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第1回アメディア・ウェブアクセシビリティアワード発表

第1回アメディア・ウェブアクセシビリティアワード発表

ウェブアクセシビリティ入門 第106号

発行日 :2006年12月25日

  • 流通の
  • プロに評価を 請うのなら
  • ヒロサポートの 問屋ショーケース

http://www.tonya-showcase.com/

皆さんおはようございます。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

今回は、第1回アメディア・ウェブアクセシビリティアワードの発表です。

賞に輝いたページを随所で紹介しますので、それぞれのページにアクセスしながらじっくりと楽しんでくださいね。

質問があれば、このメールへの返信でお尋ねください。

先の号でお返事させて頂きます。

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[第1回アメディア・ウェブアクセシビリティアワード発表]

第1回アメディア・ウェブアクセシビリティアワードの表彰式を、12月23日に行われた第17回アメディアフェアの席上で行ないましたので、いよいよ本誌でもその結果を発表致します。

アメディア・ウェブアクセシビリティアワードは、音声環境でウェブサイトにアクセスしている視覚障害者自身が、理屈抜きの体感でページのアクセシビリティを評価するものです。

アクセシビリティに重きをおいたウェブアクセシビリティ評価と、印象のみで評価する音声好感度評価という二つの尺度で評価してもらいました。

この企画のきっかけにかんしては

http://www.webaccessibility.jp/award/

どのように行なわれたかの詳細に関しては、

http://www.webaccessibility.jp/award/first/

をご覧ください。

[結果発表]

それでは、早速結果の発表です。

ウェブアクセシピリティ優秀賞

エントリーナンバー11 石岡順司の個人ブログ『イシジュンブログ』

http://pub.ne.jp/ishijunblog/

音声好感度優秀賞

エントリーナンバー10 日本点字図書館

http://www.nittento.or.jp/

エントリーナンバー11 石岡順司の個人ブログ『イシジュンブログ』

http://pub.ne.jp/ishijunblog/

エントリーナンバー15 特定非営利活動法人(NPO法人) 中野区視覚障害者福祉協会

http://www.amedia.co.jp/group/nmhp/index.htm

なお、優秀賞は、それぞれの部門で2位と3位の得点を取ったページです。

そして、いよいよ大賞の発表です。

ウェブアクセシビリティ大賞

エントリーナンバー14 ゆうあいネットpcvol(岡山県視覚障害者支援パソコンボランティア連絡協議会)ぷくぼるのページ

http://www.pcvol.net/

音声好感度大賞

エントリーナンバー21 ニッポン放送デジタルコンテンツ部:デジタル・チャリティ・ミュージックソン

http://www.1242.com/musicthon2006/digital/

[全体公表]

上の賞は、純粋に平均点がトップのものを大賞とし、2位・3位のものを優秀賞としました。

音声好感度部門では、平均点8でいくつかのページが同点だったため、優秀賞が3ページになりました。

ウェブアクセシビリティ部門では、2位のページがアメディアの

デジタル・チャリティーミュージックソン応援ページ

でした。自分で自分を表彰するのも気恥ずかしいので、これは外しました。

で、実は、もう一つ、優秀賞を辞退したページがあります。

エントリーナンバー20 NTTドコモ

http://www.nttdocomo.co.jp/

です。このページは、音声好感度優秀賞に当たる得点があったのですが、アメディアフェアの特別協賛をさせていただいているのでということで、賞を自体されました。

それから、ニッポン放送はアメディアフェアの表彰式にはこられなかったのですが、私がニッポン放送に赴いて、デジタル・チャリティーミュージックソンの番組の中で賞状と点字入り指輪の目録を授与しました。

さて、ここまでは前置き、ここからが私、望月優の主観を思いっきり込めた公表です。

まず、今回このアワードに参加したページは、どれも基本的にはよくできているページでした。

ですので、体感評価がどんな結果になるのかをテストする意味もあって、アメディアからは二つのブログと一つのアメディアが標準的な方法で作っているページをエントリーしました。

アメディアからエントリーしたページは、

鍼灸マッサージ治療院カタログ

http://catalog.hari-kyu.jp/

アメディアフェア情報局

http://amediafair.weblogs.jp/

デジタル・チャリティーミュージックソン応援ページ

http://www.amedia.co.jp/digital.html

の3つで、上の2つはブログです。

このうち、ブログではないデジタル・チャリティーミュージックソン応援ページは、二つの部門で2位・3位に当たる得点になりました。

一方、二つのブログはそれほどの得点は取れず、特に鍼灸マッサージ治療院カタログの方は、かなり低い点数となりました。

このことからも判るように、概してブログは音声環境では読みにくいのです。

もう一つの特徴は、投票するユーザーにとって身近に感じるページが得点が高かったと言えます。

これは、とくに音声好感度に如実に現れています。

「音声好感度」という完全に好みで点数を付ける指標なので、当然といえば当然ですね。

ちなみに、音声好感度大賞のニッポン放送、デジタル・チャリティーミュージックソンのページ

http://www.1242.com/musicthon2006/digital/

は、音声好感度では10点万点中の平均点9.5で抜群でしたが、ウェブアクセシビリティ評価では、全体順位の後ろの方でした。

青田典子さんの声が聞けるリンクがあったことと、アメディアがこの番組を応援していること、あるいはこの番組に私が出演するということを前もって知っていたユーザーがいたことによると推察します(アメディアのMLで流れていたため)。

日本点字図書館やNTTドコモの音声好感度の得点が高かったのも、同じような評価者の心の動きが影響しているものと思われます。

もう一つ、組織票という側面もあったと考えられます。

当事者団体、ボランティア団体系のエントリーには投票数が多く、得点も比較的高くなっていました。

この当たりは、次に行なうときには、もっと投票がたくさんくるような仕組みを構築して、多少の組織票が入ってもあまり大きく影響されないようにしたいものです。

今回の投票総数は各部門103票ずつでした。

でも、今回の組織票による影響は、オールスターのファン投票で阪神と巨人の選手ばかりがポジションをしめてしまうような現象ほどのものではありませんでした。

最後に、上のような全体の傾向から考えて、明らかにユーザーから素晴らしい評価を受けたと言えるページがあります。

それは、石岡順司さんのブログです。

http://pub.ne.jp/ishijunblog/

石岡さんは個人の方で、日本点字図書館やアメディアのように、視覚障害者一般に有名だ、身近だということはありません。

視覚障害者団体でもないしボランティア団体でもない、だから組織票も入りません。

さらに、ブログなので、本来は普通のページよりも読みにくいというハンディがあります。

これだけの不利な条件を抱えた上で、両部門とも優秀賞に輝いたということは、実に特筆すべきことです。

実際、ブログ記事の「題名」の位置に見出しジャンプでぽんぽんと飛べるので、実に中を探索し易いページになっています。

ですので、アメディアフェアの表彰式では、時間が短かったので、このページだけを良い例として実演させて頂きました。

今回、両部門を統合した「グランプリ」を設けませんでしたが、もしも審査員の判断によるグランプリがあるとすれば、石岡さんのブログがこれに輝いたに違いありません。

今回は、審査員のような特定の「権威者」を作らず、徹底的に投票評価による得点だけで決めさせて頂きました。

[編集後記]

クリスマスですね。

私は23日のアメディアフェアが終わって24日はばったり!

久しぶりにワーキングタイムに横になりながら高校生の駅伝を見ていました。

ふと目覚めると、ディープインパクトがすごいレースをしたようですね。

終わってました。

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第17回アメディアフェア

第17回アメディアフェア

ウェブアクセシビリティ入門 第105号

発行日 :2006年12月18日

  • やらせとて
  • そんなに騒ぐな わが仲間
  • 利害誘導 自然な道筋

(タウンミーティングに寄せて)

皆さんおはようございます。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

お陰さまで本誌がまぐまぐ大賞のパソコン・インターネット部門にノミネートされました。

ここから、ノミネートされたメルマガへの投票で、部門賞とまぐまぐ大賞が決まります。

12月21日までが投票期間です。

なお、投票は、1アドレスにつき1回限りです。

投票の際、メルマガ名とメルマガIDを書く欄がありますので、本誌と私が愛読しているメルマガの名称とIDを記載しておきます。

●パソコン・インターネット部門

メルマガ名:ウェブアクセシビリティ入門

メルマガID: 0000145212

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まぐまぐ大賞投票ページ

↑利害誘導ですみません。

本当に応援してくださる方だけで構いません!

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[第17回アメディアフェア]

アメディアフェアは、アメディアが創業した翌年の1990年から、毎年秋から冬にかけての1日を当てておこなっています。

第1回目のアメディアフェアは、戸山サンライズというところで行い、参加者数も30名程度だったように記憶しています。

当時は、展示会といっても、アメディアで販売している製品だけを出していました。

ただ、当時の企画で特筆したいのは、「ソフトウェア・コンクール」でした。

これは、視覚障害者向けのソフトウェアのコンクールですが、基本的に個人の方が作ったプログラムを対象にしていました。

当時は MS-DOS の時代で、パソコン・マニアの多くが自分でプログラムを作成していました。

私も作成していました。もちろん、私は応募しませんでしたが・・・。

このコンクールには、視覚障害者の方が大変多く参加していました。

GUIになる前の CUI (Character User Interface)の時代には、視覚障害者でもプログラムを趣味で作る人がそれなりにたくさんいたのです。

そして、第1回アメディア・ソフトウェアコンクールのグランプリが後に製品化されて、自動点訳ソフト「EXTRA」に成長しました。

http://www.amedia.co.jp/product/extra/

このソフトウェア・コンクールは、 Windows の時代になって出品作が激減したため、終了せざるを得ませんでした。

それに匹敵するのが、今回第1回目として行なう「アメディア・ウェブアクセシビリティアワード」です。

さてさて、前置きがながーくなってしまいました。

ここから、今週土曜日のアメディアフェアを宣伝します。


今年は、NTTドコモのFOMAらくらくホンで広がる視覚障害者の世界を中心に取り上げ、ニッポン放送の中継もありという形で、12月23日の土曜日、中野サンプラザで行います。

アメディアフェアでは、

A.イベント

B.機器・用具展示会

C.抽選会

の3本の大きな企画が平行して行なわれています。

機器・用具の展示会では、全国20社・プラス・アメディアが視覚障害者を対象とした各種の機器や用具を展示します。

小さな会社も出品しますので、国際福祉機器展では見られない機器や用具が見られます。

視覚障害者市場は本当にニッチな市場なので、国際福祉機器展では実際にはあまりカバーされていません。

抽選会は、出展企業がいろいろな商品を提供してくれましたので、外れくじがない抽選です。

「お金持ちチョコレート」という金運を呼ぶ魅力的な商品もあります。

イベント会場では、

  • FOMAらくらくホンの視覚障害者の利用実演
  • 防災マニュアル点訳の話
  • 視覚障害者の最新のインターネット利用方法
  • 視覚障害者のロッククライミングについての講演
  • 視覚障害者が体感で評価するウェブアクセシビリティ

などなど、大変盛りだくさんです。

さらにさらに、ニッポン放送のデジタル・チャリティーミュージックソンの募金ツアーのスタートが、アメディアフェア会場から切られます。

あると(Aluto)というデュエットが演奏し、彼らがここから街頭募金に出発します。

このニッポン放送中継は、12時20分頃からの予定です。

詳しくは、下記ページをご覧ください。

http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/17/

入場は無料です。

こられた方は、視覚障害者が「声かけカード」を上に上げていたときには、声をかけてくださいね。

視覚障害者のお友達ができます!


[アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード投票締め切り]

第1回アメディア・ウェブアクセシビリティアワードは、本日、18日の午前10時に投票を締め切りと致します。

まだ間に合うという方は、下記から投票ください。

参加ページ一覧

大賞予想ページ

評価投票ページ

さて、今回のウェブアクセシビリティアワードは、理屈抜きで純粋にページに音声環境でアクセスした視覚障害者がどう感じるかという点だけで勝負しています。

WEBJISのルールを守っているページが大賞を取るとは限りません。

どんな結果になるのか大変楽しみです。

そして、23日のアメディアフェアの16時5分からのイベント番組で、大賞ページの表彰をします。

で、もちろん、このときに私が全体の公表を行ないます。

なぜこのページは大賞に輝いたのか、どのようなページが高得点になったのかなど、詳しく知りたい方は、是非アメディアフェアにおこしください。

理屈優先の普通のウェブアクセシビリティセミナーでは聞けない話になると確信しています。

[編集後記]

こんなことを始めました。

http://www.amedia.co.jp/mypage/yuu/workshop/

それで、アメディアフェアが終わった後の18時半から、フェアが行われていた場所を借りて、ネット福祉作業所の立ち上げ説明会を行なうこととしました。

関心のある方は、できればご連絡の上いらしてください。

このメールへの返信で題名を「ネット福祉作業所説明会に参加します」としてお知らせください。

場所が広くて満席になることはほぼ考えられませんので、いきなりいらして頂いても構わないのですが、一応参加予定者のお名前を把握しておきたいので、よろしくお願い致します。

ネット福祉作業所立ち上げ説明会

12月23日18時30分から約1時間

場所:中野サンプラザ8階研修室1

ネット福祉作業所早稲田ITファーム

その前に10時20分から行なわれているのが

第17回アメディアフェア

です。

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利用者が評価するウェブアクセシビリティ

利用者が評価するウェブアクセシビリティ

ウェブアクセシビリティ入門 第101号

発行日 :2006年11月20日

  • ユーザーの
  • 声を聞こうと 言うならば
  • 何よりもまず 体感評価

皆さんおはようございます。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

今週も張り切って参りましょう。

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[利用者が評価するウェブアクセシビリティ]

ウェブアクセシビリティの基準は、日本国内的には

「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」

ということになっています。

この規格はいわゆるJIS規格というもので、ウェブアクセシビリティを話題にする専門家の間では「WEBJIS」とか「WEBコンテンツJIS」などと略称で呼ばれているものです。

さて、ということは、ウェブアクセシビリティを目指すのなら、このWEBJIS文書を読んで、それに従ってサイトを作成すればよいということになります。

もちろん、それが基本となります。

ところが、実際のウェブアクセシビリティは、ウェブサイトの作り方のみによるのではなく、

  • 利用者が用いている利用環境
  • 利用者のスキル

にもよるのです。

ウェブサイトの作り方を合わせてこれら3つの要素が複雑に絡み合って、実際のウェブアクセシビリティの度合いが決まってきます。

ところが、利用者が実際にどんな風に感じているのかを調査した記録を私は見たことがありません。

皆さん、WEBJISにあまり反していなければよしとしているようです。

そこで、今回、WEBJISで対応すべしとしている39の技術項目のうち、なんと24もの項目が関係してくる音声環境でのユーザーを大賞とした評価を行ってみようということになりました。

そして、ただ体感的に評価して点数を出すだけでは面白くありませんので、

  • ウェブアクセシビリティ大賞
  • 音声好感度大賞

の2つの賞を設け、12月23日に中野サンプラザで行われる第17回アメディアフェアの場で、受賞者を表彰することと致しました。

この企画、本当に音声ブラウザでホームページ内容を聞いている人達がアクセスして、体感だけで点数を付けますので、もしかすると、WEBJIS的には全くだめなページが大賞をとるかも知れませんよ。

ご興味のある方は、下記のサイトをご覧になり、自選でも他薦でも構いませんので、無料ですので是非思い切ってお申し込みください。

http://www.webaccessibility.jp/award/first/

[アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワードに参加する利点]

さて、このアワード、どんな点数がつくのか皆さんとても不安かと思います。

実は、私だってそれはよくわかりません。

私自身は音声ブラウザ利用者ですから、ある程度の予想はできますが、先ほども述べたように、

  • 利用環境
  • 利用者スキル

の2点が異なれば、違う印象を受けることは間違いないのです。

ですから、私が視覚障害者だと言っても、ほかの視覚障害者の体感を代弁することはできません。

だから「不安?」!

いえいえ、もちろん不安な面もありましょうが、逆にチャンスでもあるのです。

ものすごーく有名な会社のページも参加していたとしましょう。

実は、今回、NTTドコモさんがアメディアフェアに特別協賛していただくので、ぜひともこのアワードに参加していただけるよう、お願い中です。

NTTドコモさんが参加した場合、あなたのページの方が高得点になるかも知れませんよ。

そんなとき、「NTTドコモ」よりもウェブアクセシビリティで高い評価を受けたページともなれば、すごいブランディングではないですか?

実際、NTTドコモさんの公式なトップページ

http://www.nttdocomo.co.jp/

は、WEBJISに従ってとても適切に作られています。

でも、それはウェブアクセシビリティ・プランナー・望月優の見方。

実際の利用者一人一人がどのように体感的に評価するかは判りません。

面白いでしょ!

Google ページランクで上記のドコモさんのオフィシャルトップページに勝つことは不可能だけれど、ウェブアクセシビリティランクなら勝つかも知れませんよ。本当に!

それから、このアワードに参加すると、アクセスアップにもなります。

多くの視覚障害者が評価するためにあなたのページに訪れてきます。

さらに、アクセスしてくるのは、目の見えない方たちのみではありません。

アワード大賞予想ページ

を設けましたので、ここに予想投票をするために、目の見える方たちもあなたのページにどんどん訪れてくるでしょう。

時期はクリスマス直前!

どんなページで参加申し込みするかはあなたの自由です。

[編集後記]

今、東京国際女子マラソンが終わり、私の好きな高橋尚子さんは残念ながらくたびれてしまって第3位でした。

ちょうど1年前のメルマガを探してみたら第49号、その編集後記で高橋尚子さんが優勝したときの私の感動がほんの少し書いてありました。

こんな風に書いてありました。


ただ、この優勝よりも、彼女のインタビューに感動しました。

全ての人々に対して、夢を持って今生きている1日を大切にしましょうということを訴えていました。

もう、彼女は、単なる一人のスポーツ選手ではありませんね。

私達みんなのための走るカウンセラーです。


夢を持って参加しましょう!

第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード

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読者の皆さん、ありがとうございます

読者の皆さん、ありがとうございます

ウェブアクセシビリティ入門 第100号

発行日 :2006年11月13日

  • 感情は
  • あなた自身のものなのよ
  • 落ち着きましょう
  • 前を向きましょう

皆さんこんにちは。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

皆様、本当にありがとうございます!

ついに本誌は100号に達しましたーー!

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[読者の皆さん、ありがとうございました]

本誌創刊号は、一昨年の12月10日でした。

それ以来、ほぼ休みなく週1回のペースで出しつづけてきました。

これも皆様の励ましのお陰です。

本当にありがとうございました。

この100号は、臨時号や診断号を除く発行回数です。

といっても、最近しばらく臨時号や診断号を出していないので、「そんなの、あったのかしら」と思った方もおられるでしょうね。

これからも、必要に応じて定期号以外にも配信させていただくつもりですが、毎日のように臨時号や号外を配信することは決してございませんので、どうぞご安心ください。

今後は、今年中は週刊で続け、年明けからは定期号は隔週でより内容の濃いものにして行きたいと考えています。

また、これまでのバックナンバーを徐々にブログに上げています。

http://www.webaccessibility.jp/magazine/

ところが、これが結構大変!

実は、かなり前から作業に着手したのですが、ブログなのにタグ付けして上げようなどとおかしな色気を持ったものですから、

手間がかかる→忙しくて手がつかない→記事が増えない

という悪スパイラルにはまっています。

[PERL スクリプトを書いてくださる方募集]

そこで、どなたか、このメルマガにタグ付けしてくれる PERL スクリプトを書いてくださる方はおりませんか。

実は、これも自分でやろうと思っていたのですが、これまた時間が取れず、というのは言い訳ですが、とにかくできていません。

自分でやろうと思っていたので、最近の号は、 PERL でプログラミングしやすいように目次や記事内部の見出しに記号付けしています。

1万円で引き受けてくださる方を募集します。

PERL を普段書いている方なら、1日でできてしまうと思います。

もちろん記号とタグの変換規則は私の方から仕様として提出します。

お引き受けいただける方、

「PERL 作りますよ」

の題名でこのメールへの返信でお知らせください。

とりあえず、PERLなら私のローカルな環境で動かせるし、私自身もソースに手が入れられると思うので、よろしくお願いします。

[携帯サイトが便利なケース]

さて、前号で報告しました、11月4日に行われた「ウェブデザイナーと視覚障害利用者との交流会」で出た話題を一つ。

ある目の見える参加者から、視覚障害者のモバイル環境はどうなのかという質問が出ました。

ところが、私を含め座談会で前に出ていた視覚障害者は皆パソコンのパワーユーザー?でも携帯サイトは一人を除いてほとんど利用していない人ばかり。

そんなとき、会場の視覚障害者から有力な助け舟が出ました。

その方は、パソコンも携帯も両方利用している方です。

パソコンよりも携帯の方が便利な例として、JR東海の座席予約の場面をお話頂きました。

パソコンでアクセスすると座席が予約済みなのか空いているのかが判らないのに対して、携帯サイトにアクセスすると、

XOOO

などと音声でしゃべるそうです。 X は予約済み、 O は空いているなと判るそうです。

パソコンサイトはこれを画像で表現しているのでしょうね。

絵文字が役立った一つの良い例でした。

ところで、この発言をしてくださった方、ものすごーく有名な方なんです。

http://homepage2.nifty.com/music-wanami/

↑様

前日コンサートでお疲れだったのに、ご来場いただき、さらには有意義な情報を頂き、本当にありがとうございました。

[第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワードのお知らせ]

このイベントは、視覚障害者が音声環境で実際にページにアクセスしたときの体感でウェブアクセシビリティを評価し、優秀なページ作成者・管理者に視覚障害者側から感謝の念を表明するために行なわれるアワードです。

理屈ではなく、実際に音声でページを読む人にとって快適かどうかの評価がばちっと出ます。

なるべく多くの利用者に評価していただきたいので、サイト評価ではなくページ評価で行ないます。

ページごとに「ウェブアクセシビリティランク」が付きます。

本アワードへの参加申し込みは、下記の事項をお書き頂くだけでOKです。

ページのジャンルは問いませんが、参加を受け付けるかどうかは、一応アメディアで審査させて頂きます。

申し込み記載事項

第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード申込書

以下の項目をご記載の上、このメールへの返信でお申し込みください。

A.推薦者(申込者)に関する情報

1.推薦者(申込者)氏名:

会社や組織のときは、組織名と担当者名をご記載ください。

2.推薦理由:

自選の場合にもなるべくご記載ください。

3.申込者ハンドルネーム:

自選の場合も他薦の場合も、お申し込みいただいた方のハンドルネームをご記載ください。

ハンドルネームは、掲示板や当社メルマガ内で使用して構わない名称をお書きください。

4.申込者メールアドレス:

5.ページ管理者連絡先メールアドレス:

推薦いただいた場合に、当方から連絡を取らせて頂きます。

B.応募ページに関する情報

1.応募ページタイトル:

ページタイトルをご記載ください。

2.応募ページURL(必須)

 応募ページのURLをご記載ください。

3.伝達キーワード:

 応募ページを Google または Yahoo! で検索したときに、すぐに見つかるキーワードをご記載ください。


●お申し込みをお待ちしています。

[編集後記]

先日、とある視覚障害者向けのパソコン講習会での生徒さんだった方がまぐまぐからメルマガを発行しました。

まだパソコンスキルもそんなに高くない全盲の方です。

こんな風に、とにかく一歩を踏み出してくれると嬉しいですね。

おとなのファンタジー

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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企業家としての望月優が、自身の経営指針を掘り下げる過程で感じ取った生きがいのある人生や自立、成長、平和などへの思いを語ります。

発行理念

本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

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ウェブデザイナーと視覚障害利用者との交流会報告

ウェブデザイナーと視覚障害利用者との交流会報告

ウェブアクセシビリティ入門 第99号

発行日 :2006年11月 6日

  • 説明は
  • 大声でなきゃ 聴こえない
  • 大賑わいの
  • サイトワールド

皆さんこんにちは。

望月優です。

サイトワールドが終えて一息ついているところです。

今号では、サイトワールドのときに行なわれたウェブデザイナーと視覚障害者利用者との交流会の報告、そして、アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード開催の発表と、その中で、本誌100号記念プレゼントのお知らせがあります。

お見逃しなく!

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[ウェブデザイナーと視覚障害利用者との交流会報告]

11月4日の土曜日、サイトワールドの会場にて「ウェブデザイナーと利用者との交流会」を行ないました。

約40名の参加を得て行なわれました。

まず最初に、「利用者座談会」ということで、私を含めて4名の視覚障害者が短いプレゼンテーションを行ないました。

私以外の3名は、

東京で視覚障害者向けのパソコン教室を経営しているAさん(女性)、

JAWS で MIXIを使いこなすパソコン・パワーユーザーのBさん(男性)、

札幌のNPO法人で障害者にパソコンを指導しているCさん(男性)

です。

Aさんからは、 PC-Talker でIEを利用しているときには押せないが、ホームページリーダーなら押せるボタンがあることの指摘がありました。

これについては、後で私が説明を加えたのですが、マウスでしか扱えない JavaScript のイベントがあると、エンターキーでは実行できません。

このようなボタンが、 「PC-Talker で IE を利用しているときに押せないボタン」になります。

さて、それならば、ホームページリーダーでも押せないのが普通なのですが、ホームページリーダーでは、マウスでしか扱えないようなイベントに対しても、エンターキーが押されたらマウスが押されたようにトリックをかけるような手法で、このように非アクセシブルなイベントにも対応していると思われます。

なぜ、「思われます」と記載したかというと、ボイスサーフィンではそのように対応しているからです。

Bさんからは、画像認証の問題が指摘されました。

さて、座談会の後、質疑応答のコーナーに入ったのですが、ここでは、PDFファイルがメインのテーマになりました。

PDFは、率直に言って読める場合もあるし、読めない場合もある、読めるか読めないかは、利用者のスキルに大きく左右されるということがいえます。

そんな中で、ボイスサーフィンのPDF読み上げ機能はとても便利だということをデモさせて頂きました。

参加者の中に、PDFとアクセシビリティについて大変詳しい方がお一人おられました。

その方に教えていただいたページはこれです。

http://www.keiyu.com/access/pdfaccess.htm

↑伝達キーワード「 PDF アクセシビリティ」

さて、質疑応答の中で、携帯電話などのモバイル機器の利用状況についての話が出ました。

これについては、次号で取り上げることにします。

[第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード参加者募集]

アメディアでは、視覚障害者の体感評価によってアクセシビリティを競う「アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード」を行うこととなりました。

アメディアでは、約1000人の視覚障害者が集うメーリングリストを運営しています。

このメーリングリスト会員やそのほかのアメディアのお客様の協力を得て、参加いただいたページを直感的に評価してもらいます。

理屈ではなく、実際に音声でページを読む人にとって快適かどうかの評価がばちっと出ます。

なるべく多くの利用者に評価していただきたいので、サイト評価ではなくページ評価で行ないます。

Google のページランクのような値が出るとお考えください。

ただし、 Google と異なるのは、機械評価ではなく、人力評価、しかも理論評価ではなく、感覚評価です。

本アワードへの参加申し込みは、下記の事項をお書き頂くだけでOKです。

ページのジャンルは問いませんが、参加を受け付けるかどうかは、一応アメディアで審査させて頂きます。

申し込み記載事項

第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード申込書

下記100号記念プレゼントの抽選券を望む方は、以下の項目に記入して、このメールに返信してください。

A.推薦者(申込者)に関する情報

1.推薦者(申込者)氏名:

会社や組織のときは、組織名と担当者名をご記載ください。

2.推薦理由:

自選の場合にもなるべくご記載ください。

3.申込者ハンドルネーム:

自選の場合も他薦の場合も、お申し込みいただいた方のハンドルネームをご記載ください。

ハンドルネームは、掲示板や当社メルマガ内で使用して構わない名称をお書きください。

4.申込者メールアドレス:

5.ページ管理者連絡先メールアドレス:

推薦いただいた場合に、当方から連絡を取らせて頂きます。

B.応募ページに関する情報

1.応募ページタイトル:

ページタイトルをご記載ください。

2.応募ページURL(必須)

 応募ページのURLをご記載ください。

3.伝達キーワード:

 応募ページを Google または Yahoo! で検索したときに、すぐに見つかるキーワードをご記載ください。


100号記念プレゼント

参加ページの応募は11月末まで受け付ける予定ですが、来週が本誌100号ですので、11月11日までに参加申し込みを頂き、アメディアで参加受付を完了した皆さんの中から抽選で3名の方に、ものすごい特別プレゼントを致します。

特別プレゼントとは?

ボイスサーフィン

です。

16,800円で販売している音声ブラウザの「ボイスサーフィン」です。

ウェブを制作している皆さんにとっては、視覚障害者が本当に快適に読めるのかどうかを自分自身で確かめるのに必須のツールです。

ウェブアクセシビリティに真剣な皆さんにぜひとも音声ブラウザ利用者にとって読み易いページを作って頂きたいので、今回、16,800円で販売している「ボイスサーフィン」を特別にプレゼントさせて頂くこととしました。

なお、今回プレゼントさせて頂くのは、ボイスサーフィン Version3 限定版とさせて頂きます。

機能は製品版そのものですが、有料のバージョンアップを行なうときには、バージョンアップ対象にはなりません。

無料のオンラインアップデートはできますので、アップデートして最新版をご利用ください。

是非、11月11日までに、第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワードへの参加申し込みをお願い致します。

アワード参加者の募集はほかの媒体でも行ないますが、100号記念プレゼントは本誌読者さんのみが対象です。


アワードの賞と授賞式

第1回アワードでは、

▼ウェブアクセシビリティ大賞

▼音声好感度大賞

を選び、受賞者には豪華オリジナル賞品をお贈りします。

そして、優秀ページの発表と授賞式を、12月23日(土)に中野サンプラザで開催されるアメディアフェアの場で行ないます。

(受賞者がアメディアフェアにこられなくても構いません。)


[編集後記]

サイトワールドが終えて、次の目標イベントはアメディアフェアとなりました。

秋から冬にかけて主催イベント続きでいささか疲れてきました。

ただ、アメディアフェアまでにはまだ1ヶ月以上あるので、少し腰を据えて取り組めそうです。

アメディアフェアの記録

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私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

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国際福祉機器展の見所

国際福祉機器展の見所

ウェブアクセシビリティ入門 第93号

発行日 :2006年 9月25日

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

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[HCRの見所]

9月27日の水曜日から29日の金曜日まで、東京ビッグサイトで国際福祉機

器展(HCR)が行なわれます。

そこで、今回は、ちょっと装いを変えて、その見所をいくつか紹介しましょう。

国際福祉機器展は、日本最大の福祉機器展です。

介護保険制度がスタートしてから、この機器展の価値が思いっきり増してきました。

介護保険の対象となっているのは、ベッドや車椅子、介護オムツなどです。

ですから、これらの出展品が現在、圧倒的に多くなっています。

私は視覚障害者ですが、視覚障害者向けの機器は決して多くはありません。

その中で、私の経営する株式会社アメディアもブース番号 2-038で出展しています。

私は、初日の9月27日には基本的にブースにおります。

もしご都合がよければ、きてくださいね。

国際福祉機器展 HCR

http://www.hcr.or.jp/exhibition/index.html

[見所]

>ワールドパイオニア

聴覚障害者向けの便利グッズを専門に扱っている唯一の会社。

社長も聴覚障害者です。

ブース番号 2-047

>視覚障害者を誘導するシステム

赤外線音声案内システムの三菱プレシジョン(2-028)や

磁気誘導ブロックのウツミ(2-040)などが見所です。

なお、アメディアでも

ラジオで福祉街づくりプロジェクト

http://www.amedia.co.jp/welfare/

を行なっています。

>自動ページめくり機

ダブル技研(ブース番号2-057)では、手の不自由な方が自分の手でページをめくらなくても良いように、自動的に本のページをめくってくれる「リーダブル」という機器を展示しています。

そのほかにも、手の不自由な方にとって便利なハンズフリー用の機器を扱っています。

>拡大読書器

拡大読書器は元来かなりの種類があるのですが、国際福祉機器展では、一番老舗のナイツ(ブース番号2-036)が見所です。

>意思伝達装置

ゲームで知られるナムコは、重度障害者向けの意思伝達装置のメーカーとしてもこの分野ではよく知られています。

(ブース番号2-065)

>アメディアの見所

ブース番号2-038で出展しているアメディアは、

  • 音声読書機「よむべえ」
  • 音声ブラウザ「ボイスサーフィン」

を中心に、点字プリンタやその他視覚障害者向けの情報機器を紹介します。

その中で、10月に発売するスイス製のボイスレコーダー兼MP3プレーヤーの「おしゃべりレコーダー」は、国際福祉機器展で発お目見えの機器となります。

是非、アメディアブースにもお立ちよりください。

[『福祉用具(機器)を考えるビジネス交流会』へのお誘い]

国際福祉機器展初日の夕方、東京中小企業家同友会障害者委員会主催の交流会が港区立商工会館で行なわれます。

福祉機器展の出展を見学して、福祉ビジネスの可能性について率直に意見交換しようという交流会です。

16時40分にアメディアブース(2-038)の前に集合して、港区商工会館に移動しますが、福祉機器展を見学できない方の18時からの参加も歓迎です。

『福祉用具(機器)を考えるビジネス交流会』↓

http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/common/meeting.php?meeting_id=2655

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Ask them first.

Ask them first.

ウェブアクセシビリティ入門 第67号

発行日 :2006年3月27日

  • 見てみれば
  • あなたの常識 非常識
  • 立ち会って判る ユーザー評価

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

先週、視覚障害者のネットショッピングの現状の便利さ・不便さを研究する目的で、「アメディアストア」を立ち上げました。

アメディアストア

楽天は比較的購入しやすいですね。

と言っても、楽天はウェブアクセシビリティ的には決して優れているとはいえません。

アマゾンをはじめ、ほかのところがあまりにも複雑で使いにくいので、比較すれば楽天はまあまあ使いやすいかなと感じたのでした。

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

Ask them first.

 3月9日の総務省主催のウェブアクセシビリティセミナー報告の最終回です。

このセミナーで、一つ心にどしんと落ち着いた言葉があります。

それは、

Ask them first.

ウェブアクセシビリティの実現を試みているとき、「迷ったら当事者に聞け」という意味だそうです。

その意味では、私も "one of them" です。

でも、私一人では、その "one" に過ぎないことも事実です。

この言葉、総務省の公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会の委員、関根千佳さんの発言だそうです。

最近彼女とちょっとご無沙汰ぎみです。

関根千佳さんの会社、

株式会社ユーディット

さて、セミナーでは、上記研究会のメンバーのお一人の梅垣 正宏さんが、

「ユーザと環境から学ぶアクセシビリティ」と題する講演を行い、この中で、ユーザー評価をどのように評価するかという、とても大切な話をしてくれました。

そのお話の中から、私の気付きを以下に書きます。

ユーザビリティとアクセシビリティ

ユーザビリティとアクセシビリティはしばしば対立する概念のように誤解されてしまうことがあります。

ユーザビリティ=普通の人が使い易いかどうか。

アクセシビリティ=障害者や高齢者がアクセスできるかどうか。

↑この考え方は誤解です。

梅垣さんは、この関係を以下のようにすっきりと整理してくれました。

使えない→使える→使いやすい→使いたい

これを、言葉で具体的に表現すると、

  • ウェブアクセシビリティができていないページは「使えない」、できているページは「使える」
  • ユーザビリティが良いページは「使い易い」
  • ページが使いやすければ「使いたい」(集客成功)

という図式です。

最後の(集客成功)は、私がかってにつけたフレーズです。公共団体はそういう下世話な表現はしませんね。

この図式からも判るように、一般の人達は「使える」というところから始まるのに対して、障害者や高齢者は「使えない」というところから始まります。

つまり、途中から合流するのです。

もちろん、ユーザビリティはページ閲覧者のタイプによって異なる点があります。全ての人にとってパーフェクトなユーザビリティというものがありえるのかどうか、私には判りません。

ただ、流れとしては、「使える」段階からは、なるべく多くの人にとって「使い易い」を目指すべきでしょう。

もちろん、ビジネスサイトでは、そのビジネスのターゲットとなるお客様にとって「使い易い」を目指せばよいのですが、公共サイトの場合には、そうはいきません。

ここに、公共サイトがウェブアクセシビリティにおいて、一歩先んじねばならない理由を見出せます。

ユーザと環境を理解する

次に、利用者と環境を理解することが大切です。

障害や加齢の特性を知り、多様性を理解することです。

さらに、障害者のネットアクセスの方法やクセを知ることも大切です。

できることなら、一人一人を知ることにより、その総体として全体を理解することです。

これが体感的に理解した状態です。

文献で障害特性を読んだだけでは、アクセシビリティやバリアフリーについての気付きが得られないのです(これは、三鷹市広報課の今野さんのお話からの解釈)。

ユーザー評価の有用性

障害者・高齢者による評価は、新たな発見があり、非常に大切です。

操作を見てわかること、設定したタスク以外のことでも現場にいてわかることが非常に多いのです。

同研究会の実証実験のメンバーは、

「今後は基準の中にユーザ評価というステップを必ず加えていこうと考えている。」

と発言しているそうです。

ユーザー評価の限界

しかし、ユーザー評価は万能ではありません。ユーザーの声を「天の声」のように思ってはいけません。

例えば、アクセスできないページをユーザーに提示して、何か改善点はありますか、と聞いても何も出てきません。「読めない」という声だけです。

私、望月にフラッシュのみのページを提示しても、私は「読めませんでした」としか答えようがありません。私が評価できるのは、少なくとも HTML の枠組みがそれなりにしっかりしているページだけです。

また、同じ障害特性でも、その人なりの使い方、使い癖のようなものがあります。ですから、一人の人の意見だけを聞いてそれだけを信じ込んでもいけません。一つの指摘と捉えるべきです。

このようにユーザー評価にも限界があります。

ユーザーの立ち位置に歩み寄ろう

それでは、どのようにすれば良いのかですね。

ユーザー評価は行うべきです。

そこから見えてくる気付きがたくさんあるはずです。

一方、ユーザーにはわからない不具合もあります。

実は、それらも、ユーザー評価を実際に目の当たりにすることにより、サイト制作者自身が気付きます。

ですから、ユーザー評価は、評価結果のレポートを読むだけでは不十分です。

本人が利用している現場を直接見聞すべきです。

私も、本誌でときどき「診断号」を出しています。

なるべく、読者の皆さんに本当に大切な評価ポイントを知っていただきたいと思い、重点項目についてのみ詳しく書いています。

この私の診断レポートを読んでいる皆さんは、私を一応この分野の専門家の一人として理解して、専門家の発言として捉えてくださっていることと思います。ありがとうございます。

でも、もしも皆さんが私が実際にそのサイトにアクセスしている現場を見たとしたら、またぜんぜん違う印象を得ることでしょう。

このように、現場に立ち会うこと、障害者本人の気持ちになるべく歩み寄って考えること、このようなスタンスから妥当な解決策が生み出されてくるのだと思います。

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

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本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
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三鷹市の取組み事例から

三鷹市の取組み事例から

ウェブアクセシビリティ入門 第66号

発行日 :2006年3月20日

  • 障「害」者
  • この字に責任 あるのかな
  • 見つめなおそう あなたの心

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

先日、Webアクセシビリティとクリエイティビティを考えるフォーラム「アックゼロヨン」の実行委員の方からご連絡を頂きました。

今年の夏に、アクセシビリティがよくクリエィティビティにも優れたサイトを表彰する企画を行うそうです。

4月から募集をかけるとのこと、どうぞ、皆さん、準備を整えてください。

http://www.acc04.jp/

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

三鷹市の取組み事例から

 3月9日の総務省主催のウェブアクセシビリティセミナーからのトピックの2回目です。

 さて、東京でのセミナーでは、好事例として、東京都三鷹市の取組みが紹介されました。

三鷹市

 上は、三鷹市ホームページのURLですが、なんと、三鷹市はホームページを見るお客様別に3つのトップページを用意しているんですね。

市民向け(三鷹市に住んでいる方向け)

訪問者向け(三鷹市に旅行にきたり移転を考えている方向け)

事業者向け(三鷹市でビジネスを展開している方向け)

斬新ですね。

この三鷹市がウェブアクセシビリティに関しても組織的に取り組んでいます。

三鷹市は、2002年の5月にプロジェクト方式によるサイトリニューアルの方針を決定し、そこから取り組みが始まります。

庁内でプロジェクトメンバーを公募し、業者コンペを行って良い業者を選定し、プロジェクトメンバーとその業者とが一緒になってプロジェクトの中間報告を出し、同年12月に新しいサイトの方針を決定しました。

2003年1月から5月にかけて全課を対象とした職員研修を行い、7月にリニューアルしました。

全ての課を対象としたのは、CMS導入により、記事自体はそれぞれの職員が直接書くことができるようにしたからです。

しかも、一度の記事出向で広報誌の原稿を兼ねてホームページ内容にもなる仕組みを採用しています。

職員はHTMLを意識することなく文章を書くことができます。

画像を差し込むこともできますが、その画像に説明がないと「画像に説明を付けてください」といったような警告メッセージが出て、登録できないようになっています。

この辺り、業務効率とウェブアクセシビリティの両方を考えて、専門的な知識がなくても自動的にアクセシブルになるように、よく工夫されています。

アクセシビリティに関連する項目では、画像に対する alt テキストの有無のほかに、色の選択と機種依存文字が使われていないかどうかについてのチェックがシステムによって行われるそうです。

お話してくださった三鷹市秘書広報課の今野さんによれば、システムである程度チェックしていても、最終的には職員に対する周知が必要だということです。

  • 分かりやすい言葉で書かれているか。
  • 単語内の空白はないか。
  • alt 属性は画像の内容を過不足なく説明しているか。
  • PDF や画像を多用していないか。

このような問題は、システムだけでは解決できず、職員の心遣いにかかっているとおっしゃっていました。

それから、一つ、「多少詳しい職員にはやりすぎを自制させる必要あり」という言葉も印象に残りました。

また、一つ印象に残ったのは、リニューアルの段階で利用者テストを行ったのですが、そのときに「障がい」という風に、「害」の字をひらがなにすると、「さわりがい」と音声ソフトが読むことに気付いたというのです。

実際、PC-Talker では「さわりがい」と読みますね。ボイスサーフインはちゃんと「しょーがい」と読みますが、アクセントがちょっと不自然になります。

ところで、この「障がい」という書き方、私、音声ソフトがうまく読むのか否かに関わらず、好きではありません。

何か、自分が「触らぬ神に祟なし」の「触らぬ神」扱いにされたような気持ちになります。

「障害」には否定的な意味はありません。否定的に感じるのは、あなたが否定的に捉えているからです。

ウェブアクセシビリティセミナーのお知らせ

バリアフリーサイト作りの基本と実践

アメディア主催の第3回ウェブアクセシビリティセミナーを4月29日の土曜日の午後、中野サンプラザで行います。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar3.htm

今回は、「バリアフリーサイト作りの基本と実践」というタイトルで、ウェブアクセシビリティの基本と効率的な実践方法を学びます。

ウェブアクセシビリティの基本は、なるべく多くの人にアクセスしていただくように作ることです。

そのためには、シンプルであることとプライオリティの高い配慮点に集注することが大切です。

手の込んだことをすればするほど、アクセシビリティは落ちていきます。

このセミナーは、訪問者→閲覧者をお客様と捉え、そのお客様にとって判り易い、読み易いサイト作りをウェブアクセシビリティの観点から具体的にお話します。

ですから、公共分野、ビジネス分野共通のエッセンスを得ることができると確信しています。

編集後記

ウェブアクセシビリティとは関係ないのですが、三鷹市のサイトではバナー広告を募集していますね。

これにえらく感心しました。

公共団体というと、どうしても「ビジネス」とか「宣伝」といったようなことを避けがちになっていると思います。

でも、こういうところで広告収入を稼いで福祉の増進に当てるとか住民税をその分安くするといったような政策は、市民にとっても歓迎すべきなのではないでしょうか。

役所の担当者と特定業者が裏で結びついているのはいただけませんが、ホームページ上の広告なら市に対して広告費としてお金を出していることを堂々と宣言していることになるのですから、変な人脈による企業と政治家とのつながり、企業と役人とのつながりに比べればはるかに情報公開された健全な関係だと思います。

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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みんなの公共サイト運用モデル

みんなの公共サイト運用モデル

ウェブアクセシビリティ入門 第65号

発行日 :2006年3月13日

  • 公共の
  • 市民サービス 誰のもの
  • 自治体サイト 今こそ挑戦

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

3月9日に総務省で行われたウェブアクセシビリティセミナーに行ってきました。

なんと参加者が350人もいたとか!

で、今回から2・3回、このセミナーで感じたことを書きます。

なお、さすが総務省、このセミナーは

3月14日:広島

3月17日:名古屋

3月24日:仙台

と各地で行われます。

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みんなの公共サイト運用モデル

今回総務省で行われたセミナーは、

~誰でも使える地方公共団体ホームページの実現に向けて~

というテーマで、つまり地方自治体のサイトをアクセシブルにしましょうというセミナーでした。

 よって、おそらく、参加者の大半が自治体職員、それから、自治体からサイト制作の業務を請け負ったことのある、またはこれから請け負いたい業者さんだったと思われます。

私は?というと、上のどちらでもありません。

ただただ、ウェブアクセシビリティの本流の現状を勉強したいということで参加しました。

実は、ウェブアクセシビリティの実践の本流は地方公共団体です。

2004年6月にウェブコンテンツJISが制定されてから、公共団体はウェブアクセシビリティに本腰を入れざるを得なくなったからです。


国及び地方公共団体は、調達の仕様を定めるときにはJISを尊重しなければならない。

- 工業標準化法 第六十七条より引用 --

というわけです。

さて、総務省は「公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会」を2004年11月より設置していて、この研究会が昨年12月に報告書を出しました。

http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051215_1.html

この報告書は、公共機関のホームページにおける現状を分析し、今後のあるべき方向性について具体的なモデルを提示しています。

そして、この報告書に記載された主旨のセミナーだったんです。

3月9日のセミナーが・・・。

この報告書を受けて、実際の自治体でのあるべきワークフローをまとめたのが

「みんなの公共サイト運用モデル」です。

手順書とワークシートにより場面場面でのワークフローを丁寧にまとめ、仕組みとしてウェブアクセシビリティが実現するように考えられたものです。

このモデルの具体的な説明もありました。

その中でなるほどなと感じたのは、「リニューアル・新規制作」のときには、ウェブアクセシビリティのチャンスだということです。

このときにこのモデルに従ってしっかりと取り組めば、それ以後、ウェブアクセシビリティで大きく頭を悩ませることがなくなるだろうということです。

一方、ウェブサイトは固定的なものではなく、常に変化していくもの。ということで、ウェブアクセシビリティの観点からの定期点検が必要だということです。

そして、定期点検には、ユーザー評価も必ず絡めるべきだということでした。

詳しくは、

「みんなの公共サイト運用モデル」ホームページ

でどうぞ。

また、上は膨大な情報であまりにも詳しすぎるので、もう少しライトに知りたいという方は、私の友人が出しているメルマガ「ウェブアクセシビリティ実例見聞録」の前号をどうぞ。

http://blog.mag2.com/m/log/0000157597

次号でも、このセミナーでのトピックを取り上げて書きますね。

編集後記

冬季パラリンピックが始まりました。

始まったかと思ったら、早速視覚障害の女子バイヤスロンで小林深雪さんが金メダル。おめでとう!

射撃で20発中1発しか外さなかったとか。

同じ盲人として、恐ろしいぐらいの射撃力です。

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本年もありがとうございました

本年もありがとうございました

ウェブアクセシビリティ入門 第54号

発行日 :2005年12月26日

  • クリスマス
  • 通り過ぎれば もう新年
  • 目指せ戌年 ウェブで交流

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

 年明けの1月28日、私の48歳の誕生日の日に午後2時から中野サンプラザでアメディアとして第2回目のウェブアクセシビリティセミナーを行います。

題して「SEOの基盤を構築するアクセシビリティ」!

先週告知しました無料レポートをぐんと膨らませたセミナーにするつもりです。

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

本年もありがとうございました。

 本誌は、昨年12月10日に創刊し、毎週月曜日に、そしてときおり臨時号やアクセシビリティ診断号を発行させて頂いて参りました。

 その間、読者数も徐々に増え、現在約8700名の方に読んで頂いております。

 ウェブアクセシビリティについて感心を持って頂いている方がこんなに大勢いらっしゃるということに私自身感銘を受けております。

 これも、本誌をいろいろなところでご紹介頂いた皆様のお陰です。

 この場を借りて、心より御礼申し上げます。

 皆様の期待に違わぬよう、来年も休まず発行していく所存です。

 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

音声ブラウザ対応エッセンス

 今年の私のテーマは、ウェブアクセシビリティといっても大変範囲が広いので、その中で、音声ブラウザにとってのアクセシビリティは何ぞやということでした。

 私自身、目が見えないので音声ブラウザの日常的なユーザーですし、また、アメディアで音声ブラウザを開発している立場でもあります。

 その立場から、本当に音声ブラウザ利用者にとって大切なポイントをまとめたのが、「音声ブラウザ対応エッセンス」です。

 それを、改めてここで紹介します。


1. 内容の判り易いリンク

 リンク先の内容が推測できるようにします。

 テキストリンクの場合でも、リンク先の内容が判る文字列にリンクを貼りましょう。

 画像リンクの場合には、リンク先の内容が判る文字列を alt 属性としてセットします。

2. 見出しタグ

 文書の基点となるところに見出しタグを付けます。

 しっかりした音声ブラウザには、前の見出しや次の見出しにジャンプするコマンドが用意されています。

 よって、見出しタグが適切に付けられていれば、音声ブラウザ利用者のページ内でのナビゲーションに大きく貢献します。

3. ナビゲーションメニュー対策

 サイト内のナビゲーション用のメニューがどのページでも最初に出てくると、音声ブラウザ利用者は、それを飛ばして早く本文を読みたいと考えます。

 また、場合によっては、ページが移動しているのにも関わらず、まだ同じページを々読んでいるのかという誤解を与えることもあります。

 よって、サイト内のナビゲーション用のリンクメニューを、音声ブラウザ利用者が聞かなくても済むための対応が必要です。

対応A:

 リンクメニューを最初にもってこない(尻ナビ方式)。

例:視覚障害者向け音声読み上げと読書機のアメディア

http://www.amedia.co.jp/

対応B:

 ナビゲーション用のリンクメニューの前に、本文へジャンプするためのリンクを設ける(ナビゲーションスキップ方式)。

例:アサヒコム

http://www.asahi.com/


 もちろん丁寧に対応するならば、ほかにもいくつもポイントがあります。

 しかし、上記3点は本当にエッセンスです。

 これをしっかりとカバーすれば、音声ブラウザ利用者に対して90点以上のページになります。

 これをテーマにしたセミナーを7月15日に行いました。

 そのセミナーのDVDを販売しています。

 音声ブラウザを私が操作しながらの実演セミナーです。

セミナーDVD~音声ブラウザ対応エッセンス

編集後記

12月23日にアメディアフェアが終わり、ほっとしているところです。

アメディアフェアの報告は、明日、27日の

メルマガ・アメディアレポート

で行います。

 それでは、本誌読者全員が良い新年を迎えられますように!

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ラジオのように

ラジオのように

ウェブアクセシビリティ入門 第51号

発行日 :2005年12月5日

  • 音声は
  • 見える代替 手段越え
  • 独自文化も 進行中なり

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

前回、「WCAG2.0がリリースされました」と紹介しましたが、ちょっと私の早とちりだったようです。

ちゃんとボイスサーフィンでいうところの7行目で h2 の見出しタグでマークアップされているところに

W3C Working Draft 23 November 2005

と書いてありました。

http://www.w3c.org/tr/wcag20/

私に気付きのメッセージを送って頂いた皆さんありがとう!

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本日のメインテーマ:ラジオのように

 前回アサヒコムと読売オンラインの方の対談を報告させて頂きました。

 これは11月25日に行われたハーモニーさんのシンポジウムの中での対談だったのですが、最後に司会の植木さんが会場から質問を2つ受けました。

 その中の一つ目の質問は、


アサヒコムのサイトで、以前は社会面ならその社会面の記事を全部読んでくれていたように思うんですが、それが、今は一つのページに一つの記事しか掲載されていないようです。前のように、まとめて読んでくれる方法を復活していただくことはできないでしょうか。

というのは、まとめて読んでくれると、お茶を飲みながら新聞を聞くという、楽な聞き方ができるのですが。


そして、それに対するアサヒコムの方の回答は


多分、お話のページは「今日の朝刊」というコーナーのことだと思います。

これを2003年に有料化しました。


ということで、質問された方はえらく強縮しておられました。

 司会の植木さんがついでに読売オンラインの方にも尋ねましたが、やはり1ページ1記事で構成していて、多くの記事がまとめて出てくるような構成のページは、1ページが非常に大きくなってしまうので、作っていないとおっしゃっていました。

 さて、このことを今回のメルマガで取り上げようと思ったのは、この質問が視覚障害者の一つの文化側面を非常によく表現しているからです。

 実は、私も音声読み上げをラジオのように楽しんでいる一人です。

 台所で洗いものをしているとき、ちょっとした掃除をしているとき、などは至極当然のごとく音声メーラーのメールの連続読み機能でメールを読んだり、長めのホームページをボイスサーフィンで聞いたりしています。

 また、夜、布団に入るときでも、メルマガがたまりすぎてどうしようかなというときなど、メールの連続読み機能でメルマガを流し聞きしながら眠ってしまいます。

 こんな文化、目の見える方にはないでしょ!

 これはもしよかったら真似してくだされば、結構生活が豊かになるかも!なんて思います。

 なにせ、パソコンと面と向かっていなくても利用できる素晴らしい文化なんですから・・・。

アメディアフェア・トピック:ミュージックソンに募金に行こう!ツアー

ミュージックソンへ募金に行こう!ツアー

http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/16tour.html

アメディアフェアが行われているとき、ホリエモンとの取っ組み合いで有名になったニッポン放送では、視覚障害者のための音響信号機を寄付しようというチャリティー番組が行われています。

ラジオで行われるラジオ・チャリティーミュージックソンは24日の正午から24時間行われるのですが、その1日前、23日の正午から24時間、ブロードバンドニッポンという、ニッポン放送のインターネット放送で24時間番組が行われているのです。

http://www.lfx.jp/

そこで、なんと、中野のアメディアフェア会場から現地、有楽町のニッポン放送までマイクロバスに乗って集団で募金に行こうという企画を立てました。

実は、私の弟、望月剛常務取締役営業企画部長は4トントラックでも運転できる大型免許を持っています。そこで、マイクロバスを借りて彼が運転してニッポン放送まで行くことにしました。

運転手がアメディアの役員で人件費がかかっていないので、この募金ツアーへの参加は無料!

その代わり、チャリティー番組が行われている現場で思いっきり募金していただこうという企画です。

参加希望の方は、是非このメールへの返信の形で、題名を

「募金ツアー参加希望」

としてお知らせください。

私どもの目算としては、視覚障害者2に対して目の見える方1以上の割合であれば、なんとかスムーズに動けるかなと思っています。

つまり、目の見える方は、見えない方の手引きも同時にして頂きます。

アメディアフェア全体の様子に関しては、

http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/memory.htm

編集後記

東京中小企業家同友会・障害者問題委員会主催の次の公開セミナーが決定しました。

今回は、障害者自立支援法です。

まずは新法の中身を学んで、経営や障害者雇用にどう生かせるか、みなさんと一緒に考えようと思います。

講師:赤塚光子教授(立教大学コミュニティ福祉学部)

日時:2006年1月19日(木) 18:30~21:00

会場:立教大学池袋キャンパス 

    http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/pmap/ikebukuro.html

5号館3階 5301~5303教室 (正門の道挟んで向の校舎)

    http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/ikebukuro/index.html

会費: 一般:2000円 学生:1000円  ともに軽食つき

グループ討論で皆さんと意見交換できるのを楽しみにしています。

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アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。

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望月優の経営指針雑記帳~21世紀を創造する企業を目指して!

企業家としての望月優が、自身の経営指針を掘り下げる過程で感じ取った生きがいのある人生や自立、成長、平和などへの思いを語ります。

発行理念

本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

発行人、望月優のプロフィール

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望月優

本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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発行人 :望月優(モチヅキ ユウ)

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電話番号 :03-5286-7511

FAX番号 :03-5286-2567

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アサヒコムと読売オンライン

アサヒコムと読売オンライン

ウェブアクセシビリティ入門 第50号

発行日 :2005年11月28日

利用者の
ニーズはどこにあるのやら
ウェブアクセシビリティは 果てしない旅

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。


アサヒコムと読売オンライン

2005年11月25日の金曜日に、 視覚障害者とともに歩む会・ハーモニー さん主催のウェブアクセシビリティ・シンポジウムが東京の千代田プラットホームスクウェアというところで行われました。

この中で、 インフォアクシア の植木さんが司会をして、アサヒコムと読売オンラインのウェブ担当者の対談が行われました。

とても興味深い話が聞けたので、私なりに印象に残った部分を報告しますね。


まず、アサヒコムは今年3月、読売オンラインは今年5月にサイトのリニューアルを行い、ともにウェブアクセシビリティに対応しました。

アサヒコム

読売オンライン

いずれも、今見てもかなり気配りのある良いサイトです。

私がいつも繰り返している

  1. リンクの判り易さ
  2. 見出しタグの適切な使用
  3. 音声ユーザーを配慮したナビゲーション

の観点では、両方とも完璧です。

アサヒコムの方の発言で一つ印象的だったことは、これまでは情報が多いことに価値があると思っていたけれども、実際に視覚障害者が音声でページを聞いている場面を見せてもらったところ、非常に多くの常法をものすごいスピードで聞き飛ばしており、情報が多いことが必ずしも良いとはいえないという考えに変わったということです。

今は、極力精査した良質な情報を提供するように気を配っているとのことでした。

また、読売オンラインの方の発言では、ウェブアクセシビリティと言ってもどこまで頑張って対応すればよいのかということが見えてこないということが印象に残りました。

いろいろな障害者の方に使ってみてもらうと、障害の種類による性質の違いだけでなく、同じ障害でも、それぞれの方のパソコンの使いこなし方の程度によっても大幅に違いがあることに気付かされました。

ということなのです。

なので、どこまで頑張って対応すべきなのかがはっきりとは見えてこないということのようです。

私は目が全く見えない全盲ですが、全盲者は障害としては同じ特性を持っていますが、確かにホームページを読みこなすスキルといったものは、人によって、そして利用しているソフトウェアによって大きく異なります。

確かに、読売オンラインの方の気持ちがよくわかります。

ちなみに、このメルマガで私が推奨していることは、視覚障害者の場合、現状のソフトウェアを一定程度上手に使いこなすことのできる人を想定して書いています。

そうでないと、ウェブアクセシビリティのハードルがあまりにも高くなり、皆さんのほとんどが脱落してしまう恐れを感じるからです。

徹底的に初心者障害者のサイドに敢えて立とうとすると、ウェブサイトをアクセシブルに作るだけでは全く手が届きません。

ソフトウェアの使い方を手を取って教えること、さらに突っ込むならば、パソコンの購入につきあって、インターネットに接続するまでのセッティングをやってあげるといったようなところまでも考えなくてはならなくなってしまいます。

そして、そのようなことを業務として行っているのが 株式会社アメディア とその販売店の全国約150のほとんどが個人経営の小さなショップ群です。

そして、そのようなことをボランティア活動として行っている人達を「パソコンボランティア」と呼びます。

最後はちょっと話がそれてしまいましたが、上記のアサヒコムと読売オンラインのサイトは、大規模サイトとしては本当に模範となりますので、是非皆さんも参考にしてくださいね。

ウェブアクセシビリティ共同体

ウェブアクセシビリティに感心のある皆様が交流を深めるコミュニティサイトです。

障害当事者も参加しています。

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ウェブアクセシビリティ入門 第24号 -WEBアクセシビリティシンポジウム報告-


■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■


ウェブアクセシビリティ入門 第24号 -WEBアクセシビリティシンポジウム報告-


 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

目次

  • 前号のポイント
  • リンクの説明は前か後か?
  • 入力すべき文字種の判断
  • PDF論争
  • 高齢者の先輩方の声から
  • アメディア主催:ウェブアクセシビリティセミナーのお知らせ

 皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

 5月25日に中野サンプラザで行われたシンポジウムは満席で大盛況でした。

 私もそのシンポでバネリストのお役目を頂いておりました。

 そして、パネルディスカッション司会者の梅垣さんから本誌で回答を書かなければならない宿題も頂きましたので、それを含め、このシンポで私が学んだことを今回は報告します。

前号のポイント

 前号では、「こっそりできるアクセシビリティ秘策」と題して、実は堂々と行うべきもっともベースとなる基本ノウハウを紹介しました。

 堂々と行って良いのになぜ「こっそりできる秘策」なのかはバックナンバーをご覧ください。

リンクの説明は前か後か?

 さて、シンポジウムは非常に盛りだくさんで、とてもじゃありませんが全てを網羅的にレポートすることはできませんので、本当に私の心に特に大きく響いていることと宿題の回答だけを今回は書きます。

 シンポジウムの全貌に関しては、

http://www.harmony-web.org/symposium525/

をご覧ください。

 それでは、まず一つ目の宿題です。

 全盲男性のパネリストから、リンク先の説明がリンク文字列やリンク画像のaltでの説明の前にあったり後にあったりするけれども、これは統一して欲しいという問題提起がありました。

 これはウェブアクセシビリティという観点でなくてもその通りですね。

 一つのページの中では、明らかに統一しておくべきでしょうね。

入力すべき文字種の判断

 二つ目の宿題です。

 入力フォームで、例えば、郵便番号やメールアドレスは一般に半角で書きますよね。振り仮名はどうでしょうか。全角のひらがなですか、それとも全角のカタカナ、あるいは半角カタカナかしら・・・?

 そのような入力文字種の指示がテキストを入力するボックスの後にあることがほとんどなので、これはうれしくないという全盲女性からの声がありました。

 彼女のいう通りです。

 私はもう大分慣れているので、それらの文字種の支持派あまり聞かずにどんどん入力してしまうのですが、たくさんの入力項目を書き込んで「送信ボタン」をボンと押したとき、結構しばしばエラーになってしまいます。

 エラー個所を特定してくれる方式なら良いのですが、ときおり、それを特定せずに、ただエラーとだけ伝えてくるひどいCGIがありますね。

 そんなとき、私は「どこか文字種が間違っているのかな」と疑って探しまくります。

 そんなことですから、本当に彼女のいう通り、ごもっともです。

 しばしば、入力フォームに入る前に、入力全般に関する注意事項が書かれている場合があります。これはとても良いですね。基本ルールを理解した上で入力作業に入れますから。

 それから、入力の直前で全角か半角かを音声でしゃべるようにすることももちろんOKです。

 例えば、以下は、マグマグのメルマガ登録ページの入力フォームですが、

----------------------------------------

<form action="http://regist.mag2.com/reader/Magrdadd" method="post">

<input type="hidden" name="MfcISAPICommand" value="MagRdAdd"><font size="-1">メールアドレス:</font>

<input type="text" name="rdemail" size="24">

<input type="hidden" name="reg" value="magindex">

<input type="hidden" name="magid" value="0000088709">

<input type="submit" value="登録">

</form>

----------------------------------------

ですが、例えば、一番最初の

input type

の行の

<font size="-1">メールアドレス:</font>

<font size="-1">メールアドレス(半角):</font>

とすれば、入力の前に半角で入力するんだなということが判ります(この場合はメールアドレスなので、その必要はないと思いますが、一応例として受け取ってくださいね)。

PDF論争

 最初のリンクの説明についての問題提起をされた盲人パネリストの方が、もう一つの課題を与えてくれました。

 それは、PDFに困っているということなのです。

 実は、このテーマは奥が深いです。というのは、端的に言えば、PDFは一応音声環境の利用者でも読めると言ってよいのですが、アクセシブルとは言い切れないからです。

 この発言をした彼は、PDFファイルは読めていないようです。

 さて、この状況をどう捉えるかは、立場によって異なります。

 以下は、それぞれの立場の方への私からのアドバイスです。

----------------------------------------

1. 視覚障害者の立場

 現状で読める仕組みを学びましょう。

2. パソコンボランティアなどのサポーターの立場

 サポートしている視覚障害者の環境を、PDFも読みやすいように整えましょう。

3. PDFファイルを作成する立場

 アクセシビリティ機能をONにするとともに、不必要な制限は極力避けましょう。

 テキスト取り出しができるように、画像をスキャンしたものをPDFにするのはできる限り止めましょう。

 音声読み上げの際に順番どおりに読み上げられるよう、テキスト抽出の際の順番を設定しましょう。または、シンプルなレイアウトにしましょう。

4. ブラウザ開発者の立場

 もっとPDFにアクセスし易い、そして読み易い仕組みを考えて実装しましょう(これは私の立場なので、頑張ります!)。

5. ウェブデザイナーの立場

 PDFの代替となるページを用意しましょう(NECデザインの佐藤さんのお言葉)。

----------------------------------------

 本誌では、やはり5.の立場が基本ですね。

 PDFは読めるといっても、実際は順番がばらばらになっていて読みにくかったり、制限がかけられているためあるいは画像をスキャンしたままのPDFのために読めないというケースが大変多いのです。

 私自身は一応読める環境を持っておりますが、読めないときには目の見える社員にそのPDFファイルをメールして、テキスト抽出を頼みます。

 私の利用している環境では、PDFファイルが読めないとき、なぜ読めないのかという理由が判りません。

 私にはその理由を追求しているような時間はありません。

 即社員に依頼。テキスト抽出ができなければ印刷してもらい、スキャンしてテキスト化を試みるのですが、印刷に制限がかけられていれば、それもできません。

 どうです?これでアクセシブルと言えますか?

 やはり、PDFファイルがダウンロードできるだけで、その代替が用意されていないページは、ウェブアクセシビリティに対応しているとは言えませんね。

高齢者の先輩方の声から

 さて、第2部は高齢者のパネルディスカッション、私の心にズシンと響いたパネリスト達の直言に短くコメントしますね。

1. 目が疲れるので、あまり長くは見ません。

 コメント:内容の長いページはダメですね。仮に長くても、最初から本題を書いた方がよいのではないでしょうか。

 とすると、大分以前に本誌で紹介した尻ナビ方式、つまり、ナビゲーションメニューを後ろに持っていく方式も案外良いのではないでしょうか。

 ちなみに、アメディアはトップページ以外は基本的に尻ナビ方式です。

2. 年月日を入力するとき、ほとんど西暦での入力が求められますが、年号での入力もできるようにして欲しい。

 コメント:これは私も気付いていませんでした。具体的にどのようにするのが良いのか、考えて見ます。

3. 都道府県の入力の際、いつも47個の選択肢から選ばなければならないのは大変わずらわしい。

 コメント:これは音声ブラウザ利用者も同じです。

 メニュー選択の手前に入力ボックスを用意して、テキスト入力とメニューからの選択のどちらからでもできるようにするのが良いと思います。

(ミス入力のチェックはCGIで行ってくださいね。)

ウェブアクセシビリティセミナーのお知らせ

 アメディアでは、ウェブアクセシビリティセミナー「音声ブラウザ対応エッセンス」を7月15日(金)の18時半より、中野サンプラザで行います。

 実際にウェブアクセシビリティ対応にする際、何をもっとも優先すべきかを明確且つ具体的にご指導致します。

 どこから手をつけてよいのか悩んでいる方、是非おこしください。

 2時間のセミナーとアフターサービスで、「ウェブアクセシビリティはお任せください」と胸を張って言えるレベルに皆さんをコーディネートします。

 お問い合わせ・お申し込みは、以下のページからどうぞ。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar.html

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発行日 :2005年5月30日

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ウェブアクセシビリティ入門第22号-セミナー報告その2-

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門第22号-セミナー報告その2-

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

目次

  • 前号のポイント
  • Shawn Lawton Henry氏の講演より
  • Wendy Chisholm氏の講演より
  • 次回予告
  • 今週のアクセシビリティ診断
  • 編集後記
  • 発行理念
  • アメディア発行のメルマガ紹介

皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

今回は、前回に引き続き、先週、5月9日に行われた「情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2005」の報告号です。

W3Cのお二人の素敵な女性の講演の中から、私の心に強く響いた点に注目してお知らせします。

前号のポイント

前号では、5月9日に行われたセミナーのうち、渡辺 隆行東京女子大学 教授のお話から私が感じたことを書かせて頂きました。

詳しくはバックナンバーをご覧ください。

Shawn Lawton Henry氏の講演より

Henry氏はW3Cの中の Web Accessibility Initiative (WAI) というウェブアクセシビリティの専門家チームの教育担当者です。

そして、「ウェブアクセシビリティの基本的構成要素」というテーマでお話して頂きました。

W3C は、メーカーなどのビジネス・セクターに対して中立の国際的な組織で、ウェブサイトに関連するあらゆる技術要素の標準化に取り組んでいる団体です。

その中の WAI が、ウェブアクセシビリティの基準を検討し、勧告として発行しています。

さて、私の印象に残ったのはこの言葉でした。

----------------------------------------

ウェブアクセシビリティは主にウェブコンテンツ制作者の責任であるという見方は誤解です。

ウェブアクセシビリティは複数の構成要素の協調作業に依存しています。

----------------------------------------

実際、WAIでは、以下の三つの基準を発表しています。

ATAG = Authoring Tools Accessibility Guideline

ホームページ・ビルダーなどのオーサリングツールのあるべき仕様を規定しています。

WCAG = Web Contents Accessibility Guideline

ウェブサイトのアクセシビリティのガイドラインを規定しています。

UAAG = User Agents Accessibility Guideline

音声ブラウザなどの、利用者が使うブラウザ・ソフトのアクセシビリティのガイドラインを規定しています。

こんな例を上げていました。

例えば、オーサリングツールは、HTMLの中に画像を組み込んだとたんに、「ALT テキストを入力してください」という問い合わせがくるようにする、

ブラウザは、画像を非表示の設定にしたら、ALTテキストを表示するようにする、

といったような役割分担が望ましいというご意見でした。

オーサリングツールがアクセシビリティに配慮されていなければ、ウェブ製作者に負担がかかり、利用者が使うブラウザがアクセシビリティに対応していなければ、利用者に負担がかかるという関係性があり、ウェブコンテンツ製作者がその責任をいってに引き受けるという考え方は誤っているということなのです。

皆さん、少し安心しましたか?

Wendy Chisholm氏の講演より

先生は、WCAG2.0の副編集者ということで、その見通しをお話頂きました。

現在は、1999年5月に発行された WCAG1.0 が勧告の文書となっています。

WCAG2.0は昨年11月に最新ドラフトが出ていますが、これが勧告になるまでは、 1.0が引き続き安定したレファレンス文書です。

WCAG2.0では、これまでよりもテストがし易いように、基準と具体的なテスト方法も定めるそうです。

また、WCAG1.0では、HTMLとCSSを中核とした仕様になっていましたが、2.0では、あらゆる想定される技術に共通に適合するような考え方を打ち出すとのことです。

6月に次のドラフトを発行すべく、現在取組中とのことで、今年中または来年の始めには勧告に上げられる見通しだとのことでした。

このWCAG2.0のドラフトをご覧になりたい方は、以下からどうぞ。

http://www.w3.org/TR/WCAG20/

次回予告

次号は、「音声ブラウザ対応エッセンス」と題しての、ここだけ配慮すれば90点は確実に超えるという、ウェブアクセシビリティの大あんちょこ号です。

絶対に必見です。

今週のアクセシビリティ診断

TBS WEB Radio

視覚障害者はラジオを聞くのがとても好きです。

そこで、今回は、TBSのウェブラジオのサイトを診断して見ました。

まず、上記のページにアクセスすると、先頭に、以下のようなリンクが配置されています。

--------------------

WEB RADIO 音声読み上げソフトをご利用の方は、こちらをクリックしてください。

--------------------

これ以外は、ほんの少しのリンクしか配置されていません。

また、内部フレームの中に入っていくと、

Real Player や

Windows Media Player のダウンロード・サイトへのリンクが貼られています。

さて、上記の、

「音声読み上げソフトをご利用の方は・・・」のところを素直にクリックすると、確かに、いろいろな番組のページや、それらの番組のつい最近の内容が聞けるようになっています。

このページは、流して聞いている分には悪くはありませんが、見出しタグが用いられていないため、基点となる個所にジャンプすることができません。

それが、一つ、残念な点です。

番組ごとに見出しタグが付けられていれば、音声ブラウザ利用者にとって大幅改善となります。

また、それぞれの番組の「ホームページ」に入っていくと、こちらの方では、リンク画像に何の説明のないところもあり、決してアクセシブルとは言えません。

トップには「音声読み上げソフトをご利用の方は・・・」という、一応の配慮が見られるものの、その配慮は全体には行き渡っていないというのが実感です。

採点:55点

ところで、先週の「森本毅郎スタンバイ」の中で、2千円札の流通を促進しようという動きが沖縄で起こっていることが放送されました。

これに対して、視覚障害者から2千円札はほかの紙幣と区別しにくく、好ましくないという声がTBSに寄せられ、ホームページでは、その視覚障害者の声も合わせて紹介しています。

こちらのページです

私がこの原稿を書いている15日、日曜日の16時の時点ではまだそのことが上記のページに書かれているのですが、メルマガ読者の皆さんがアクセスする頃は、新しい週の番組が始まっているので、どうでしょうか。

編集後記

前号で紹介しました畑岡宏光さんと本日お合いしました。

日曜日なのに、わざわざアメディアまで出てきてくれました。

その対談の内容はここには書ききれませんが、とにかく、メルマガを軸としたビジネス展開に関してはあらゆるノウハウを持ったプロの方です。

今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。

以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。

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アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。

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発行日 :2005年5月16日

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東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F

電話番号 :03-5286-7511

FAX番号 :03-5286-2567

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ウェブアクセシビリティ入門第21号-セミナー報告その1-

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このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

目次

  • 前号のポイント
  • 渡辺 隆行東京女子大学 教授の講演より
  • 次回予告
  • 編集後記
  • 発行理念
  • アメディア発行のメルマガ紹介

皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

5月9日に行われた「情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2005」の報告号を16日の月曜日に出すつもりでしたが、大変盛りだくさんの内容があるので、本日と16日の2回に分けて配信させていただくことにしました。

前号のポイント

前号では、ウェブアクセシビリティは全ての人のためにある、ただ、その中であまり配慮されていない人達に心配りしようとしているのが今叫ばれているところの「ウェブアクセシビリティ」だというお話をしました。

詳しくはバックナンバーをご覧ください。

渡辺 隆行東京女子大学 教授の講演より

当日、3本の講演がありました。

最初は、「JIS X 8341-3 と国際協調」と題しての渡辺教授のお話でした。

まず、基礎知識として、

World Wide Web Consortium(W3C)という国際組織があります。

この団体で、ウェブサイトの標準を討議し、決定しています。

W3Cでは、どんな人にもアクセスし易いサイト作りの基準として

Web Content Accessibility Guidelines 1.0(WCAG1.0)

を1999年5月に定めました。

昨年6月に日本国内の標準として制定された

JIS X 8341-3 も、上のWCAG1.0を基準としながら、現在検討が進められている WCAG2.0 の流れも考慮にいれて作られたものだそうです。

さて、渡辺教授のスピーチからピックアップ。

根本的な問題として、「画面表示が前提のWebを音声表示するのは難しい」ということを上げておられました。

本誌でも取り上げました「表は音声読み上げにはそぐわない」という性質もその一例ですね。

次に、技術的な問題として、「Web利用ソフトウェア(User agent)の機能不足」を指摘しておられます。

これは、私も身に染みて体感していることです。

いくらウェブデザイナーさんたちがウェブ標準に従ってアクセシビリティに配慮していても、利用者側のソフトウェアがその標準のレベルまで達していなければ、アクセシビリティは実現しないのです。

だからこそアメディアでは、ウェブアクセシビリティを訴えてデザイナーさんたちからの歩み寄りをお願いしつつ、それだけでは一方的なので利用者側の音声ブラウザの改良にも悪戦苦闘しているのです。

音声ブラウザ・ボイスサーフィン→http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

また、教授は、製作者側に対しては「ガイドラインやチェックツールに頼りがちで、ユーザ中心の設計思想やプロセスを押さえるという発想が不十分」と指摘しておられます。

確かにガイドラインは必要ですし、チェックツールも便利です。

しかし、それらに頼り切ってしまって、利用者側の事情に心を傾けたプロセスを取らないと、とんだあやまちを犯してしまいます。

本誌の「今週のアクセシビリティ診断」をお読みになっている皆さんは大丈夫です。

さて、教授のお話の結論は、日本ではWEBJISが標準だけれども、国際的にはWCAG2.0がまもなく標準になるであろうということでした。

次回予告

次号では、5月9日のセミナーでお話を頂いたW3CのWAIのお二人の素敵な女性講師のスピーチからピックアップして報告致します。

編集後記

畑岡宏光さんと私との出会いは、今年の3月26日のことでした。

メルマガ盛り上げよう会というのが畑岡さんなどの主催で行われまして、私もこれに参加しました。

参加の申し込みは、ホームページの入力フォームだったかメールだったかはもう忘れてしまいましたが、いずれにしても、インターネットを介しての申し込みでした。

その際、私が一応目が見えないということをちょっと書き添えただけなのですが、畑岡さんから突然電話がかかってきて、最寄の駅までお迎えを一人出しましょうかという提案を頂きましたので、ありがたくご好意を受けました。

また、4月23日に行われた「下克上セミナー」というすごいネーミングのセミナーにも参加しました。

このときは、畑岡さんは3人の講師のうちの一人だったのですが、今度は、駅までのお迎えだけではなく、会の行われている間エスコートをする方をつけましょうという、さらにありがたい提案を頂きました。

確かに、この会は、講師の後援をただ聞くというスタイルではなく、セミナーの間、いろいろと場面変化があり、椅子を動かして場所を移動したりすることも何回かありましたので、畑岡さんの配慮でとても助かりました。

ちなみに、エスコートをしてくれたのは島田さんという素敵な女性、実は一般の参加者の一人だったのです。つまり、畑岡さんは参加者の一人を別の参加者の一人としての私と結びつけてくれただけなのでした。

畑岡宏光さんはこんな方です。

MIXIでは「はたぼう」という名前で出ていますので、マイミクシーの追加リクエストを出すことをお勧めします。

あっ!そうそう、私にも追加リクエストを出してくださいね。少し MIXIに慣れてきましたので。

本名で出ています。

今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。

以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。

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ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことはあるかと思います。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

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まぐまぐバックナンバー


発行日 :2005年5月13日

発行人 :望月優(モチヅキ ユウ)

発行元 :株式会社アメディア

〒169-0051

東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F

電話番号 :03-5286-7511

FAX番号 :03-5286-2567

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