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マルチメディア

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ウェブアクセシビリティ入門 第80号

発行日 :2006年6月26日

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

WCAG2.0 の解説は、今回でいったん締めます。

でも、このメルマガで書いた内容は、以下のところで公開していますので、必要なときにはご覧ください。

WCAG雑記帳

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[前置き]

5月15日号から、ウェブアクセシビリティのスタンダードを決めている

Worldwide Web Consortium (W3C)の Web Accessibility Initiative(WAI)が

4月27日に発表した Web Content Accessibility Guidelines 2.0 (WCAG 2.0)

のラストコール・ワーキングドラフトを話題に取り上げています。

ラストコール・ワーキングドラフトは、正式な勧告文書になる手前の文書です。

関連の過去記事は、下のリンクから読めます。

http://www.amedia.co.jp/it/wcag/

[マルチメディア]

さて、ベースラインの話の最後として、ムービー関係のマルチメディアをベースラインに設定した場合、WCAG2.0 に適合していると言えるためにはどのようにすればよいのかについて例を上げてお話しましょう。

音声付きのムービーには、キャプションと音声ガイドをつけなければなりません。

そのことは、ガイドラインの下に位置する達成基準に具体的に書かれています。

達成基準とは、それぞれの技術に対して、それをアクセシブルなものとして利用するための達成の基準です。

ムービーをベースラインとして上げている場合には、キャプションと音声ガイドをつけなければなりませんが、ムービーの代替ページとしての HTMLページを用意する必要はありません。

一方、ムービーをベースライン技術として上げていない場合には、ムービーを使っても良いのですが、ムービーの代替となるHTMLページを作らなければ、 WCAG2.0 に適合しているという主張はできません。

このように、作る側の選択肢は、

  • ムービーをベースラインに入れて、ムービー技術のアクセシビリティ対応をする、
  • ムービーをベースラインには入れずに、ムービー以外の方法、例えばHTMLでの代替ページを作って内容を伝える、

の二者択一です。

つまり、制作者側には、高い技術をベースラインに設定して、高いレベルでのウェブアクセシビリティを追求する選択と、高い技術はベースラインには入れずに、代替ページをどんどん作ることによって対応するという選択が許されているのです。

と言っても、あくまでも、ユーザー環境を正しく把握した上での選択肢なんです。

高い技術上でのアクセシビリティを目指すと言っても、現存するユーザーエージェントで無理なものを「アクセシビリティ対応した」と言い張ることはできませんから。

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「制度」というと何か少し王業に聴こえるかも知れませんが、このメルマガのコンセプトは、社員に成長してもらうためには正しい人事制度が必要だということなのです。

私もこのメルマガを読んで、アメディアとして「社員皆が成長する会社」を目指しています。

人事制度は社員を成長させる仕組み


[編集後記]

先日、15名の社員の中で3人も障害者を雇用しているという紙屋さんを見学してきました。

そこで、大変興味深いものを見せて頂きました。

二つ織りの名刺なんですが、それを開くとその中から人がポンと飛び出してくるのです。

ありきたりの名刺を配ってもなかなか相手の心に残らないという悩みが営業の方にはあるはず、そんなとき、こんな名刺をもらってしまったら、忘れるわけには行きませんよね。

高田紙器製作所

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

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ベースラインに入らない技術の利用

ベースラインに入らない技術の利用

ウェブアクセシビリティ入門 第79号

発行日 :2006年6月19日

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

今週から少しスタイルを変えました。

WCAG2.0 の解説は、次号までの予定です。

7月からは、SEO とアクセシビリティについて書いていこうかなと考えています。

最近、 Google や Yahoo! の変動がかなり大きいようなので!

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[ベースラインに入らない技術の利用]

さて、それでは、ベースラインに設定していない技術は使ってはいけないのでしょうか。

そんなことはありません。

実際のところ、日本での音声ブラウザの機能を想定すると、フラッシュをベースラインに含めるのは適切ではありません(2006年6月現在)。

しかし、皆さん、フラッシュを使いたい場合も多いですよね。

使ってよいのです。

しかし、ベースライン以外の技術を使った場合には、その技術を使って表現したものと同じ内容を、ベースラインの技術だけでも読める状態にする必要があります。

つまり、フラッシュを使って表現したのと同じ内容を、フラッシュ・プレーヤーなしでも読めるようにするということです。

具体的には、ページまるごとフラッシュなら、その代替ページをHTMLで作る、

ページの中にフラッシュが埋め込まれている場合なら、フラッシュ部分の様子を説明したページを作り、 longdesc 属性か何かでその説明ページにアクセスするための入り口を用意するといったような方法が考えられます。

もう少し、別な例を上げて補足しましょう。

あるサイトがベースラインとして、 HTML4.01と画像データのgif, jpg の3つの技術要素のみを上げていたとしましょう。

このサイトでは、 JavaScript を使っても構わないのですが、 JavaScript を使って表現した部分は、ブラウザの JavaScript をオフにした状態でも読めなければなりません。

結局、ベースラインに JavaScript が上げられていない以上、すべての内容を JavaScript なしで読めるようにしていなければいけないということなのです。

次に、上記の3つの要素に、 JavaScript と CSS をベースラインに加えたとしましょう。

この場合には、 JavaScript に対応した環境で閲覧して読めるページを作るだけでよいわけです。 JavaScript の代替手段を用意する必要はありません。

ただし、 JavaScript の使い方がアクセシビリティに反するやり方ではいけないんですよ。もちろん!

[編集後記]

サッカーの予選リーズに気を取られているうちに、セパ交流戦でジャイアンツがずるずるとずり落ちてきました。

それでもまだ貯金があるのですから、スタートダッシュがものすごかったことが実感させられます。

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ベースライン設定

ベースライン設定

ウェブアクセシビリティ入門 第78号

発行日 :2006年6月12日

  • しとしとと
  • 降り止まぬ雨 心さびし
  • 一人オフィスで メルマガを書く

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

今、Google でかなり大規模な順位変動が起こっている最中のようです。

ビッグダディーと愛称されているデータセンターが別のものになり、その新しいデータセンターでの新アルゴリズムがどんどん適用されつつあるようです。

この後に及んで、私が4月に出したEブック「SEOの土台を築くウェブアクセシビリティ」はかなりいい線を書いていたじゃんと実感しています。

SEOの土台を築くウェブアクセシビリティ

↑このとおりにやっていれば、今回の順位変動でも落ちません。むしろ、ほかのスパムに近いページが消え去るまたは大幅に下落するので、私のいうとおりにサイト作りをしていた方は、何もしていなくても相対的に順位が上がっているはずです。

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[前置き]

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関連の過去記事は、下のリンクから読めます。

http://www.amedia.co.jp/it/wcag/

また、前回ベースラインについて書きましたが、その記事は以下です。

http://www.amedia.co.jp/it/wcag/20060605.htm

今回は、上の続きです。

[ベースライン設定]

ベースラインとは、「ユーザー・エージェントでサポートされていて、動作すると想定した技術一式」でした。

つまり、ウェブサイトを作るとき、

  • まず、どんなユーザーを想定するか、
  • 次に、それらのユーザーはどんなソフトや環境でアクセスしてくるか、
  • そして、上で想定したユーザー環境で読めるサイトにするのには、どこまでの技術を使ってよいか。

という3段階の課題をクリアしてベースラインの技術を設定します。

ですから、最初のユーザーの想定のところで、障害者や高齢者を対象の範囲に入れなければ、最初からウェブアクセシビリティをあきらめたウェブサイトということになります。

次に、ユーザーのウェブサイトの閲覧環境を知らなければ、どのベースラインを設定してよいかどうか判らないということになります。

ユーザー環境を把握した上で、はじめて適切なベースラインを設定することができます。

W3C の WAI がこのように考えたのは、この WCAG2.0 というものが、どこの国や地域でも機能するガイドラインにしたかったからです。

世界中にインターネットが普及していると言っても、国や言語地域によって、ユーザーのウェブサイトの閲覧環境はかなり異なります。

音声でページを読み上げる環境においては、言語による対応さがさらに大きくなります。

このように、自分のサイトを閲覧する人達の環境を想定した上で技術的なベースラインを設定し、その技術におけるアクセシビリティの具体的ノウハウを使って対応しようというのが、この WCAG2.0 の考え方です。

[メルマガ紹介]


「ワールドカップ初出場のアンゴラも応援しよう!」

のタイトルで始まったのは、一昨日の土曜日に受け取った難民を助ける会からのメールでした。

難民を助ける会では、数年前まで民族紛争で内線状態だったアンゴラでも支援活動をしているそうです。

  +++アンゴラってどんな国?

 http://www.aarjapan.gr.jp/lib/act/act0606-1angola.html

この難民を助ける会のメルマガを、私、望月も読んでいます。

難民を助ける会メルマガ


[編集後記]

ところで、冒頭の Google のデータセンター切り替えのことで思い出しました。

これまで長い間あるキーワードで10位、つまり1ページ目のどん詰まりに表示されていたページが、全く手を加えていないのに昨日7位に上がっていました。

ようするに、上位のページが3ページほどスパム認定を受けて、順位下落したということですね。

私はこのページに関してはここ1年くらい本当に何もしていませんので。

SEOの土台を築くウェブアクセシビリティ~震度7の検索エンジンアルゴリズム変更でも微動だにしない長寿サイト作りの原則

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ベースライン

ベースライン

ウェブアクセシビリティ入門 第77号

発行日 :2006年6月5日

  • ウェブサイト
  • 何を基準に アクセシビリティ
  • 技術基準を ベースラインで

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

先週お話した、7月15日のWEB標準の日のイベントですが、6月1日より申し込みが始まりましたので、もう少し詳しくお話しますね。

まず、イベント名はなんと英語!

  CSS Nite & Web標準Blog presents

  The Day of Web Standards [Web標準の日]

日時は

7月15日(土)11時から21時

場所は

六本木アカデミーヒルズ49 タワーホール

http://www.academyhills.com/forum/room/49/index.html

  • Web標準の意義の定着と実装ノウハウ
  • CSSレイアウトの実装のノウハウ、周辺知識
  • SEO効果のためのコンテンツ実装ノウハウ
  • アクセシビリティ実装ノウハウ

などがテーマになります。

ですので、本誌読者にはぴったりのイベントです。

詳しくは

http://web-standards.jp/

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[ベースライン]

WCAG2.0では、ベースラインという考え方が取り入れられようとしています。

これは、制作するウェブサイトにおいて、どの技術を基本とするかという設定です。

具体的には、 HTML4.01とか xHTML1.0、JavaScript といったような技術要素を指定します。

もともとWCAG2.0は、特定の技術に依存しないウェブアクセシビリティのガイドラインという位置付けですから、現実のサイトにおいては、このサイトはどの技術をウェブアクセシビリティの対象にしているのかということを示さなくては評価できません。

よって、ベースラインは、「このウェブサイトではこの技術を対象にアクセシビリティ対応を試みていますよ」という自己申告なのです。

ただ、実際に利用者が快適にアクセスできるかどうかは、利用者が用いるソフトウェアに大きく依存します。

利用者がウェブ閲覧のために用いるソフトウェアやツールなどの環境を「ユーザー・エージェント」と呼びます。

そこで、 WCAG2.0 では、ベースラインを以下のように定義しています。


ユーザー・エージェントでサポートされていて、動作すると想定した技術一式


ですから、利用者の環境を考えずに新しい技術要素をベースラインに設定してはいけないのです。

ベースラインの設定は、あくまでもユーザーの利用環境で使えると考えられる技術に留めることが原則です。

さて、具体的な技術リストとしては、現状では次のようなものが挙げられます。

マークアップ言語:HTMLやxHTML

プログラミング言語:JavaアプレットやJavaScript など

スタイルシート:CSS など

データフォーマット:gif,jpg,png や pdf など

[編集後記]

いよいよ入梅間近になりました。

今年は5月にかなり雨が降ったような気がします。

なので、今でもじめじめ感がありますが、これからはもっとそれに拍車がかかってくるでしょう。

私の家のパソコンのそばで、この間、ごそごそという音が聴こえました。いやあな音です。たぶん「ゴキブリ」!

私は殺虫剤の匂いが嫌いなので、置くだけで退治してくれるものを探したいと思います。

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WCAG2.0の構成

WCAG2.0の構成

ウェブアクセシビリティ入門 第76号

発行日 :2006年5月29日

  • ガイドライン
  • 評価するのは どこの誰?
  • 自ら評価 WCAG2.0

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7月15日に、WEB標準についての大イベントが行われるというニュースが入ってきました。

「WEB標準」とは、ウェブアクセシビリティを実現するための土台となる考え方及びノウハウです。

本誌読者の皆さんにも大変ためになるイベントです。

詳しくは、下記の特設サイトをご覧ください。

http://web-standards.jp/

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[WCAG2.0の構成]

前回お話したように、WCAG2.0 では、ガイドラインが4つの原則で束ねられています。

アクセシビリティの4つの原則は

1:コンテンツは知覚できなければならない

2:コンテンツのインターフェイス要素は操作可能でなければならない

3:コンテンツとコントロールは理解可能でなければならない

4:コンテンツは現在および将来のユーザーエージェント(支援技術を含む)での利用に耐えるものでなければならない


上記の原則の元に、ガイドラインがまとめられています。

ガイドラインは、例えば、

原則1:コンテンツは知覚できなければならない

に対して、

ガイドライン 1.1

あらゆる非テキストコンテンツには代替テキストを提供すべし。

という項目が位置付けられます。

そして、各ガイドラインの下に、「達成基準」が位置付けられています。

「達成基準」では、技術要素ごとにどのように対応すればその基準をクリアーできるかが具体的に記されています。

例えば、上記のガイドライン 1.1 で言えば、 HTML の技術の達成基準は、

alt 属性に画像を説明するテキストをセットすること

となるわけです。

このように、ガイドラインの下に位置付けられる達成基準は非常に具体的なものであり、その達成基準が達成されているかどうかを評価できるものとなっています。

[編集後記]

静岡の実家の父親が最近健康状態が優れず、週日は病院、週末で調子の良いときだけ家に帰ってくるという生活になってしまいました。

昨年までは元気でぴんぴんしていたのに、やはり年齢には勝てないようです。

ところで、6月18日は父の日です。

どんな贈り物をすればよいのでしょうか。

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企業家としての望月優が、自身の経営指針を掘り下げる過程で感じ取った生きがいのある人生や自立、成長、平和などへの思いを語ります。

発行理念

本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

発行人、望月優のプロフィール

セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく

望月優

本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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発行人 :望月優(モチヅキ ユウ)

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FAX番号 :03-5286-2567

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4つの原則

4つの原則

ウェブアクセシビリティ入門 第75号

発行日 :2006年5月22日

  • 新規則
  • カテゴリー化が 進んだよ
  • WCAG の 基本4原則

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

4月29日に中野サンプラザで行ないましたウェブアクセシビリティセミナー

「バリアフリーサイト作りの基本と実践」のDVDができました。

セミナーDVD~バリアフリーサイト作りの基本と実践

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[前置き]

前号から、ウェブアクセシビリティのグローバルスタンダードを決めている

Worldwide Web Consortium (W3C)の Web Accessibility Initiative(WAI)が

4月27日に発表した Web Content Accessibility Guidelines 2.0 (WCAG 2.0)

のラストコール・ドラフトを話題に取り上げています。

ラストコール・ドラフトは、正式な勧告文書になる手前の文書です。

関連の過去記事は、下のリンクから読めます。

http://www.amedia.co.jp/it/wcag/

[4つの原則]

さて、 WCAG 2.0 では、各ガイドラインが4つの原則にまとめられています。

原則1:コンテンツは知覚できなければならない

原則2:コンテンツのインターフェイス要素は操作可能でなければならない

原則3:コンテンツとコントロールは理解可能でなければならない

原則4:コンテンツは現在および将来のユーザーエージェント(支援技術を含む)での利用に耐えるものでなければならない

「ユーザーエージェント」というのは、利用者が使うソフトウェアのことです。具体的にはインターネットエクスプローラやファイアーフォックスなどですね。

「支援技術」というのは、障害者を支援する技術のことです。

スクリーンリーダーも支援技術ですし、ボイスサーフィンやホームページリーダーなども支援技術です。

[ガイドライン]

さて、上記の4つの原則でグループ分けされているガイドラインは、次のように整理されています。

原則1:コンテンツは知覚できなければならない

ガイドライン 1.1

あらゆる非テキストコンテンツには代替テキストを提供すべし

(画像にテキストでの説明をつけることなど)

ガイドライン 1.2

マルチメディアには同期化した代替コンテンツを提供すべし

ガイドライン 1.3

情報と構造を表現から分離できるようにすべし

(xHTML と CSS で文書の内容と表示を分離して作ることなど)

ガイドライン 1.4

前景の情報をその背景と区別しやすくすべし

(弱視者、高齢者向け配慮)

原則2:コンテンツのインターフェイス要素は操作可能でなければならない

ガイドライン 2.1

すべての機能をキーボード・インターフェイスで操作可能にすべし

(視覚障害者など、マウスでは操作できない人がいるため)

ガイドライン 2.2

ユーザーが閲覧あるいは入力操作の時間制限を制御できるようにすべし

(あなたのようにスピーディーに操作できない障害者もいます)

ガイドライン 2.3

ユーザーが光源性のてんかん発作を引き起こす可能性があるコンテンツを避けるべし

(色の点滅に要注意)

ガイドライン 2.4

ユーザーがコンテンツを探し、現在位置を確認し、コンテンツ内を移動するのを手助けするメカニズムを提供すべし

(ナビゲーションスキップやページの階層表示など)

ガイドライン 2.5

ユーザーがミスを回避できる手助けをし、起こしたミスを修正しやすくすべし

原則3:コンテンツとコントロールは理解可能でなければならない

ガイドライン 3.1

テキストコンテンツを読めて理解できるものにする

ガイドライン 3.2

コンテンツの配置と機能を予測できるようにする

(サイト内で統一性のあるページ構造など)

原則4:コンテンツは現在および将来のユーザーエージェント(支援技術を含む)での利用に耐えるものでなければならない

ガイドライン 4.1

現在および将来のユーザーエージェント(支援技術を含む)との互換性をサポートすべし

(障害者の利用している環境やソフトウェアを知る必要があります)

ガイドライン 4.2

コンテンツがアクセシブルであることを確認する、またはアクセシブルな代替コンテンツを提供していることを確認すべし

(テストの必要性)


[編集後記]

皆さんの中には株式に興味のある方がおられますよね。

もしもアメディアの株にちょっとでも感心がおありでしたら、本誌を取りつづけていてくださいね。

いつしか、突然「新株募集」なんていう告知が出るかも知れません。

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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ウェブユニット

ウェブユニット

ウェブアクセシビリティ入門 第74号

発行日 :2006年5月15日

  • ウェブ上の
  • 一つの単位は 1ページ
  • 新たな呼び名 ウェブユニット

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

実はゴールデンウイークの最終日、5月7日に、WCAG2.0 ラストコールドラフト研究会という、いわばウェブアクセシビリティをもっとも専門的に追求する研究会に参加してきました。

WCAG というのは (Web Content Accessibility Guidelines) のことです。

そして、このガイドラインを作成しているのが、 W3C (Worldwide Web Consortium)という組織です。

W3C はウェブ界のグローバルスタンダードを決めている組織、そして WCAG がウェブアクセシビリティに関するグローバルスタンダードだということです。

1999年5月に勧告となった WCAG1.0 に対して、現在、新しい WCAG2.0 がもう少しで勧告文書になろうとしています。

その「もう少しで勧告文書になろうとしている段階」が「ラストコールドラフト」の段階です。

ということで、私もこの研究会でとても良い勉強をさせて頂きました。

そこで、その研究会で学んできたことを、これから何号かにわたって少しずつ書きたいと思います。

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[ウェブユニット]

この WCAG2.0 では、ウェブユニット(web unit)という耳慣れない言葉が使われています。

これは、シンプルな具体例を上げれば、ウェブの個別のページだということなのです。

つまり、一般的には「ウェブページ」と呼ばれるものです。

現在勧告になっている WCAG1.0 では、 W3C が勧告として示している技術群、例えば、 HTMLやXHTML、そしてCSSなどを念頭においていました。

しかし、WCAG2.0 では、W3Cが規定する技術以外にもウェブアクセシビリティの網を張り巡らそうとしています。

さらに、現存する技術に限らず、これから登場してくる技術に対しても、ウェブアクセシビリティの網をかけようとしています。

そこで出てきたのがこの言葉、「ウェブユニット」です。

いろいろな技術が登場してくる以上、「ページ」という単位でウェブサイト上の物事が解釈しうるかどうかわからないということですね。

「ユニット」というのは「単位」という意味。ですから、「ウェブユニット」は、ウェブ上での1単位」ということですね。

ウェブ上の1単位は、現在はほとんどのばあいウェブページですが、将来はどんなものが出てくるのやら、まったくわかりません。

わかりませんが、それに対しても「ウェブアクセシビリティ」の理念は実行されなければなりません。

そんなわけで、ウェブアクセシビリティのグローバルスタンダード文書である WCAG2.0 では、「ウェブユニット」という用語が用いられるようになったというお話でした。

[ボイスサーフィンの新バージョン]

本日、5月15日付けで、ボイスサーフィン Version3.50 をリリースしました。

http://www.amedia.co.jp/product/vs3/press200605.htm

上記のリリース文でもおわかりのように、今回のバージョンアップでは、 HTML タグを基点としたジャンプコマンドを思いっきり強化しました。

ソフトウェア内部では HTML を手がかりに動作し、利用者の皆さんには HTML を意識しないで使ってもらうための最大限の努力をしています。

この努力が実るためには、皆さんが WEB 標準に準拠した作り方をしてくれれば大変都合がよいなあということで、

「WEB標準対応の音声ブラウザ」

というキャッチフレーズを使わせて頂きました。

本誌の読者の皆さんは HTML をご存知なので、少し具体的に書きますと、

前後の段落に移動するコマンドがあります。これは、 p, pre のタグを対象にしています。

前後のリストへジャンプするコマンドは、 ul, ol, dl タグを探しています。

前後のブロックにジャンプするコマンドは、 div タグを狙って飛びます。

「前の強調個所」と「次の強調個所」というコマンドがありますが、これは、 strong, en, b, u, i の各タグを探して飛びます。

そのほか、前後の見出しにジャンプするコマンドは、ボイスサーフィンVersion3.0を発売した2004年11月の時点からありました。

また、内部リンクのとび先にジャンプする「前の内部リンク先へ」と「次の内部リンク先へ」というコマンドも、 3.0 の時点からありました。

「前のリンクのない文へ」と「次のリンクのない文へ」というコマンドも、 3.0 時点からありました。この「リンクのない文」の判断は、ちょっと私では説明できないぐらい複雑な判断をしています。

そして、ここまでやってもまだ読みにくいページがあるので、ユーザーが自分で任意の位置にマークをつけられるようにしました。

「前のマーク」と「次のマーク」へのジャンプコマンドで、自分のつけたマークを基点にポンポンと移動することができます。

なお、入力フォーム要素に対する各種のジャンプ機能は、2005年8月の Version3.1 へのアップのときに採用しました。

ボイスサーフィンの使い方についての詳細は↓

http://www.amedia.co.jp/product/vs3/manual/mokuji.htm

ボイスサーフィンに関する各種の雑感は、ボイスサーフィンブログ↓

http://voicesurfing.livedoor.biz/

ボイスサーフィンをアフィリエイトしてくださる方は↓

http://www.amedia.co.jp/store/infocart.htm

へどうぞ。

[編集後記]

今日土曜日は雨がしとしと降っています。

明日は静岡盲学校の同窓会に出かけてきます。

なので、土曜日にこのメルマガを書きました。

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