体の方が読み易いといわれています。

例えば、大活字書籍の専門出版社、株式会社大活字はこんな風に宣伝しています。

http://www.daikatsuji.co.jp/books/new.html

また、色に関しては、やはりコントラストを考えて、見やすくすることが大切です。

 WEBJISでは、5.5 色及び形のc)で、画像を表示する上でのコントラストの大切さを歌っています。


c) 画像などの背景色と前景色とには,十分なコントラストを取り,識別しやすい配色にすることが望ましい。


文字の場合にも、画像と同じように、コントラストが大切だということですね。

色の見え方に関するチェックツールで、普段あまり多くの方に知られていないものがメルマガ「ウェブアクセシビリティ実例見聞録」の前号で紹介されていました。

http://blog.mag2.com/m/log/0000157597

編集後記

 2月17日から三日間、町田デザイン専門学校で行われる「産学ネットワーク展」という展示会にアメディアとして出品することになりました。

http://www.mdc.ac.jp/

もともと視覚障害者向けの機器が珍しいので、それらを見せて欲しいという主旨で頼まれたのですが、私の方では、ウェブアクセシビリティに関連してつながりができればなあと思っているのです。

上のサイト見ましたか?あんまりアクセシブルじゃないですよね。ね!

私に声をかけてくれたのは、学生を企業に紹介する就職課の方で、WEBには全く絡んでいないようです。

ということで、どなたでも参加自由の展示会のようなので、私は18日の土曜日には、出展ブースに張り付いているつもりですので、もしよろしければお声かけください。

アメディアブースに目の見えない叔父さんがいたら、たぶんそれが私です。

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ウェブアクセシビリティ入門 第60号

発行日 :2006年2月6日

  • 文字サイズ
  • 数値的には 固定でも
  • 人の目により 相対的なり

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

メルマガ「週刊福祉情報」

の先週号で東横インの従業員の対応はとてもよかったというコメントをつけたら、それがとても反響を呼んでいます。

なので、 mixi の日記にも書きました。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=82666722&owner_id=565589

mixi に入っていない皆さんごめんなさい。

私は画像認証のため、皆さんをご招待できません。

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 WEBJISでは、5.6 文字の中のa)で次のように述べています。


a) 文字のサイズ及びフォントは,必要に応じ利用者が変更できるようにしなくてはならない。

参考:高齢者又は弱視者が利用するとき,文字が小さくて読みづらく感じることがある。ウェブブラウザによっては,文字の表示サイズを変更できる機能がある。この機能に対応することで,利用者が読みやすいフォントサイズに調節することができる。

例:文字サイズは,ウェブブラウザで変更できる“em”“%”を使用してスタイルシートで指定する。


この中には、非常に大切な哲学が含まれています。

皆さんはページを作成するとき、色や文字サイズそして文字間など、見栄えを一生懸命調整することでしょう。

しかし、そのページを見る人の見え方はさまざまなんです。

皆さんは、おそらく、ブラウザによって多少見え方が違うことは想像できるでしょう。そして、そのブラウザの見え方の違いを結構気になさっておられる!

ブラウザによる見え方の違いを何とか無くそうとして、 CSS で苦労していませんか?

ところが、弱視者や高齢者、あるいは色覚障害を持つ人の見え方は、ブラウザによる見え方の違いよりももっと大きいのです。

つまり、ブラウザが同じであっても、その見え方は見る人の目の具合によって大きく異なっているということなのです。

この、「見る人によって見え方が違う」ということに心を配ることこそ、まさにウェブアクセシビリティの真髄です。

そして、どんな人にも同じように見せたいという自我を捨てて、見え方の状態は見る人に任せるという悟りこそがウェブアクセシビリティ哲学なのです。

編集後記

 ところで、もう2週間以上前になりますが、 mixi で始めてコミュニティを作りました。

 題して「SEOとアクセシビリティ」。

 mixi に入っていればどなたでも参加できますので、もしよろしければご参加ください。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=558970

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ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

発行人、望月優のプロフィール

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望月優

本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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発行人 :望月優(モチヅキ ユウ)

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〒169-0051

東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F

電話番号 :03-5286-7511

FAX番号 :03-5286-2567

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コントラスト

コントラスト

ウェブアクセシビリティ入門 第53号

発行日 :2005年12月19日

  • 弱視者は
  • コントラスト これ命
  • ぼんやりぼかし これいじめなり

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

盲人が明かす!SEoの基盤となるウェブアクセシビリティ~五つの鉄則

という無料レポートを作りました。

一応、このレポートを申し込むと、本誌に代理登録させていただく形になっています。

今読んでおられる皆さんは既に登録されていますので、ご希望の方は、このメールへの返信で、題名を「レポート希望」としてお送りください。

私から、返信メールにレポートのPDFを添付してお送りします。

テキストファイルの方が良い方も、その旨ご記載ください。

ワードファイルはありません。ご了承ください。

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

本日のメインテーマ:コントラスト

 WEBJISでは、5.5 色及び形の中のc)で次のように記載しています。


c) 画像などの背景色と前景色とには,十分なコントラストを取り,識別しやすい配色にすることが望ましい。

参考:弱視の場合,色覚障害がある場合,及び高齢者の場合は,背景色と前景色との間のコントラストが十分でないと識別しにくい。背景が白地であると眩しく前景の文字情報などが読みにくい場合は,オペレーティングシステムのハイコントラスト機能を用いて,画面を反転表示させることがある。

例1:写真の上に文字を配置するときは,背景が単色のところに配置する又は背景色に対してコントラストのある文字色を用いる。

例2:背景画像を使うときは,テキストの範囲の背景を単色にする。

例3:文字を画像化したときに,デザイン上の都合などで背景色と文字色との間にのコントラストを十分に確保できない場合には,文字の背景色と文字色と十分にコントラストのある縁取り線を入れることで視認性を確保できる場合もある。

例4:画面を反転表示させても,画像が見やすく表示されることを確認する。特に,透過画像には注意が必要である。


今回は、思いっきり引用させて頂きました。

弱視者や高齢者に配慮した画面表示のあり方についてなので、全盲の私がコメントする余地はありません。

実際、WEBJISの例も、この部分は非常に充実していますので、素直にそのまま受け止めていただければと思います。

アメディアフェア・トピック:お楽しみ!大抽選会

アメディアフェアでは、来場者の皆様に1枚ずつ抽選券をお渡しします。

これで当たる可能性のある賞品には、以下のようなものがあります。

  • レポート用紙
  • カレンダー
  • タオル
  • トーキングウォッチ
  • 点字バインダー
  • ボストンバック
  • イヤホン
  • カセットライブラリ(カセット図書)
  • デイジー図書(ボイスサーフィン活用術)
  • ペットボトル用ハンドルコップ
  • ライト付きホイッスル
  • おせんべい
  • チョコレート
  • 季節の素材画集「モーリーの絵はがき」

http://www.amedia.co.jp/product/vgallery/mo-ri-.htm

後、1点だけ、秘密の高額賞品です。

11時から、抽選会場で常時行っています。

賞品がなくなりしだい、抽選会は終了です。

アメディアフェア全体の様子に関しては、

http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/memory.htm

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形と位置

形と位置

ウェブアクセシビリティ入門 第52号

発行日 :2005年12月12日

  • 表示位置
  • 見えてる位置と 聴こえる位置
  • 違いあるのも これ醍醐味なり

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

チャリティーミュージックソンの応援ページに協賛いただける企業・団体が増えてきました。

ただ、掲載コメントをまだいただけていないところもあります。

http://www.amedia.co.jp/digital.html

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本日のメインテーマ:形と位置

 WEBJISでは、5.5 色及び形の中のb)で次のように記載しています。


b) ウェブコンテンツの内容を理解・操作するのに必要な情報は,形又は位置だけに依存して提供してはならない。

参考:視覚障害がある場合,形又は位置だけで情報を提供していると提供されていることが認識できず,その内容も理解できない。

ただし,形又は位置による情報提供は,認知又は記憶に障害がある場合は有効な手段なので,テキスト情報に加えて併用すると良い。


つまり、形や位置による表現は認知障害や記憶障害の方々には有効だけれども、視覚障害者には役に立たないので、それに代わる情報提供もしなさい、ということですね。

 これに関しては、私自身目が見えないので、形によって何かの意味を表現しているのかどうかさえ判りません。

 判らないので、不便だと感じたことはありません。

 ちなみに、アマゾン →http://www.amazon.co.jp/

mixi →http://www.mixi.jp/

のページの先頭は共通のマップになっていて、マップ内のリンク部分をクリックすると、それぞれのページに行くことができるようになっています。

 マップである以上、何らかの形で表現されているのでしょうが、私にはそれは判りません。

 判りませんが、マップ上に位置するそれぞれのリンク項目にはしっかりと音声でしゃべるテキストがあるので、利用上、何の不便も感じません。

 このように、形自体に操作上の意味がない場合には、その形をわざわざ説明する必要などは基本的にはありません。

位置

 位置についても、従来、私は全く気にしていませんでした。

 気にしていないというか、私にとっての位置は、HTMLで記述された順番なのです。

 つまり、目の見える人にとっての位置と、音声ブラウザを利用している人の位置とは別物なのです。

 さらに突っ込んで考察すれば、スクリーンリーダーでIEを起動して読んでいる状態と、音声ブラウザで読んでいる状態も、位置が違うわけです。

 ですので、WEBjisで述べているように、位置自体に意味があるような作り方はあまり好ましくありません。

 ただ、なるべく見てもらいたい位置はどの辺なのかなという考察から、位置を調整することは全く問題ありません。

 それは、位置自体に意味があるのではなくて、位置は、単にアクセスを考慮しての戦略だからです。

 実際のところ、私には、「位置自体に意味がある」というような作り方はちょっと想像できません。

位置と音声ブラウザ

 例えば、左右2カラムの右上に表示するとしましょう。

 普通、HTMLの順番は左カラムからですから、音声ブラウザは、左カラムを連続で読み上げます。

 左カラムが非常に長い場合、音声ブラウザ利用者にとっては、右カラムの一番上は、大分後になって出てくることになります。

 つまり、右カラムの上という位置は、見える人には見つけ易く、音声ブラウザ利用者には見つけにくい位置ということになります。

 これを、音声ブラウザ利用者にも見つけ易くするのには、どうすれば良いのでしょうか。

 一番のお勧めは、右カラム上のところに見出しタグを付けることです。

 もともと、当然のことながら、左カラムの内容とは一尖を隠す内容を右カラムの上位置に掲載するのですよね。

 ならば、見出しタグを配置するのは、WEB標準の考え方から言っても、きわめて自然な方法です。

 きわめて自然な方法で、なお且つ音声ブラウザ利用者にもアクセシブル、これはやるべきでしょう。

 なお、私がここでいう「音声ブラウザ」の

ホームページリーダー

http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/hpr.html

ボイスサーフィン

http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

及び、高性能スクリーンリーダーのJAWSでIEを読んでいる状態には、次の見出しや前の見出しに移動するワンタッチ操作が用意されています。

アメディアフェア・トピック:ビアンコ・ネロ登場

12月23日、当日、ニッポン放送のデジタル・チャリティーミュージックソン

http://www.1242.com/musicthon/digital/

に出演するビアンコ・ネロ

http://www.watanabe-music.co.jp/artist/bianconero/profile.html

が、13時の少し手前にアメディアフェアに来てくれるそうです。

1・2曲、演奏してもらいます。

長谷川貞夫氏の講演は、その後になります。

アメディアフェア全体の様子に関しては、

http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/memory.htm

編集後記

いよいよ本格的な忘年会シーズンになりました。

先週は3回、今週も3回の予定!

来週は何回になることやら。

ところで、年明けの1月28日の土曜日、午後2時から中野サンプラザでアメディアとして第2回目のウェブアクセシビリティセミナーを行います。

テーマは、「SEOの基盤を構築するアクセシビリティ」です。

午後2時から4時半までが講義、その後、少し休みをおいて6時半頃まで音声ブラウザ比較を行います。

さらに、7時から懇親会を予定!

盛りだくさんですが、是非いらしてください。

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色による区別

色による区別

ウェブアクセシビリティ入門 第49号

発行日 :2005年11月21日

ウェブサイト
色で区別も 良いけれど
ほかの手段の 区別もしてね

目次



本日のメインテーマ:色による区別


以下、WEBJISからの引用




5.5 色及び形

a) ウェブコンテンツの内容を理解・操作するのに必要な情報は,色だけに依存して提供してはならない。





この引用は、前号のメルマガでも行いました。



そこで、今回は、このことについてもう少し掘り下げて見ます。

WEBjisでは、さらに次のように書かれています。

以下、WEBJISからの引用

参考:視覚障害がある場合,色だけで情報を提供していると提供されていることが認識できず,その内容も理解できない。また,色覚障害がある場合,色だけで情報を提供していると提供されていることが認識できなかったり,その内容が理解できなかったりする可能性がある。ただし,色による情報提供は,認知又は記憶に障害がある場合は有効な手段なので,色及びテキスト情報を併用する。利用者の色覚特性,照明環境などによって,色の違いを区別しにくい場合がある。

この参考は、非常に多くのことを表現しています。

色による区別は視覚障害者にはわかりません。

また、色覚障害、以前は「色盲」とも呼ばれていましたが、そのような方にとっても区別の意味は果たしません。よって、色による区別を用いるときには、合わせて色以外の区別の仕方も併用してくださいと述べています。

一方で、認知障害や記憶障害の方のためには、色の区別は判り易く、その価値を評価しています。

ただ、前号で紹介した聴覚障害者にとっての色の役割については特に記載されていませんね。

このように、色による区別はうまく利用した上で、そのほかの区別方法も忘れずにといつたところがウェブアクセシビリティのポイントですね。


アメディアフェア・トピック



12月23日のアメディアフェアでの一つの目玉は、エッセイスト・三宮麻由子さんの講演です。



三宮さんは本業は翻訳家ですが、もうエッセイを何冊も発行している視覚障害の方です。



野鳥の会に所属していて、私達が名前を知っているような鳥の泣き声はそれを聞いただけですぐに区別できる方です。



おまけに、野鳥の鳴きまねも非常に上手で、きっと講演の中で演じてくれると思います。



講演のタイトルは「心に元気、踏み出す勇気」。何かちょっと普段躊躇気味の方には大変勇気付けられるお話が聞けると思います。

編集後記

今、東京国際女子マラソンの実況を聞きながらこのメルマガを書いています。

書き終える今、高橋尚子さんが優勝しました。

やりましたね。

ただ、この優勝よりも、彼女のインタビューに感動しました。

全ての人々に対して、夢を持って今生きている1日を大切にしましょうということを訴えていました。

もう、彼女は、単なる一人のスポーツ選手ではありませんね。

私達みんなのための走るカウンセラーです。

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画像リンク対策

画像リンク対策

ウェブアクセシビリティ入門 第43号

発行日 :2005年10月10日

  • 画像でも
  • リンクを貼れば キーワード
  • 説明よりも リンク先概要

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WEBJISでは、「5.4 非テキスト情報」のb)で、以下のように記載しています。


b) ハイパリンク画像には,ハイパリンク先の内容が予測できるテキストなどの代替情報を提供しなければならない。

参考:視覚障害のため音声ブラウザなどを用い音声によって情報を得ている場合がある。その場合,音声ブラウザなどは,ハイパリンク画像を音声化できないので,代わりに代替情報(テキスト)を読み上げる。したがって,代替情報がないと利用者はハイパリンク先を識別・理解することができない。


WEBJISは、非常に的確にポイントをついています。

画像といえども、それにリンクを貼る場合には、代替テキストとしてリンク先の内容が予測できるキーワードをセットすべきなのです。

これは、画像の説明ではないことに注目する必要があります。

非常に大切なことなので繰り返します。

画像にリンクを貼る場合には、 alt 属性に画像の説明ではなく、リンク先の内容が予測できるキーワードをセットすべきです。

セミナー参加者からの声

実は、9月25日に浜松で行われたセミナーで、上記のお話をしました。

すると、参加者の方から、次のような意義が唱えられました。


alt テキストにリンク先の内容が判るキーワードを入れてしまうと、検索エンジンで「画像検索」をかけたときに、検索キーワードと全くイメージの異なる画像がヒットしてしまう。

なので、画像の説明とリンク先の内容を両方含む文字列をセットすべきなのではないだろうか。


私は目が見えないので、検索エンジンで「画像検索」を利用したことがありません。

もちろん上記の方の発言内容で十分に創造がつくのですが、やはり、検索キーワードとイメージの異なる画像がヒットすることは、見える皆さんにとって不便なことなのでしょうか。

この辺りのところ、皆さんの声をお聞かせいただければ幸いです。

このメルマガにそのまま返信頂きますと、私に直接届きます。

メールの件名を「画像検索について」と書き換えて返信いただければ幸いです。

編集後記

PDCAサイクル、これは経営の勉強で学びました。

Plan = 計画

Do = 実行

Check = 顕彰

Action = 顕彰に基づいた行動

そして、新たなPlanに戻るというサイクルです。

このサイクルをきちっと回していくことが、常に改善・成長していく秘結なのです。

ところが、本日、石田塾で非常に納得のいく話を伺いました。

PDCAサイクルのうち、 Pに時間をかけすぎていて、 D の段階になかなか進まない人が多いということです。

セミナーの中では、 P は練れていなくても良いから、なるべく速やかに D に入るようにというアドバイスでした。

P の段階で停まっていると、いつまで経っても Dに進まず、結局 PDCAサイクルが回らないという自体になります。

例えば、Pに3ヶ月かけて計画を入念に練り上げるよりも、 Pにかける時間はそこそこにして、すぐに Dに入ることによって1ヶ月で1サイクル回します。

このペースで回していくと、3ヶ月間で3サイクル回ります。

そして、この4サイクル目の計画の方が、実行を一度もしない状態で3ヶ月間練りに練り上げた計画よりも、より戦略的に優れた計画になるという話なのです。

いやあ、なるほどと思いました。

しかも、インターネットビジネスの場合には、最初の投資がほとんどかかりません。

仮に最初のサイクルが失敗で、もう一度サイトを作り直すとしても、その業務に当たったスタッフの力量は既に一度目の経験で上がっているのですから、全く無駄ではないのです。

この話は、本日のセミナーで学んだ多数ある情報や考え方の中のほんの一つでした。

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画像の代替テキスト

画像の代替テキスト

ウェブアクセシビリティ入門 第42号

発行日 :2005年10月3日

  • 絵の説明
  • オルトテキストが 普通だが
  • 前後に文書 これもまたOK

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本日のメインテーマ:画像の代替テキスト

WEBJISでは、「5.4 非テキスト情報」のa)で、以下のように記載しています。


a) 画像には,利用者が画像の内容を的確に理解できるようにテキストなどの代替情報を提供しなければならない。

例1:HTML では,画像にalt 属性をつける。

例2:画像の内容を表す情報を画像の近くにテキストで表示する。

例3:画像のそばに同等のテキスト情報があるとき,画像の代替テキストは,空が好ましい場合もある。


今回は、少し長く引用させて頂きました。

視覚障害者は画像は見えません。あたりまえですね。

だから、画像に意味があるときには、それを言葉で判るように説明する必要があります。

もっともスタンダードな方法は、 img タグの alt 属性に画像の説明をセットします。

このセットされた説明を、「代替テキスト」と呼びます。

ただ、WEBJISの例2にもあるように、 alt 属性を使わずに、近くに直接本文の一部として説明を書き込んでしまう方法もあります。

この場合には、同じことを2回読み上げないように、 alt 属性は空にしておきます。それが「例3」の説明です。

編集後記

先週の水曜日に、ユニクロの障害者雇用について学ぶセミナーに参加しました。

全国に700店舗を持つユニクロでは、1店舗一人を目標に障害者雇用を進め、現在630人が働いているそうです。

皆さんはユニクロのお店であまり障害者を見かけないかも知れませんが、主に入荷製品の仕訳など、バックヤードで働いているそうです。

障害者を雇うようになって、いろいろな人がお客さんとして訪れる店舗での社員のお客様への接し方が、一人一人のニーズにさりげなく対応できるようになってきたそうです。

ところで、お話をされたユニクロの方に私の声かけカードを渡したところ、「これを社員教育に使ってもよいか」と言われました。

うれしかったです。

私が普段隠し持っている声かけカードの内容、

目の不自由な方への声かけガイド

に書かれています。

ユニクロセミナーの様子は↓

http://blog.livedoor.jp/moch0128/

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望月優の経営指針雑記帳~21世紀を創造する企業を目指して!

企業家としての望月優が、自身の経営指針を掘り下げる過程で感じ取った生きがいのある人生や自立、成長、平和などへの思いを語ります。

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

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ナビゲーションメニュー・スキップ

ナビゲーションメニュー・スキップ

ウェブアクセシビリティ入門 第40号

発行日 :2005年9月19日

  • ウェブサイト
  • ほかのページも 大事だが
  • 何よりも大切 ページ本文

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

私が加入している経営者団体、東京中小企業家同友会の大イベントである今年の経営研究集会は、立教大学との共催で10月29日の土曜日に行われます。

今回は、5月にダイエーの代表取締役会長に就任された林文子さんの記念講演をはじめ、私の活動場でもある障害者委員会主催の分科会も元スワンベーカリー赤坂店で障害者軍団を率いて大きな利益を達成した増田秀暁さんを講師に迎えて準備万端です。

http://www.tokyo.doyu.jp/new/200507/new2005_07.html

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

本日のメインテーマ:ナビゲーションメニュー・スキップ

ナビゲーションメニューとは?

WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように記載しています。


h) 共通に使われるナビゲーションなどのためのハイパリンク及びメニューは,読み飛ばせるようにすることが望ましい。


つまり、大きなサイトではほぼ間違いなく存在する、サイト内の各主要ページへのリンク集のことを「ナビゲーションメニュー」と呼びます。

訪問者をその方のニーズに応じてナビゲートするためのリンクメニューなので、このように呼ばれます。

なぜ「スキップ」?

これを、スキップできるようにしておく必要があるということですね。

なぜでしょう?

それは、ナビゲーションメニューはそのページの本文ではないからです。

別のページへとナビゲートして欲しい人とそのページの本文を読みたい人のどちらが多いのかは判りませんが、本文の方がナビゲーションメニューよりも重要度が低いということは考えられません。

音声で聞いている視覚障害者は、本文が出てくる前に常にナビゲーションメニューが出てくるようなサイトでは、どのページに行っても最初に同じナビゲーションメニューを聞かされることになります。

だから、特に本文のところまでスキップできるようにしておく必要があるのです。

ナビゲーションメニュー・スキップの重要性

WEBJISではこれを「望ましい」という表現で、推奨用件にしています。

しかし、私の「音声ブラウザ対応エッセンス」では、必須項目の3番目であり、「しなければならない」と表現して頂きたいほど重要なポイントです。

それは、本当にこのナビゲーションメニューが長いとわずらわしいからです。

ネット初心者の視覚障害者の場合、「また同じページなのか」と思い違いをして、本文にたどり着く前にメニューの中のどこかまた別のところをクリックします。

これを繰り返すと、結局目的の内容には到達せず、断念してしまう形になります。

登呂遺跡にあるねずみ返しに引っかかったねずみ状態ですね。

実は、これは昔の私の実物語でした。

スキップ方法

さて、それならば、どのようにしてスキップしてもらう仕組みを作るのでしょうか。

それは、ナビゲーションメニューの先頭に、「本文へスキップ」というページ内のリンクを貼ることです。

これで基本的にOKです。

実は、突っ込んだ話をしますと、スクリーンリーダーでIEを音声化して読んでいる環境においては、


< a href="#amedia">アメディア本文へ
  • ・・


が正しく動作しないことがあります。

ただ、これは、もうウェブデザイナーさんの責任の範囲外だと私は考えています。

視覚障害者向けに開発されている音声ブラウザのホームページ・リーダーやボイスサーフィンの環境では全く問題ありません。

問題ないのがあたりまえなんですが・・・。

浜松セミナーのお知らせ

9月25日(日)の午後13時半から16時半まで、浜松市ザザシティ中央館5階地域交流プラザで、「情報のユニバーサルデザインセミナー2005」というセミナーが行われます。

私も1時間ほどお話をさせて頂きます。

http://www.n-pocket.jp/friendlynet/20050925udweb.html


編集後記

びっくりしたーっ!

自由民主党にアクセスしたら、いきなり

自民党は、音声読み上げソフト等に対応できるWebページづくりを目指しています。

と読み上げました。

「目指しています」というのがちょっと謙虚で許せますね。

フレームは使っているしテーブルはばしばしだし、形式的には理想からはやや遠いところにありますが、実際音声で聞いていての体感は決して悪くないです。

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先の内容が読めるリンク

先の内容が読めるリンク

ウェブアクセシビリティ入門 第38号

発行日 :2005年9月5日

  • リンク先
  • 踏み込む前に 知りたいな
  • 「こちら」や「画像」じゃ よく判らない

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

ユニクロで知られるファーストリテイリングは、障害者の雇用率が7.66パーセントだそうです。

障害者の法定雇用率が1.8パーセントですから、これははるかに越えています。

実際、ユニクロ店舗の80パーセントのお店に、障害者が働いていると聞きます。

この、ユニクロの障害者雇用の秘密、なぜ障害者をどんどん雇っているのかを学ぶ会が9月28日に東京都文京区のシビックセンターで行われます。

題して

★★★ ユニクロの人材活用戦略から学ぶ ★★★

     障害者雇用で顧客サービス向上に

講師:重本 直久さん 株式会社ファーストリテイリング 

総務部給与社会保険チーム

実は私、この学習会の主催者なんです。

なので、本誌読者さんは大歓迎!

感心のある方は、是非下記からお申し込みください。

http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/common/meeting.php?meeting_id=1885

ところで、この9月28日という日、昼間は東京ビックサイトで国際福祉機器展(HCR)が行われていて、私はそちらのアメディアブースに出張っています。

元気な方は、是非、こちらのHCRにもいらしてくださいね。

http://www.hcr.or.jp/

本日のメインテーマ:先の内容が読めるリンク

 WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように記載しています。


g) ハイパリンク及びボタンは,識別しやすく,操作しやすくすることが望ましい。


 WEBJISでは、「望ましい」という表現で、推奨レベルに位置付けられていますが、これは、私の「音声ブラウザ対応エッセンス」の中で、第1番目にくる項目です。

 つまり、画面を見ないで、音声だけを便りに操作している視覚障害者にとっては、もっとも重要な項目なのです。

 もう少し、WEBJISの中身を見て見ましょう。


参考:音声ブラウザなどには,ハイパリンク部分だけを取り出して利用できる機能がある。その機能を利用するとき,ハイパリンクテキストに十分な情報が含まれていないと,ハイパリンクの区別がつかなくなることがある。

例1:“価格に関する情報はこちら”と“仕様に関する情報はこちら”のように,両方とも“こちら” だけにハイパリンクを設定するとどちらにハイパ

リンクするのか理解できない。この場合は,ハイパリンク先が分かるように“価格に関する情報”と“仕様に関する情報”にハイパリンクを設定する。


「音声ブラウザなどには,ハイパリンク部分だけを取り出して利用できる機能がある。」と書かれています。

これは、具体的には、リンク部分をリンクのついていない部分とは違う音質で読み上げることを指しています。

音声ブラウザとしてシェアの高いホームページリーダーでもボイスサーフィンでも、リンクのついていない文章の部分は男性音で読み上げ、リンクの部分は女性音で読み上げます。

視覚障害者は、この音質の違いで、リンク部分かそうでないかを判断しています。

さらに、例1の中で、「こちら」という文字列にだけリンクを付けたのでは、リンク先の内容が判らないので、「価格に関する情報」などと、リンク先の内容が推測できる文字列にリンクを貼るべきであることも述べられています。

これは、7月15日に行ったウェブアクセシビリティセミナー~音声ブラウザ対応エッセンス~でもっとも強調させていただいた観点です。

このセミナーに関しては、下記のページで報告しています。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/report01.htm

また、このセミナーの内容を収録したDVDを、テキストとセットで販売しています。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/present.htm

画像認証トピック

読者の方から、動物の声や電車の音など、誰でも答えられる音を聞かせて、その答えを書かせる方法の提案がありました。

これは案外よさそうです。

もともと、画像認証に対しては音声認証というのが対の方法と考えられます。

ただし、以前に利用者アンケートをした際に、音声認証は聞き取りづらくてかなり苦労したという声を頂いていました。

動物の声なら、聞きやすいですし、言葉ではないから、音声認識技術で文字列を取り出すということも不可能ですね。

これも有力な選択肢の一つとして考えて行きましょう。

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サイトの一貫性

サイトの一貫性

ウェブアクセシビリティ入門 第37号

発行日 :2005年8月29日

  • 一貫性
  • ユニバーサルな 配慮だが
  • アクセシビリティ もっと厳しい

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

7月15日に中野サンプラザで

ウェブアクセシビリティセミナー-音声ブラウザ対応エッセンス-

を行いました。

そのときの様子を撮影したビデオをようやくDVDに編集しましたので、テキストとともに、ご希望の方には有料でお分け致します。

全体を通して、音声ブラウザで実際のページを見ながら具体的に説明しています。

セミナーDVDお申し込みページ

なお、セミナーの概要は以下のページで紹介しています。

第1回ウェブアクセシビリティセミナー報告

本日のメインテーマ:サイトの一貫性

 WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように記載しています。


f) ウェブサイト内においては,位置,表示スタイル及び表記に一貫性のある基本操作部分を提供することが望ましい。


まさにその通り。これに関してはどなたも異論はないでしょう。

むしろ、それは「ウェブアクセシビリティ」の観点というよりも、ウェブサイト制作一般に言えることでしょう。

さて、その観点から、音声ブラウザ利用者には非常に手ごわいアマゾンのサイトを観察してみましょう。

ボイスサーフィンVer3.10

http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

で以下にアクセスして見ました。

http://www.amazon.co.jp/

>最初のマップ

アクセスすると、次のような音声が聞こえてきます。


ショッピングカート

ウィッシュリスト

アカウントサービス

ヘルプデスク


ソースをみましたところ、これらはマップになっているものの、それぞれの area タグに alt 属性で説明が付けられているので、その説明を読んでいます。

それぞれの音声のところでエンターキーを押すと、それぞれ適切なリンク先のページを読み込むことができます。

 しかし、その下に、 alt での説明のないマップが一つあります。

 これは、私がソースを見ているから気がついたのですが、ボイスサーフィンの音声だけでは、存在すら伝えてくれません。

>リンク先の判らない画像群

次に、

「Amazon.co.jp について」

という、意味のわかるリンクを一つはさんで、12個もの「画像」としか読み上げてくれないリンクが出てきます。

つまり、 alt での説明のない画像リンクが連なっているわけですね。

私も忙しいので、いちいちリンク先にアクセスしてその内容を確認したくはありません。

なので、これらはまとめてスキップ。

>検索用の選択メニュー

そこから少し下に読み進んでいくと、やがて13個の選択メニューが現れます。

ボイスサーフィンでは、この選択メニューの先頭で

「13個の選択項目」

と読み上げます。

そして、その先頭の「全ての商品」が最初は選択されているのですが、この選択されている項目を少し高い声で読み上げるので、選択されていることがわかります。

さて、この13個の項目の次にテキスト入力部分があり、ここに検索キーワードを入力して、その下にある

「Go」というボタンを押すと、選択された分野で検索を行ってくれます。

>一貫性の考察

さて、このように、音声ブラウザでの探索内容を書きつづけていると、いくら書いても終わりませんので、ちょんと飛んでサイト全体の一貫性の考察に入ります。

上に書きました4つの area ボタンのあるマップとリンク先のわからない画像リンクは、おおよそ、どのページに移動しても出てきます。

また、13個の選択メニューから検索する部分も、多くのページで出てきます。

実は、その下に、またカテゴリーを選ぶリンクなどもあるのですが、おおよそ、サイト全体を通しての一貫性はあると言って良いでしょう。

また、これらマップやリンクはユーザーに提供している操作部分ですから、 WEBJISのいうところの操作部分の一貫性という点では、アマゾンは十分にその仕様をカバーしていると言えます。

>実際には手ごわいサイト

ただ、実際には、音声ブラウザで利用している視覚障害者にとっては、アマゾンはかなり手ごわいサイトです。

その理由は、私が提唱する「音声ブラウザ対応エッセンス」の3項目を、ひとつもカバーしていないからです。

1. リンクの判り易さ(alt のないリンク画像は失格)

2. 見出しタグ(アマゾンでは使用していない)

3. ナビゲーション用のスキップリンク(アマゾンでは使用していない)

この点をしっかりと抑えたい方は、私の7月15日のセミナーのビデオを是非見てください。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/present.htm

画像認証トピック

読者の方から、QRコードに対してはそれを読み取ることのできない人に対する代替手段を用意しているのに、なぜ目の見えない人に対しては、代替手段を用意しないのかという主旨のブログを紹介頂きました。

http://blog.goo.ne.jp/harmony-web/

この記事からも感じるのですが、画像認証に対する代替手段というと、どうしても技術的な、1つに決まる代替手段を皆さんは思い浮かべるのではないでしょうか。

実は、そのような「一つの代替手段」を求めるのではなく、それぞれのケースに応じた代替手段を採用すればよいのではないでしょうか。

これこそ、「ウェブアクセシビリティマインド」なのです。

その意味で、前回、読者の方の案を元に提唱させて頂いたメール方式、技術的にパーフェクトな代替手段であるかどうかという評価に固執するのではなく、その方式でいけるところはどんどん採用してもらうように働きかけることが先決なのではないでしょうか。

編集後記

8月20日に公開したボイスサーフィンVer3.1ですが、その利用現場をプログでぼちぼち紹介しています。

http://voicesurfing.livedoor.biz/

今回の総選挙に向けて、私の気持ちを書き連ねているブログもあります。

盲人社長の人生こぼれ話

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ページの自動更新

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ウェブアクセシビリティ入門 第35号

発行日 :2005年8月15日

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  • 60年も 経過せど
  • イラクの現状 人事ならじ

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本日のメインテーマ:ページの自動更新

 WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように記載しています。


e) 利用者の意思に反して,又は利用者が認識若しくは予期することが困難な形で,ページの全部若しくは一部を自動的に更新したり,別のページに移動したり,又は新しいページを開いたりしてはならない。


音声ブラウザで読んでいると、突然内容が更新されると、読み上げ状態を途中で断ち切られてしまうことになります。

ページの内容が長かったりすると、大切な部分を読んでいる途中で突然断ち切られてしまうこともあります。

そのようなページでは、何回トライしても、ページの最後までたどり着かないということになります。

また、フレームに分かれていて、現在音声で聞いているのとは別のフレームの内容が切り替わったときはどうでしょうか。

内容が切り替わったことに気がつきませんね。

なので、私も気がつかないうちにページの内容が変わっているということが案外あるのかもしれません。

さて、WEBJISでは、こんなとき、どのようにすれば良いと言っているのでしょうか。

再び少し引用しますね。


例1:ページの移動又は更新をするときは,事前に知らせるなど,利用者が選択できるようにする。

例2:ページのフレームを更新するとき,又は一部分を更新するとき,事前に知らせたり,解説ページを用意するなどの方法で,利用者が変更を事前に予期できるようにする,又は変化を認識したりできるようにする。


つまり、ページが更新される前に、「もう時期更新しますよ」とか、「もう何々秒で更新しますので、引き続きお読みになりたい場合は何々をしてください」というガイド・メッセージを出すわけですね。

ただ、私は、実際にはこのようなメッセージに出会ったことがありません。

自動的に更新されるページというものが非常に少ないか、または、別フレームなどの一部が更新されているのに私が気付いていないのかのどちらかでしょうね。

ウェブアクセシビリティ診断

Yo!_市民ランナーのWWWサイト

http://www2.airnet.ne.jp/xxx/20000/

マイミクさんのサイトを覗いていたら、「おっ!なかなかいいじゃん!」と感じたので、本人にお伝えして、診断の対象に取り上げさせて頂きました。

まず、心配りがとても感じられます。

その1は、見出しタグが的確に使われていること、

その2はページ内の基点となる位置にジャンプするためのリンクが随所に配置されていること、しかも、音声でとてもわかりやすいメッセージがついています。

その3は、 accesskey で、ALTキーを押しながら1文字入力で基点となる位置にジャンプできるようにしてあることです。

しかも、ソースコードがとてもシンプルで読み易いのです。

全体的な感想としては、「ここまで丁寧にやらなくても大丈夫だよ」という感じです。

基点となる位置にジャンプする内部リンクはもちろんありがたいのですが、あまり細かく設定されていると、少しばかりわずらわしくなってきます。

もともと見出しタグが適切に使われていますので、これでかなり自由に行き来できます。

アクセスキーですが、これは、やはりボイスサーフィンとホームページリーダーでは使えませんでした。

これらのソフトでは、ブラウザ側でキーにそれぞれのコマンドが割り当てられていますので、アクセスキーは有効にはなりません。

スクリーンリーダーでIEを利用しているときには使えますが、どうしてもサイト独自のキー操作になってしまうため、これをわざわざ覚えて使う視覚障害者はあまりいないと思います。

採点は95点。特によくないと言えるところはほとんどありません。

でも、もう少し肩の力を抜いて、丁寧にやることにそんなにとらわれないで、作りかけのページをどんどん仕上げていくことをお勧めします。

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

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本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
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入力の制限時間

入力の制限時間

ウェブアクセシビリティ入門 第33号

発行日 :2005年8月1日

  • 世界中
  • あなたはリッチ度 何番目?
  • 苦しいつらいと 言っている場合じゃなか?

皆さんこんにちは。望月優です。

まだ本誌では取り上げていなかったアクセスキーについての考え方ですが、音声ブラウザ「ボイスサーフィン」の開発側の立場として、実にありがたい記事を見つけました。

http://www.cybergarden.net/blog/archives/000184.html

↑本誌も紹介してくださり、ありがとうございました。

 さて、今回の句は編集後記の内容に関係があります。

 それでは、お楽しみに。

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

本日のメインテーマ:入力の制限時間

 WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように記載しています。


c) 入力に時間制限を設けないことが望ましい。制限時間があるときは事前に知らせなければならない。

例:セキュリティ上の配慮などから入力を一定時間内に終えなければならないときは,その時間を明示する。

d) 制限時間があるときは,利用者によって時間制限を延長又は解除できることが望ましい。これができないときは,代替手段を用意しなければならない。

参考:高齢者・障害者支援技術を使うとき,入力作業に時間がかかることがある。

例:制限時間になる前に残り時間を提示し,それに対して何らかの操作をすれば制限時間の延長,解除ができるようにする。


 このことについては、もうほとんど説明の必要はないかと思います。

 障害者であろうとなかろうと、制限時間があるということは、その時間内に作業が終えられない人があり得るということですよね。

 だから、制限時間を設けるべきではないということは、改めて言うまでもなく、至極当然のことですね。

 そのようなことは判っていても、どうしても制限時間を設けざるを得ないというとき(私には具体例が思い浮かびませんが)、そういうときだけですね。制限時間の設定を考えるのは。

 一般に、機械的に行われる不正アクセスは、人間の操作とは問題にならないぐらい短い時間で行われますので、人間の操作時間に対する制限でセキュリティをかけることはほとんど無理なのではないかと思います。

 ただ、別の人間が行おうとしている不正アクセスを考えると、多少時間制限が生きてくる場合もあるのかなとも思いますが、そのときは、むしろ入力回数制限の方が妥当でしょうね。

 パスワードは3回までとか・・・。

画像認証の代替手段を募集

 以前にも一度お願いしたことがあるのですが、画面に表示された歪んだ文字を見て、それを入力することによって次に進むことができるという、いわゆる「画像認証」ですが、これは、視覚障害者にはどうしても通過することのできない関所です。

 先月実施されたライブドア・ブログの模様替えによって、この関所が設けられました。

 私のブログ「盲人社長の人生こぼれ話」

http://blog.blind-story.com/

は、このリニューアル

行われる前に作成していたので、助かりました。

 そこで、ライブドアやその他の画像認証を採用しているシステム運営者に対して、別の方法も合わせて採用して欲しいというリクエストを出したいのですが、具体的な方法でまだ納得のいくものが私自身の中にありません。

 この件について、皆様からご提案が頂ければ幸いです。

 ちなみに、「音声認証」には納得していないから皆さんにこのような投げかけをしているのだということをご理解くださいね。

 ご提案募集アドレス:magazine@amedia.co.jp

編集後記

 私が参加している東京中小企業家同友会で、7月29日に楽商会という新しいサークルが旗揚げしました。

 その旗揚げパーティーで、とても私の対社会フィーリングにフィットする若者に出会いました。

 会社経営者ではありません。

NPO法人「かものはしプロジェクト」

の活動化、村田早耶香さんです。

それで、 Google で探したところ、彼女を紹介している記事が見つかりました。

http://www.cafeglobe.com/news/trendbuzz/

 我が東京中小企業家同友会の女性部は、このかものはしプロジェクトを支援していくことを組織決定したとのことです。

 経営の勉強のために入った会ですが、結構いい会だなあと改めて共感しています。

東京中小企業家同友会

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入力欄での配慮

入力欄での配慮

ウェブアクセシビリティ入門 第32号

発行日 :2005年7月25日

  • フリガナを
  • 入力したが エラーだよ
  • 入力文字種 先に教えて

皆さんこんにちは。望月優です。

 ネットショッピングなどでは、自分の名前や住所、電話番号そしてカード番号など、入力する項目がとても多いですね。

 先日、ある証券会社へ資料請求をしたのですが、相当へとへとになりました。

 特に、送信ボタンを押してエラーになって再入力を求められたとき、どこが悪くてエラーになったのかを判り易く示してくれないと、修整するのが大変です。

 まるでプログラムの実行エラーの原因を追求するみたいな感じになります。

 これではたまりませんね。

 逆に言えば、そんなショップにはお客さんがつきませんね。

 障害者や高齢者のお客さんも逃したらもったいないですよ。

 というわけで、今回は入力欄への配慮というお話です。

本日のメインテーマ:入力欄での配慮

>入力の説明は先にお願い

 WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように記載しています。


b) 入力欄を使用するときは,何を入力すればよいかを理解しやすく示し,操作しやすいよう配慮しなければならない。


 表現が「配慮しなければならない。」となっていて、WEBJISではとても重く見ていますね。

 さて、具体的には、例えば郵便番号欄です。

 私の会社、アメディアの郵便番号は

169-0051

です。

 これを入力する際、一つのテキスト領域で入力させる場合と、2つの入力領域で

「169」と「0051」とを別々に入力させる場合がありますね。

 この入力領域の前で

(前半と後半に分けてお願いします。)

と書いてあれば、入力する領域が2つあることが前もって判りますし、

(ハイフンを含め、半角数字1行で入力してください。)

とあれば、入力領域は1個なんだなと判ります。

 このような説明がないと、音声ブラウザで聞いている利用者は、後になってから自分の入力方法が間違っていたことが判るということがよくあるのです。

 私もこれは実際しばしばあります。

 でも、これは後になれば判ることなので、そんなに重大な要素ではないですよね。

 なお、実際には、例えばフリガナの欄を全角カタカナで入力するのかひらがなで入力するのかなど、入力欄の後に書かれている場合がよくあります。

 確かに、それを確かめずに書いてしまって、後で判ったので、前に戻って入力をしなおすということが私にもしばしばありましたが、最近は、あまり無駄な時間を費やしたくないので、入力欄をざっとブラウズしてから、入力作業に入るようにしています。

 先日のセミナーの際に、このテーマについて参考になればと思い、一つのサンプルを作成しましたので、どうぞ。

http://www.amedia.co.jp/it/sample/goodform.htm

>送信ボタンを押した後のエラーメッセージは丁寧に!

 この点については、WEBJISでは特段の記載がありませんが、上記のことよりももっと重要です。

 入力項目を全て入力し終えると、「送信」とか「次へ」というボタンを押しますね。

 このとき、必須入力項目の入力の仕方が悪いと、エラーになって、もう一度入力することが要求されます。

 このときのメッセージの以下に親切かが、実に重大です。

 どの欄をどうすればよいのかということを、懇切丁寧に説明して欲しいですね。

 一番ひどいケースだと何も理由を指摘せずに、「もう一度入力してください」ということで、先ほどの入力ページに戻るためのリンクだけがあるというページを体験したことがあります。

 これだと、再入力しようとしても、どこがいけなかったのかがわからないことになります。

 本人はこれで良いと思って送信ボタンを押したのですから、不適切な入力を自分自身で突き止めるのは大変なんです。

 私など、フリガナ欄があぶないと思い、いったん全角カタカナで入力したところをひらがなで書き換えたり、スペースがいけないのかなと思って

「もちづき ゆう」を「もちづきゆう」に変えたりと、不毛の書き直しを繰り返した後、1箇所だけ入力内容が項目とずれているところがあることにようやく気がついたということがありました。

 せめてエラーの原因となった項目を教えてもらいたいですね。

編集後記

 先日中野サンプラザで行ったセミナーに私の尊敬する方が参加してくださいました。

 その方は石田優子さん、そしてその石田さんが発行しているメルマガが

ユーザーエンパワーメント

http://www.pure-pulse.com/crossingfingers/mlmag.htm

 ユーザーの声を聞き、それを繁栄させてウェブサイトをよいものにしていくための考え方やノウハウを伝えていくメルマガです。

 入力フォームでうまく行かない場合には、メールでどうぞ、ということで、メールフォームも設置してあり、とてもユーザーに優しい優子さんです。

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キーボード操作

キーボード操作

ウェブアクセシビリティ入門 第31号

発行日 :2005年7月18日

  • キーボード
  • 目が見えなくても 平気だよ
  • 目で追いかける 必要ないから

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

7月15日の金曜日のセミナーでリンクのついていない画像の説明は、サイト制作者側の裁量でどんな風にして頂いても良いですという話をさせて頂きました。

このような考え方で作られたサイトこそ、制作者側の思いを視覚障害者に伝えるという観点からとても醍醐味のあるものなんじゃないかなと思い、紹介させて頂きました。

ウェブアクセシビリティセミナーDVD~音声ブラウザ対応エッセンス

本日のメインテーマ:キーボード操作

 WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように規定しています。


a) ウェブコンテンツは,特定の単一のデバイスによる操作に依存せず,少なくともキーボードによってすべての操作が可能でなければならない。


 パソコンの操作は、主にマウスとキーボードで行いますね。

 そのうち、マウスの方は、目が見えないと使えないのです。

 マウスをクリックすることはできるんですよ。でも、今マウスポインタがどこにあるのかわからないのにやたらとクリックしたら、何が起こるかわかりませんよね。

 私なんか、マウスがつながっていたばっかりに、操作するつもりはなかったのに手がマウスに当たってしまい、自分ではわけのわからない状況になってしまうということがよくありました。

 なので、普段はマウスを外すようにしていたのですが、今度は、目の見える社員が私をサポートしようと思っても手がだせないんですよ。

 そんなわけで、今はマウスをつないではいるものの、絶対に私の手が触れないように、キーボードからはるかかなたにおいてあります。

 話が横道にそれてしまいました。

 とにかく、マウスは使えない人がいる、だからキーボードでも同じ操作ができなければいけないというのがWEBJISの言わんとするところですね。

 さて、ウェブデザイナーの皆さんは、具体的にはどのように考えれば良いのでしょうか。

 具体的には、スタンダードでシンプルな作り方をするのなら、何も考える必要はありません。

 素直に作ってください。

 利用者側のソフトウェア(専門用語で言うと「ユーザー・エージェント」)がキーボード操作をカバーしています。

 キーボードが使えないのは、スクリプトやアプレットで用いられるイベントというもので、しかも、その中で特にマウスに特化したものです。

 例示します。

onDblClick

onMousedown

onMouseup

onClick

onMouseover

onMouseout

onChange

 上の意味がよくわからない方は、心配する必要はありません。

 余計な心配はなさらないで、下の「セミナー報告」で記載した3つの点に心を配って、普通にページを作りつづけてください。

 この点においては、ウェブアクセシビリティに反したことをやってしまう恐れがあるのは、むしろ技術力のある人達です。

悪い例:以前にも紹介したNHKサイト

http://www.nhk.or.jp/

「あいうえお順」のメニューをキーボードで開くことができません。

ウェブアクセシビリティセミナー報告

 先週の金曜日、15日に中野サンプラザで

ウェブアクセシビリティセミナー-音声ブラウザ対応エッセンス-

を行いました。

 参加者全員が、音声ブラウザを操作しながら説明をする私の話に聞き入ってくれました。

 寝ていた人は一人もいませんでした。と肌で感じました。

 さて、そのときにお話した「エッセンス」の「まとめ」をここで紹介しますね。


1. リンク

 リンク先の内容が推測できるようにしましょう。

2. 見出しタグ

 文書の基点となるところに見出しタグを付けましょう。

3. ナビゲーションメニュー・スキップ

 サイト内のナビゲーション用のメニューを音声で聞かなくても済む手を打ちましょう。


 これだけきちっとやれば、音声ブラウザ利用者に対して90点以上のページになります。

 皆さん、あまり複雑なことは考えずに、とにかくこれだけは実践してくださいね。

 私は、この3つ、リンク、見出し、メニュースキップを繰り返しこれからも訴えて行きます。

編集後記

 実は、アフィリエイトは障害者自活の有力な武器なのではないかと思っています。

 そのことをボイスサーフィンブログ

http://voicesurfing.livedoor.biz/

に少し書きました。

 それで、私もお試しでとにかく始めて見ました。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/frame1.htm

 ただ、まだ私がお試しで誘導しているアマゾンや電脳卸は、音声ブラウザでは大変使いにくいですね。

 上記のボイスサーフィンブログに、私のお勧めで紹介した高遠さんの本を私が注文したときの様子を書いていますが、とても大変でした。

 でも、これはとにかく買うことができました。

 一方、電脳卸からの購入はまだ成功していません。

 ちょっと私の根性が足りなかったということもありますが、ネットショップのアクセシビリティについては、大きく発展途上段階なことは間違いありません。

 自分が買えない販売サイトのアフィリエイターにはあまりなりたいとは思いませんね。

 障害者の新たな自活の道を切り開く観点からも、徐々にこちらの方にも取り組んで行きたいと思います。

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ウェブアクセシビリティ入門 第25号 フレームとアクセシビリティその1

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レイアウト、表はやめてというけれど
フレームレイアウト これぞ最悪
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皆さんこんにちは。望月優です。
私は20年前は高校で英語を教えていたのですが、最近は英語を使う機会がめっきり減り、自分の英語力の衰えに恐怖を感じています。
そこでこれを打開すべく取り始めたのが毎日1分!英字新聞
毎日主に国際情勢を報じたニュースが英語で読め、その解説もついているので、英語力増強+社会情勢把握で大いに助かっています。
 こういうものは少しずつでも続けることが大事、毎日読んで声に出していれば、必ずレベルアップしますぞ。
■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■
 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
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目次
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- 本日のメインテーマ:フレームとアクセシビリティ
- 編集後記
----------------------------------------
本日のメインテーマ:フレームとアクセシビリティ
WEBJISでの原則
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f) フレームは,必要以上に用いないことが望ましい。
使用するときは,各フレームの役割が明確になるように配慮しなければならない。
(JISX8341-3、「5. 開発及び制作に関する個別要件」の「5.2 構造及び表示スタイル」より)
------------------------------------------------------------
見た目と音声ではイメージが全く異なるフレーム
 皆さんはフレームという技術をどんなときに利用していますか?
 私は目が見えないので、実は皆さんがフレームを使いたくなる理由がよく判らないのです。
 フレームは、音声ブラウザで聞いた場合、そのページのサブページ、いわば1回層下のページ群と解釈されます。
 WEBJISには、これがやや否定的な仕様のように書かれていますが、私としてはこの仕様は利点の方が大きいと感じています。
 実際の問題は、ページ制作者の意図と、音声ブラウザ利用者の受け止め方がフィットしない、それどころか大幅にずれていることにあります。
 ページ制作者側はフレームを使っても一望できるものとして考えるのでしょうが、音声ブラウザ利用者は「フレームを切り替える」または「サブページの中に入っていく」という感覚で第2フレームより後のフレームにアクセスするのです。
フレームレイアウトは最悪
 ですので、フレームを使っての画面レイアウトは、音声ブラウザ利用者にとっては最悪です。
 「表レイアウトはあまり好ましくない、CSSでレイアウトしましょう」というのはよく言われていることですが、実際はテーブルタグでレイアウトしても音声読み上げにはほとんど問題ありません。
 しかし、フレーム・レイアウトは完全にNGです。
ならばフレームはどんなときに?
 ということで、フレームの利用が推奨されるケースはなかなか考えにくいと読者の皆さんはお感じでしょう。
 ただ、音声ブラウザではフレームがサブページとして解釈されるということは、別のブロックとして整理された状態であるとも言えます。
 つまり、ページの中のどこの場所にあるのかわからない内容を探すよりも、
「Bの内容は第2フレーム」、
「Cの内容は第3フレーム」
と分かれていれば、実はとても探し易いのです。
 ということは?

- 画面では複数の異なる内容を一望させたい、そして、
- 音声ブラウザ利用者には違う内容は違うまとまりとして聞かせたい場合
においては、フレームは役に立つと言ってもよいでしょう。
 といわれても、具体的にはどんなケースがあるのか?と問われそうですね。
1月24日発行の第5号
2月7日発行の第7号
にフレームが役立つケースとして私から非常に具体的な提案を出しています。
2月14日発行の第8号
では、読者さんからの「それでもフレームには問題が多い」という主旨のご意見を掲載しています。
 あわせて参考にしていただければ幸いです。
バックナンバー
編集後記
 シンポなどでお会いする読者さんに伺いますと、「望月さんのメルマガは」

- 長すぎる
- 重たい
- 内容が濃すぎるので読まずに保存して、結局読む機会を失う
などと手厳しいご感想を頂いています。
 そこで、今号から思い切ってリニューアルしました(少なくとも本人はそのつもり)。
 今後もメルマガをコンパクトにまとめるべく心がけますので、皆さん読んでくださいね。
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ネットからリアルへ~21世紀を創造する企業家養成講座
企業家としての望月優が、インターネットのビジネスへの応用やビジネスマインド、生きがいのある人生の送り方などについてコンパクトに語ります。
奥付
発行日 :2005年6月6日
発行人 :望月優(モチヅキ ユウ)
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ウェブアクセシビリティ入門第19号-ページタイトル-

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門第19号-ページタイトル-

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

目次

  • 前号のポイント
  • WEBJISからの考察
  • ページタイトルの役割
  • SEO対策にも役に立つページタイトル
  • 編集後記
  • 発行理念
  • アメディア発行のメルマガ紹介

皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

暑くなってきましたね。

ゴールデンウイーク中ですが、皆さんこのメルマガ読んでくれるかな?なんて考えながら、頑張っていきます。

それでは、今回もじっくりとお楽しみください。

前号のポイント

前回は、表と音声読み上げの関係について、実例を示しながら整理して見ました。

詳しくはバックナンバーをご覧ください。

WEBJISからの考察

「ウェブアクセシビリティJIS(JISX8341-3)」(以下、WEBJISと記します)の中の「5. 開発及び制作に関する個別要件」の「5.2 構造及び表示スタイル」のe) には、次のように書かれています。

----------------------------------------

e) ページのタイトルには,利用者がページの内容を識別できる名称を付けなければならない。

参考:多くの音声ブラウザなどは,最初にページのタイトル情報を読み上げる。もし,タイトル情報が適切でないとき,又は無いとき,一通りページを読み上げないとそのページが目的のページかどうかの判断ができないことがある。

そのため,タイトル情報は重要である。

また,ページのタイトルは,ウェブブラウザのブックマークなどへの登録にも使われるため,ページの内容を表す固有の名称でないと何のページか理解できない。

また,フレームを用いる場合,ウェブブラウザの画面上にフレームを構成する各ページのタイトルが表示されないことが多いので,タイトルを付け忘れないように注意する。

例:HTML では,head 要素の中にtitle 要素を用いてページ固有の名称をつける。さらに,マーク付けすることが望ましい。

ただし,ページ固有名称は,同じにならないようにする。同じページ固有名称になりがちなものには,補足情報を提供して分かりやすくする。

----------------------------------------

上記の例にも書かれているように、ここでいうページタイトルというのは、

・・・

の中に書かれる

・・・

の文字列のことです。

もっともいけないのは、ここに何も書かないことです。

次にいけないのは、ページの内容と全く関係のないページタイトルをつけてしまうことです。

別のページのデザインをテンプレートに利用して、ページタイトルを変更し忘れるということがしばしばあります。

これは、アクセシビリティにとってよくないだけでなく、みっともないです。

気をつけましょう。

ページタイトルの役割

さて、ページタイトルは、音声ブラウザの利用者にとってどのような役割を果たしているのでしょうか。

1.最初にページの概要が判る

WEBjisには、

「多くの音声ブラウザなどは,最初にページのタイトル情報を読み上げる。」

と書かれています。つまり、アクセスしたときに最初にページタイトルを読み上げるので、ページタイトルがページ内容を表現していれば、最初にどんなページなのかが理解できるということですね。

実際、

IBMのほーむぺーじ・リーダー

では最初にページタイトルを読み上げます。

また、スクリーンリーダーでIEを音声化した状態では、JAWS以外の環境ではやはり最初にページタイトルを読み上げます。

なお、

ボイスサーフィン

では、ページタイトルを読み上げないようにしています。

それは、実際のページの中で、ページタイトルが内容を表しているものが大変少ないからです。

むしろ <body> に入ってからそのページのタイトルに当たる内容が表現されていることが多いように思うからです。

その代わりに、ボイスサーフィンでは、ページタイトルを意図的に表示させるコマンドを用意しています。

2.ブックマークの名前になる

これもWEBjisで指摘されていますね。

まさにその通りです。多くの場合、ページタイトルがブックマーク名になりますので、ページの内容を表していないタイトルだと、ブックマークに登録しても後でどんなページなのかが全く予想がつかなくなりますね。

SEO対策にも役に立つページタイトル

検索エンジンで自分のページを上位にランクさせるための対策、いわゆるSEO対策にも、ページタイトルは生かせます。

ちなみに、「音声読書機」と入力して Google で検索してみてください。

私がこの記事を書いている4月29日のお昼の時点では、1番が「よむべえ」という読書機のページ

http://www.amedia.co.jp/product/yomube/index.htm

ページタイトルは『視覚障害者に便利な音声読書機「よむべえ」』

2番がアメディアのトップページ

http://www.amedia.co.jp/

ページタイトルは『視覚障害者向け音声パソコンと読書機のアメディア』

です。

いずれも「音声読書機」というキーワードが含まれています。

この変更を加える前は、順位は忘れてしまいましたが、「よむべえ」のページアメディアのトップページは上位には現れてきませんでした。

もちろん、努力したのはこの点だけではないんですが・・・。

編集後記

皆さんはMIXI というのをご存知ですか。

「ソーシャルネットワーキングサイト」とか言って、ネットワーク上での仲間を増やしていこうというものみたいです。

私は最近メルマガ関係のセミナーに2つ参加しまして、そのときの参加者が私を友人として招待してくれるので、このMIXIに登録するようになりました。

でも、このサイト、結構不便なんです。

見出しも使われていないしナビゲーションスキップもない!

それに、私自身、まだサイトの構造がよく理解できていません。

今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。

以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。

発行理念

本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを目指して発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことはあるかと思います。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

アメディア発行のメルマガ紹介

アメディアでは、本誌のほかに、以下の2つのメルマガを発行しています。

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毎週木曜日に、1週間の福祉ニュースのソースを障害当事者や関係者のコメント付きでお届けしています。

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毎月第2と第4火曜日に、視覚障害者のライフスタイルや視覚障害者に便利な最新技術情報などを紹介しています。

アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。

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発行日 :2005年5月2日

発行人 : 望月優(モチヅキ ユウ)

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