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スキップナビゲーションと見出しナビゲーション

スキップナビゲーションと見出しナビゲーション
ウェブアクセシビリティ入門 第113号
皆さん、お久しぶりです。
望月優です。
今年からは月1ぐらいでメルマガを出すぞと決心したのですが、結局今年の第1号が2月に入ってからとなってしまいました。
以前毎週休みなく発行していたようなペースには戻れませんが、攻めて月1ペースでは出したいと思っています。
ところで、本誌バックナンバーを以下のサイトで一挙に公開しました。
ウェブアクセシビリティ入門
よく毎週こんなに長いメルマガを書いていたなあと自分自身感心してしまいました。
さて、それでは、今年最初の号は、音声ブラウザで基点となる個所にスムーズに移動するための手法についてお話します。
視覚障害者のホームページ閲覧の悩み
さて、タイトルの「スキップナビゲーションと見出しナビゲーション」の話をする前に、なぜその話をするのかというバックグラウンドをお伝えする必要があります。
視覚障害者はホームページの内容を音声で読み上げるソフトウェアを使ってホームページを読みます。
これらのソフトウェアは、「音声ブラウザ」と呼ばれるのですが、これらは、 html で記述された順番に読み上げて行きます。
多くのページでは、本文の前にサイト内のグローバル・リンクが記述されています。
左側にリンクのメニューがあって、真中に本文があるという見栄えのページのほとんどは、 html の順番でいうと、メニュー・リンクが先に書かれていて、その後に本文が書かれています。
このような構造でも、メニュー部分が短ければそんなに問題はありませんが、長いメニューになると、音声で聞いている視覚障害者にとっては、いつ本文が出てくるのか大変待ち遠しいのです。
また、初心者の場合には、サイト内のメニューが同じものだから、リンクを辿って別のページに行っても、先ほどと同じページにまだいるのではないかと錯覚してしまいます。
そんなわけで、音声でホームページを聞いている人に、基点となる位置にポンとジャンプできる仕組みを用意することが必要となります。
その方法の一つが

- スキップナビゲーション
もう一つが

- 見出しナビゲーション
です。
スキップナビゲーションの手法
「メニューを飛ばして本文へ」というリンクが設置されているホームページを見たことがありますか?
あれが典型的な「スキップナビゲーション」です。
アサヒコムや読売オンラインなどの大手新聞社サイトでは、この手法を用いています。
ただし、それが目に見える形で設置されているのかどうかは、目の見えない私には判りません。
とにかく、音声ではわかるように設置されています。
この手法は、基点となる位置にジャンプするページ内のリンクを設置するやり方で、 JIS のアクセシビリティを学んだ多くのサイト運営者が採用している方法です。
ですが、この手法では、リンクの位置からしか基点となる位置にジャンプできません。
そのリンクの位置が判りにくければ、結局基点となる位置にスムーズに移動することができなくなる可能性があります。
見出しナビゲーションの手法
見出しナビゲーションは、基点となる位置に見出しタグを用いる方法です。
音声でホームページを読み上げるソフトウェアの多くは、「次の見出し」や「前の見出し」に移動する機能を持っています。
視覚障害者は、この機能を利用して、基点となる位置にスムーズに移動できるというわけです。
元来、見出しタグは、内容的に見出しである個所に貼るべきタグです。
そして、基点となる位置とは、まさに見出しとしての位置付けをすべきところなのです。
内容的に「見出し」であるところに見出しタグを貼るという手法は、 html 文法に従ったタグ付けの方法で、 「WEB標準」と呼ばれる考え方の範疇に入ります。
つまり、WEB標準を守ってサイト運営をしている人達の作るページは、すべてこの見出しナビゲーションが自動的に実現できているということになります。
見出しナビゲーションの場合には、ユーザーはどこの位置にいても、「次の基点」や「前の基点」に移動することができます。
スキップナビゲーションのように、基点となる位置に飛ぶためのリンクを探す必要はありません。
ですから、どちらが優れているかといえば、見出しナビゲーションの方が優れているといえるでしょう。
しかし、先ほど例に上げた
アサヒコム

読売オンライン
は、見出しナビゲーションとスキップナビゲーションの両方を実現しています。
これは、先ほども述べたように、 WEB標準に従えば自動的に見出しナビゲーションは実現でき、その上に JIS のウェブアクセシビリティを学んでスキップナビゲーションも配置するという結果になったのだと思います。
編集後記
今年は中小企業家同友会の行事で、全国障害者問題交流会を9月に東京で行なうことになっています。
それで、私はその実行委員長を引き受けているものですから、このメルマガを発行させていただくおりには宣伝させていただくことになると思います。
それを宣伝したいからというモティベーションでもよいから、このメルマガを定期的に発行できればと自分に言い聞かせております。
ということで、年明けの挨拶としては大変手遅れですが、本年もよろしくお願い致します。
ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです
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「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。
ご希望、ご提案、ご質問などは、このメールに返信頂く形でお願いします。
このメールに返信頂きますと、私・望月優に届きます。
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視覚障害者のブラウズ方

視覚障害者のブラウズ方

ウェブアクセシビリティ入門 第104号

発行日 :2006年12月11日

  • 気がつけば
  • コンビニ棚に ぽちぽちと
  • 点字表示も 一般的かな?

http://yupeace.net/fukusi/2006/11/post_35.html

点字を学ぶなら

http://www.amedia.co.jp/product/tenjiset/index.htm

皆さんおはようございます。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

9日の土曜日に「最強集客セミナー」というセミナーに参加してきました。

SEOのみならず、インターネット上にはいろいろな集客方法があるんだなということを教えられました。

実に勉強になりました。

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[視覚障害者のブラウズ方]

音声環境でホームページにアクセスする視覚障害者の聞き方は、大きく2つに区分できます。

一つは、音声ブラウザがだらだらと読みつづけるのをそのまま流し聞きするやり方、ラジオのように聞くスタイルですね。

そして、もう一つは、矢印キーなどを使って自ら能動的に読みたいところをピックアップして読むスタイルです。

前者のスタイルがラジオ型だとすれば、後者のスタイルが本来のページ読み上げスタイルといえます。

ラジオは時間を止めてもとに戻すことはできませんが、ホームページは本来自分が表示している状態は固定で、その固定された情報を自分のペースで読むことができるところに利点があるからです。

ラジオ型で聞いていると、ウェブアクセシビリティでテーマに出てくるナビゲーションメニューのリンク項目をそのまま聞き流して、本文が出てくるのを待つ形となります。

これに対して、ページ読み上げ型で読むと、ナビゲーションのメニューを読み飛ばしたいときは、ナビゲーションメニュー・スキップのリンクを押したり、次の見出しへのジャンプ機能などを用いて、自分の読みたい本文の先頭を速く見つけ出そうとします。

音声ブラウザに対するウェブアクセシビリティは、このような、ユーザーが自分の読みたいところを速く見つけ出す仕組みをいかにきちっと組み込んでいるかに尽きると言っても過言ではありません。

リンク先の内容が判るようなリンク文字列、 alt 属性もこの考え方でまとめられます。

さて、このように考えてくると、動的なホームページというのはどんなものなのでしょうか。

世の中、動的なページに流れつつあるような気がします。

いったん読み込んだら固定されて、ユーザーのペースで読めるのがホームページの利点なのに、ホームページまでもがテレビやラジオのスタイルを追っかけて行ってよいのでしょうか。

なんて、最後は少しぐちっぼくなってしまいました。

視覚障害者にページ読み上げ型で上手にホームページを読むコツをお知らせするページを作りました。

見える方も参考にしてくださいませ。

音声環境ページ閲覧操作の基礎の基礎

[アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード中間報告]

評価投票が続々ときています。

今、ちょうど評価投票のまさに中間です。

そして、評価の結果を予想する予想ページもございます。

http://www.webaccessibility.jp/award/first/phantom.htm

↑予想で1位を当てた方にもれなくプレゼントがあります。

上のページをご覧ください。

上でお知らせしたウェブアクセシビリティ・アワードの予想投票ですが、

1位から3位までの予想が当たった方の中からお一人に、大賞の方にプレゼントするのと同じ点字入りの指輪を一つ差し上げます。

peace

という文字が点字で入っています。

速くイラクが平和になりますように!

[編集後記]

皆さんのお陰です。

http://www.mag2.com/events/mag2year/2006/

↑ありがとうございました。

まぐまぐ大賞2006の

インターネット・パソコンに『ウェブアクセシビリティ入門 』

がノミネートされました。

大賞、各賞は 12/11~12/21(10時)までの、読者さんからの投票で決定

されるそうです。

もしもお願いできますれば、1票お願い致します。

http://www.mag2.com/events/mag2year/2006/

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企業家としての望月優が、自身の経営指針を掘り下げる過程で感じ取った生きがいのある人生や自立、成長、平和などへの思いを語ります。

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

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このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

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ライバルサイトチェックに使えるボイスサーフィン

ライバルサイトチェックに使えるボイスサーフィン

ウェブアクセシビリティ入門 第103号

発行日 :2006年12月4日

  • 気がつけば
  • 推薦するのは 最終日
  • まぐまぐ大賞 本日締め切り

http://www.mag2.com/events/mag2year/2006/

↑本誌を推薦いただければ幸いです。

皆さんおはようございます。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

12月17日に障害者をITで支援するためのセミナーが行われます。

私が後半の意見交換のコーディネーターを務めることになっています。

この分野では一流の研究者が集まりますので、もしよろしければいらしてください。

http://www.normanet.ne.jp/info/seminar061217.html

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[ライバルサイトチェックに使えるボイスサーフィン]

先日久しぶりにアフィリエイト関係のセミナーに参加して勉強してきました。

講師の皆さんの話で特に私が関心したのは、大きく稼いでいる皆さんはライバルサイトのチェックを相当入念にやっているんだなということでした。

アフィリエイトで稼ごうとすれば、狙ったキーワードで検索エンジン上位表示ができるかどうかが大きな勝負ポイントとなります。

ライバルサイトのページランク、内部でのキーワードの埋め込み方をはじめ、バックリンクの数や質、さらにはアンカーテキストの文字列までをも入念にチェックし、自分が思い描いているキーワードで勝負できるかどうかを入念に検討しているのですね。

さて、この話を聞いていて、「うん?ボイスサーフィンは役に立つぞ!」と思いつきました。

始めての読者の方のために簡単に説明しますが、ボイスサーフィンは目の見えない私が利用している音声ブラウザです。

ホームページの内容を音声で読み上げます。

ボイスサーフィン→ http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

さて、どこで役に立つかというと、ライバルサイトはどのぐらい隠しテキストを使っているのかということをチェックできます。

ボイスサーフィンは全てのテキスト情報を読み上げます。

  • alt属性にセットされた文字列
  • display none で非表示設定された文字列
  • cssのレイアウト指定で、画面に入らない位置にテキストを飛ばしてあるとき

などなど、全部読み上げます。

ついでにいうと、リンクの貼ってない画像にセットされた alt テキストは、普通の読み上げとは異なる特徴のある音声で読み上げるので、私にも「あっ!altにキーワードを埋め込んでいるな」ということがすぐに判ります。

css でテキストを表示させないようにしてあるときは、ボイスサーフィンは普通の声で読み上げますので、私には非表示の仕掛けがされているかどうかは気付きません。

皆さんがもしもライバルサイトの隠しテキストチェックに使うとすれば、一度IEでの表示を印刷し、それを見ながらボイスサーフィンで同じページを読み上げさせれば、全てずぼしで判るでしょう。

一般に、隠しテキストは Google や Yahoo! などの検索エンジンからにらまれる要素だと言われています。

しかし、どこまでやったらスパム判定されるのかなど、なかなか正確には掴みにくいですね。

自分で実験するのもいやですね。

ならば、上位表示されているライバルサイトの隠しテキスト状態をボイスサーフィンでチェックして、「ああ、このぐらいなら大丈夫なんだな」ということを知るのも SEO で勝負する皆さんには必要なことなのかなと思います。

ボイスサーフィン公式ページ→ http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

[アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード中間報告]

先週末でアワードへの参加申し込みを終了しました。

現在、19のページがエントリーされています。

http://www.webaccessibility.jp/award/first/list.htm

なお、アワードの授賞式が行なわれるアメディアフェアに出展してくれている企業に対してのみ、引き続きアワードへの参加のアプローチをかけています。

第17回アメディアフェア

さて、参加ページを私なりに評価したいのはやまやまですが、ここで私が何か言ってしまうと、評価投票に影響してしまうと困るので、このアワードが終わるまでは個別のページに対しては何も言いません。

なお、音声ブラウザのユーザーでなくても、予想投票ができます。

予想投票1票につき、1ポイントを差し上げます。

10ポイント獲得した方にはアメディアフェアのときに配る特性の「目の不自由な方への声かけカード」を、それ以上獲得した方にはポイントに応じたプレゼントを差し上げます。

第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード

[編集後記]

今、12月23日に中野サンプラザで行なわれるアメディアフェアでガイドボランティアをしてくださる方を募集しています。

午前9時半から午後6時までの長丁場ですが、ボランティアといっても、アメディアフェア事態を楽しめるよう、時間の割り振りを配慮しています。

午前だけ、午後だけなら手伝ってもいいよという方も大歓迎です。

ただ、半日の方にはお弁当が出ません。すみません。

自分もアメディアフェアを楽しみながら、ガイドボランティアも引き受けますよという方、

「ガイドボランティアやりますよ」

という題名でこのメールに返信いただければ幸いです。

第17回アメディアフェア

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強調個所へのジャンプ

強調個所へのジャンプ

ウェブアクセシビリティ入門 第98号

発行日 :2006年10月30日

皆さんこんにちは。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

今、アメディアは、今週末のサイトワールドの準備でてんてこ舞いです。

なにせ、「世界初」と銘打った大イベントです。

そして、私もその仕掛け人の一人なのです。

本誌読者の皆さんには、4日の土曜日にきて頂いて、午後1時からの

ゥエブデザイナーと視覚障害利用者との交流会

にご参加いただけると大変嬉しいです。

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[強調個所へのジャンプ]

前号では、音声ブラウザ利用者へのウェブサイト制作者の最低限の配慮の一つとして、内容の基点となるところに見出しタグを使ってください、と書きました。

ところが、実際には、これが守られていないサイトもかなり多いわけです。

例えば、新聞社のサイトで言えば、アサヒコム

http://www.asahi.com/

では見出しタグが使われていますが、

Yahoo!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/

では使われていないのです。

もちろん、「メニューを飛ばして本文へジャンプ」などというメニュースキップリンクも Yahoo!ニュースの方にはありません。

こんなとき、視覚障害者はどうするのでしょうか。

A.タブキーを押してリンクだけを辿って本文を探す。

↑これだと、本文自体を飛び越してしまう場合があります。

B.10行ジャンプ機能を用いて、10行ずつ進みながら探す。

↑これでも、本文の先頭を通り過ぎてしまう場合があります。

 ただ、本文の先頭を通り過ぎても本文の中に着地することがあるので、リンクだけを辿ったときよりもましです。

C.ひたすら聞いて、本文が出てくるまで待つ。

↑これなら、本文の先頭を聞き逃すことはまずありませんが、おそろしく読みたいところまでたどり着くのに時間がかかります。

実際の視覚障害者の対応は、多くは上記の3種類の方法を組み合わせて、何とか速く本文を見つけようとします。

何回も訪れていて慣れているサイトなら、10行ジャンプを5回行ってから3行後とか、リンクを30回辿って次のリンクでない文章のところから、などと覚えていて、そんな操作をするでしょう。

本誌的には、これは明らかにウェブサイト側のアクセシビリティに対する配慮がなく、落第のサイトといえます。

しかし、利用者でもあり、且つ音声ブラウザ「ボイスサーフィン」の開発者でもある私としては、これをそのままにしておくわけにはいきませんでした。

そこでボイスサーフィンに搭載された機能が

  • 次の強調個所
  • 前の強調個所

という見出しを対象にしないジャンプ・コマンドです。

これを実行すると、上の Yahoo!ニュースのサイトでも、数回の「次の強調個所」コマンド実行で本文が見つかります。

種明かししてしまえば、「強調個所」として以下のタグをリストしています。

b, i, u, strong, en

[ボイスサーフィンでの便利なジャンプ機能]

さて、このような考えから、「ボイスサーフィン」という音声ブラウザには、

HTMLタグを手がかりにした便利なジャンプ機能がたくさん搭載されています。

私がよく使うジャンプコマンドは、

  • 次のテキスト入力へ

↑IDやパスワード、その他住所やカード番号などを入力する領域にジャンプします。

  • 次のボタンへ

↑テキスト領域で記述したフォームの情報を送り込む「送信ボタン」などのボタンにジャンプします。

  • 次のテーブルへ

↑テーブルタグのある位置にジャンプします。

  • 次のリストへ

↑次の箇条書きリストタグのあるところへジャンブします。

  • 残りの選択メニュー項目スキップ

↑都道府県の選択メニューなどのときに、私は東京都に住んでいるので、東京都を選択すると、後は聞きたくないですね。そんなときに実行します。

などです。

これらのジャンプ操作には、それぞれ前の項目に戻る操作も用意されています。

「残りの選択メニュー項目スキップ」の真反対の操作はありませんが、「前の選択項目へ」コマンドで、自分が選択した私なら「東京都」の位置にポンと戻ることができます。

このように、HTMLタグを手がかりにした「ボイスサーフィン」の各種のジャンプ・コマンドは大変重宝しています。

特に、 mixi はこれがなければやってられないっていう感じです。

「ボイスサーフィン」のコマンドについて具体的にお知りになりたい方は、下記をご覧ください。

http://www.amedia.co.jp/product/vs3/manual/mokuji.htm

[ウェブデザイナーと利用者の交流会]

11月4日(土)の午後1時から2時半まで、墨田産業会館9階の会議室4にて、表題の交流会を行ないます。

参加は無料です。

http://www.sight-world.com/exchange.htm

現在、デザイナーさん、視覚障害者の皆さん双方から質問を募集しています。

お互いの交流になる質問をお待ちしています。

当日、現場で採用された質問を前持ってくださった読者の方には、本誌100号記念プレゼントを差し上げます。

ウェブを制作している皆さんにとってはかなりの豪華プレゼントになります。

質問はこのメールへの返信でお願いします。

この交流会への参加は無料です。

なお、この交流会の場で、第1回アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード開催の発表を予定しています。

その「アワードってなに?」というあなた、是非この交流会にきてくださいね。

交流会参加は無料です。

[編集後記]

今週木曜日から土曜日までのサイトワールドには、アメディアスタッフ総出で取り組みます。

アメディアのブースはブース番号3ですが、私は主にブース番号36の日本盲人社会福祉施設協議会盲人用具部会のブースにいます。

私と名刺交換をしたい方は、積極的にお声かけくださいね。

私はあなたが見えないので、私から声をかけるのはちょっと難しいので。

サイトワールド

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利用者との掛け橋となる見出しタグ

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ウェブアクセシビリティ入門 第97号

発行日 :2006年10月23日

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

明日は、この講演を聞きに行きます。

http://www.tokyo-rakusyokai.net

感動するからハンカチを持ってこいと言われています。

この講演会を主催している桜井道子さんが発行しているメルマガがこれ↓

http://www.mag2.com/m/0000204716.html

以前私もインタビューされました。

その記事はここに掲載されています。

http://www.dreamroad.biz/

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[利用者との掛け橋となる見出しタグ]

一人の視覚障害者にとってのウェブアクセシビリティを実質的に確保するためには、

A.ウェブ制作者の配慮

B.その人の利用環境における最低限の対応

C.その人のページを読むための最低限のスキル

の3拍子がそろわなければなりません。

本誌読者の皆さんができることは、A.の部分だけです。

皆さんがいくら努力しても、本人のホームページ読み上げ環境があまりにも劣悪だったり、本人が本来知っているべきスキルを身につけていなければ、その人にとってのアクセシビリティは確保されません。

そこで、皆さんが配慮すべき最低限のポイントを一つお知らせします。

それは、見出しタグを適切に使うことです。

私の体験では、見出しタグを使っていないホームページが今でも結構たくさんあります。

そのようなページでは、内容の基点となる個所が B タグや FONT タグで強調されています。

HTML 文法では、文書の見出しには H タグを使うことになっています。

これら、 B タグや FONT タグで表示を大きくしたり強調している個所に、適切なレベルの H タグを使っていただくだけで、アクセシビリティはグンと上がります。

本来なら、「ウェブ標準」でコーディングしてください、と言いたいところですが、そんなうるさいことは言いません。

せめて見出しタグだけでもしっかりと使ってくださいませ。

[音声ブラウザの H タグ対応]

多くの音声ブラウザでは、見出しタグにジャンプする機能を持っています。

視覚障害者の理用捨がこれらの機能を適切に使ったとき、見出しタグが適切に配置されているページのアクセシビリティは実にすばらしいものとなります。

ちなみに、本誌を読んでおられる僅かな視覚障害者読者のために、どんな操作でジャンプできるのかをお知らせします。

●JAWS で ホームページを読んでいるとき

H キーを押すと、次の見出しに移動します。 SHIFT+H キーで前の見出しに移動します。

●ホームページリーダー Ver3.04 を利用しているとき

JAWS と同じです。

●ホームページリーダー Ver3.01 のとき

ALT キーを押しながらフルキー1を押して見出しモードにします。

このモードでは、左右のカーソルキーで前の見出しや次の見出しに移動できます。

●ボイスサーフィン Ver3.6 を利用しているとき

複数の操作方法があります。

まず、デリートキーで次の見出し、インサートキーで前の見出しに移動します。

もう一組、 N キーで次の見出し、 B キーで前の見出しにジャンプします。

このように、まともな音声ブラウザには、見出しタグにジャンプする機能がかならずあります。

ページ構造が本の見出しと同じように、見出しタグできちっと記述されていれば、音声ブラウザ利用者はページの中で迷子になることはありません。

[ウェブデザイナーと利用者の交流会]

11月4日(土)の午後1時から2時半まで、墨田産業会館9階の会議室4にて、表題の交流会を行ないます。

参加は無料です。

http://www.sight-world.com/exchange.htm

現在、デザイナーさん、視覚障害者の皆さん双方から質問を募集しています。

お互いの交流になる質問をお待ちしています。

このメールへの返信でお願いします。

この交流会の参加は無料です。

なお、この交流会は、サイトワールドの中の一つの企画として行なわれます。

ちなみに、上記のサイトワールドのサイトですが、見出しタグが適切に使われているため、ナビゲーションメニューをスキップするための「メニューを飛ばして本文へ」などという内部リンクはありませんが、本分はすぐに見つかります。

新しいページにアクセスしたら、「次の見出し」を2回実行すれば本文となります。

[編集後記]

10月18日に東京中小企業家同友会の第15回経営研究集会が終わりました。

私は、障害者委員会の委員長として、第8分科会の座長を務め、ようやく終わってひと安心しているところです。

竹中ナミさんの講演は、私はある程度内容の予想がついていたものの、改めて大きなインパクトを与えられました。

ほんの少しですが、報告と感想を以下のブログに書きました。

http://yupeace.net/fukusi/

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

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検索の時代

検索の時代

ウェブアクセシビリティ入門 第96号

発行日 :2006年10月16日

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

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[検索の時代]

先日のある社員と私の会話です。

社員:社長、お客様に少し前に○○というスキャナの見積を出していたのですが、その注文がさっき入りました。

ただ、メーカーではこの機種はもう成算中止になっていて、もう在庫がないそうです。仕入代金が少し高くなってしまいますが、これよりも1ランク上位の機種を仕入れて売ってもよいでしょうか。

私:本当にないの?

どうしても在庫がないのなら上位機種を見積り額で売ってよいが、まずは本当にどこでも手に入れられないのかちゃんと調べてください。

そして・・・・・

この話を傍で聞いていた別の社員が1分も立たないうちに、「社長、○○に在庫があります」と言います。

そうなのです。在庫はかならずどこかにあるのです。

いや、もちろん、絶対にあるとは言い切れませんが、まずどこかにはあるのです。

しかも、それは、実はそのことはホームページ検索で調べられるのです。

聞いて見ると、在庫ありの店を教えてくれた社員は Yahoo で型番で検索したと言います。

私もついでに型番の後半一部と「在庫」という複合キーワードを Google に打ち込んで検索してみると、先の社員が見つけたのとはまた別のショップで在庫があることがすぐ判りました。

ホームページ検索でほとんどのことがすぐに判る時代です。

そのことを基盤と考えないと、ウェブアクセシビリティ理論も視野の狭いアクセシビリティ感に基づくものになってしまいます。

[ボイスサーフィンでのページ検索]

さて、アメディアで発売している視覚障害者用の音声ブラウザ「ボイスサーフィン」は、ホームページを検索するのに特別に便利にできています。

この方法においては、ほかの音声ブラウザやスクリーンリーダーでホームページを読んでいる視覚障害者には考えられないぐらい便利です。

簡単に紹介しましょう。

1.検索サイトに入らなくても検索ができる!

ボイスサーフィンでは、ファンクションキー3を押す度に

  • Google
  • Yahoo!
  • MSN
  • InfoSeek

と4つの検索エンジンサイト名がトグルで現れます。

例えば、 「Google」と聞こえたところでエンターキーを押すと検索文字列を入力する行が現れます。

ここに検索キーワードを入力してエンターキーを押すと、いつのまにか Google の検索結果の1ページ目が現れます。

つまり、 Google のサイトに入らなくても、検索キーワードを先に入力してエンターキーを押すだけで、かってに Google の中に入っていってくれるのです。

2.同じキーワードで検索サイトを切り替えて検索できる!

ボイスサーフィンは入力されたキーワードを覚えています。

先ほどの場合、キーワードは Googleの窓から打ち込まれたものではなく、まだ Google に入る前に入力されたものだからです。

ファンクションキー3を押してトグルさせて、「Yahoo!」と聞こえたところでエンターキーを押すと、先ほど入力したキーワードが出てきます。

このままエンターキーを押すと、今度は先ほどのキーワードで Yahoo! の中を検索し、その検索結果が表示されます。

3.絞込み検索をする際に、新しいキーワードを追加するだけでよい!

今度は、先ほどのキーワードにもう一つのキーワードを加えて、少し絞り込んで検索してみましょう。

ファンクションキー3のトグルで検索エンジンサイトを選んでエンターキーを押します。

先ほどのキーワードが表示されますので、行末にカーソルをあわせてスペースを一つ入れ、その後にもう一つのキーワードを入力してエンターキーを押します。

すると、たちまち2つのキーワードでの複合検索結果が表示されます。

4.検索結果の表示ページで、「検索結果」のところから読む!

Yahoo! でも Google でも MSN でも InfoSeek でも、検索結果の表示ページの先頭はナビゲーションメニューになっていて、どのページでも同じです。

このようなナビゲーションメニューは、音声で聞いている視覚障害者にとっては、いつも同じものが読み上げられるわけですから、わずらわしく、時間の無駄をさせられてしまいます。

ウェブアクセシビリティ・ノウハウとしては、ページの先頭にナビゲーションスキップのリンクがあればよいのですが、これらの検索エンジンの検索結果ページにはありません。

そこで、ボイスサーフィンでは、検索結果ページのナビゲーションメニューは自動的にスキップして読み上げるようにしています。

これは、 Version3.6 からの新機能です。

5.検索結果の2ページ目移向に移動したときも、先頭のナビゲーションをスキップできる

さて、検索結果の2ページ目、3ページ目に移動したときにはどうなるでしょうか。

ボイスサーフィンはページの先頭から読み上げます。

でも、このときでも、検索結果のところに一気に飛ぶ裏技があります。

「S」のキーを2回押すと、検索結果のところにポンとジャンプします。

これは、「次を検索」というコマンドです。

このように、ボイスサーフィンは、ホームページで何かを検索するのに実に便利にできています。

忙しい視覚障害者には、ぜひともお勧めです。

時間効率がグンと上がります。

ボイスサーフィン

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JAWS history in Japan

JAWS history in Japan

ウェブアクセシビリティ入門 第95号

発行日 :2006年10月 9日

  • 支えあい
  • われらも仲間に 入れてくれ
  • 障害あっても 税金はらうぜ

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

近場で責任をずっしりと重く感じているのが、10月18日にメルパルク東京で行なわれる東京中小企業家同友会での障害者雇用促進を目指す第8分科会です。

「障害者を納税者に!真の共生社会に挑むナミねぇの軌跡」と題して、社会福祉法人プロップステーションの竹中ナミ理事長を招いて、講演会と討論会を企画しています。

どなたでも参加できます。

私の思いを込めて紹介文を書きましたので、関心のある方は是非ご一読を!↓

竹中ナミさんの講演会

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[JAWS history in Japan]

前号では、世界でもっとも多くの視覚障害者に利用されていると見られる JAWS の誕生秘話をお話しました。

今号では、日本語版が開発され、現在にいたるまでの経緯をお話します。

JAWS 日本上陸

日本IBMはフリーダム・サイエンティフィック社と提携し、2001年4月20日

JAWS for Windows Version 3.7 日本語 IBMバージョンを発売しました。

このバージョンは、基本的に Windows98やMEに対応した版でした。

日本でのWindows のスクリーンリーダーは、1996年秋に95Reader、1998年秋に

PC-Talker が発売されていました。

95Reader や PC-Talker はアプリケーション・レベルではワードやエクセルの音声化までが手一杯でしたが、 2001年に JAWSが上陸したことにより、アクセスやパワーポイントなども使えるようになりました。

その後、日本IBMは2003年2月28日に JAWS Version4.5の日本語IBMバージョンを発売しました。この版から WindowsXP に対応しました。

ところが、米国フリーダム・サイエンティフィック社が英語版をどんどんバージョンアップしていくのに対して、日本IBMはその日本語対応にコストを割けなくなってきました。

そこで登場したのが有限会社エクストラ http://www.extra.co.jp/

です。この会社は自動点訳ソフト「EXTRA」で知られる会社で、アメディアも創業当時から今はエクストラの事実上の代表者となっている石川准氏と長年にわたって協力してきています。

有限会社エクストラは、新たに JAWS の最新版を日本語対応することについてのライセンスを得、2005年7月27日に JAWS Version6.2 日本語版を発売しました。

これに伴い、日本IBMはその役割を終え、2005年12月21日付けで JAWS Version4.5 IBMバージョンの販売を終了しました。

そして、本年、2006年9月28日

JAWS Version7.1 http://www.amedia.co.jp/product/jaws/

がエクストラからリリースされました。

[ウェブデザイナーと利用者の交流会]

11月4日(土)の午後1時から2時まで、墨田産業会館9階の会議室4にて、表題の交流会を行ないます。

参加は無料です。

現在、デザイナーさん、視覚障害者の皆さん双方から質問を募集しています。

お互いの交流になる質問をお待ちしています。

このメールへの返信で書いていただければ、私の手元に届きます。

この交流会の参加は無料です。

なお、この交流会は、サイトワールドの中の一つの企画として行なわれます。

[編集後記]

今、私は、三つのイベントで集客の責任を担っています。

もう手いっぱいです。

ご都合が許す範囲でご参加いただければ嬉しいです。

10月18日(水)12時30分:メルパルク東京

  第15回東京経営研究集会第8分科会

  (経営者、福祉関係者、人脈作り、マインドアップを目指す方向け)↓

http://www.doyu-mic.jp/

10月24日(火)18時30分:東京芸術劇場

  メイク・ア・ウイッシュ代表大野寿子さん講演会「いのち輝くとき」↓

http://www.tokyo-rakusyokai.net/

11月2日~4日:視覚障害者向け機器展示・総合展「サイトワールド」↓

http://www.sight-world.com/

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JAWS history in USA

JAWS history in USA

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発行日 :2006年10月 2日

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[JAWS history in USA]

先週の9月28日に、 JAWS Version7.1 の日本語版

http://www.amedia.co.jp/product/jaws/

が有限会社エクストラから発売されました。

JAWS (job access with speech)は、 Windows の画面を音声化するスクリーンリーダーとして、世界でもっとも多くの視覚障害者に利用されているソフトウェアです。

米国では、 GW-micro社

http://www.gwmicro.com/

の Windows-Eyes というスクリーンリーダーと並ぶ2台スクリーンリーダーです。

しかし、 Windows-Eyes がウインドウズが登場してから出てきたソフトウェアなのに対して JAWS は MS-DOS 時代からの歴史を持つソフトウェアです。

ところで、これら米国の高機能スクリーンリーダーは、画面を音声化すると言っても、単に音声化しているだけではありません。

特に Internet Explorer を利用している場面などでは、もともとのソフトウェアが持っていない見出しジャンプ機能やその他視覚障害者にとって便利な機能をたくさん搭載しています。

ですから、スクリーンリーダーといっても、画面の音声化だけを目指している日本国産のスクリーンリーダーとはレベルが違います。

ホームページ読み上げという場面に注目して考えても、いわば

ボイスサーフィン→ http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

のような音声ブラウザの機能を包含したスクリーンリーダーと言えます。

さて、それでは、先週発売となった

JAWS Version7.1 日本語版にいたるまでの歴史を2回に渡って振り返ってみましょう。

JAWS の開発者

JAWS を開発したのは、テッド・ヘンター (Ted Henter)という視覚障害者です。

彼はオートレーサーでしたが、1978年、27歳のときに事故で失明しました。

南フロリダ大学でプログラミングを勉強し就職、その後1985年に Entech社を起こします。

2年後の1987年に実業家ビル・ジョイス (Bill Joyce)氏の資金援助を得てヘンター・ジョイスという1ランク上の会社に改組しました。

ここで JAWS (当時は MS-DOSの音声化ソフト)を開発し、事業展開したのです。

当時、米国では、 MS-DOS の音声化ソフトとして Flipper というソフトが有名でした(私も買って持っていました)。

DOS 時代は Flipper と JAWS が米国スクリーンリーダー界の2代巨頭でしたが、 Windows の時代になると、いるかはさめに食われてしまいました(Flipper は Windows 版は出さなかったようです)。

ヘンター・ジョイスの成長

さて、ヘンター・ジョイスの開発・研究活動は順調に進み、1993年には商務省のアットベンダー賞を受賞、1995年には画面に見えている部分とは別に情報を構造的に音声で表現する「オフスクリーンモデル」をマイクロソフトにライセンス供与するまでに成長しました。

その後、米国のビジネス界では M&A の動きが活発化し、その影響を受けて視覚障害者向けの支援技術企業も合併することになりました。

2000年に JAWS のヘンター・ジョイス(Henter-Joyce)、

点字プリンタや点字ディスプレイ付きの小型デバイスのブレイジーエンジニアリング(Blazie Engineering)、

音声読書機(英語)のアーケンストン(Arkenstone)社が合併し、

フリーダム・サイエンティフィック社 http://www.freedomscientific.com/

を設立しました。こうして、 JAWS はフリーダム・サイエンティフィック社の製品となって今にいたっています。

[ウェブデザイナーと利用者の交流会]

私はこんな企画にも関わっています。

サイトワールド

皆さんには是非この視覚障害者向け機器・サービス総合展にいらしていただきたいと願っているのですが、特に11月4日13時からの企画におこしいただきたいのです。

11月4日(土)の午後1時から2時まで、サイトワールド会場の墨田産業会館9階の第4会議室で「ウェブデザイナーと利用者の交流会」を行ないます。

実は残念なことに、この会場ではインターネットが使えません。

そこで、どんな交流会にしようかなと現在思案中です。

この会に参加できるよ、という方、この会へのご希望とともに参加表明をいただけると嬉しいです。

このメールへの返信でいただければ私のところに届きます。

この会への参加は無料です。

ただ、部屋の関係で、定員60名とさせて頂きます。

[編集後記]

10月1日から障害者自立支援法が全面施行されました。

障害者自立支援法は障害者向けの各種公的サービスの利用料が1割負担の原則となることから、多くの障害者から大変大きな反対の声が上がってきました。

これに対しての私の思いは以下の通りです。

障害者自立支援法を踏み台にステップアップしよう!

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視覚障害者と文字入力

視覚障害者と文字入力

ウェブアクセシビリティ入門 第70号

発行日 :2006年4月17日

  • 見えねども
  • すらすら流れる 指さばき
  • これこそ真の ブラインドタッチ

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

いよいよウェブアクセシビリティセミナーが4月29日に迫ってきたので、現在その準備に奔走中です。

すでに受講証が届いている皆さん、どうぞお気軽にご質問などくださいね。

ウェブアクセシビリティセミナー

バリアフリーサイト作りの基本と実践

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

視覚障害者と文字入力

視覚障害者と音声入力

「視覚障害の方は音声で入力しているのですか?」

こんな質問をしばしば受けます。

しかし、実際は、ほとんどの視覚障害者はキーボードをたたいて入力しています。

もちろん、もしかすると、少しは音声入力を使っている方もいるのかもしれません。ただ、私の知る範囲では、音声入力を文字入力の主にしている視覚障害者はいません。

音声入力もかなり精度が上がってきているので、いずれは音声入力を積極的に利用する視覚障害者も出てくる時期があるだろうと思います。

現時点で、音声入力が利用されないのには、以下のような理由が挙げられます。

1.視覚障害だけの人は、指は器用なので、練習すれば必ずキーが打てるようになる。

2.音声入力した後に文字を修正するときに、やはりキーを操作しなくてはならない。それならば、最初からキーで打ち込んだ方が楽。

3.視覚障害者は音声出力を聞きながらパソコンを操作する。音声出力を聞きながら音声入力を行うという作業がスムーズにできるようなイメージが湧かない。

こんなところでしょうか。

点字入力とフルキー入力

視覚障害者の中には、キーボード上の特定のキーを点字タイプライターのキーに見立てて、点字タイプライターのように入力する人が少なくありません。

この入力方式を、「点字入力方式」と呼びます。

これを実現しているのは、点字入力用のドライバ・ソフトウェアです。

点字入力ドライバ・ソフトは、 PC-Talker や 95Reader などのスクリーンリーダーに付属しています。

ただ、これは、キーボードが複数のキーの同時押し下げを感知する仕組みになっていなければ実現できません。

そこで、点字入力方式で入力する視覚障害者は、パソコンを購入するときに、そのパソコンで点字入力ができるのかどうかを確かめます。

その確かめ方としては、

f,d,s,j,k,l

の6個のキーを同時に押して、この6個の文字が全て表示されるかどうかで判断します。

上記の6個のキーが、点字タイプライターのキーの代替として点字入力ドライバ・ソフトによって利用されるからです。

このように、点字入力を行う視覚障害者にとっては、パソコン選びも一般の方とは異なる視点で慎重にならなければいけないという事情があります。

ただ、点字入力を行う人達の中には、6点漢字や漢点字の方式で、漢字コードを直接入力する人もおり、漢字変換を使わずに、あるいは必要なときにだけ変換を使うので、入力がとても速くなります。

点字入力方式ではなく、普通の入力方式で入力する場合、視覚障害者の世界ではこれを「フルキー方式」と呼びます。

ローマ字入力とカナ入力

さて、本誌をお読みの皆さんのほとんどがローマ字入力で日本語の文章を書いておられるのではないかと推察します。

実は、私はカナ入力なのです。

もちろん、英語を書くときには当然アルファベットで入力するのですが、日本語はカナ入力でないと、どうもすらすらとは打てないのです。

私と同じように、ローマ字入力よりもカナ入力を好む視覚障害者が一定程度います。

それは、1970年代から1980年代前半にかけて、視覚障害者にカナタイプライターの訓練を盛んに行っていたからです。

実は、私も中学生の頃、静岡盲学校で授業外でカナタイプライターの訓練を受けました。

それ以後、カナタイプライターで日記をつけたりなどしつづけ、大学生の頃も、カナタイプライターでカタカナだけのレポートで勘弁していただいたこともあります。

私と同じようなバックグラウンドを持つ視覚障害者は少なくありません。

パソコンが普及して、パソコンを用いて漢字かな混じり文が書けるようになる前までは、カナタイプライターが視覚障害者の最新の情報機器だったわけです。

キータイプトレーニングソフト「スパルタイプ」

私は、中学の時にカナタイプライターの訓練を受けましたが、高校に入ってから、英文タイプライターの訓練を受けました。

指使いは同じなので、すぐに覚えることができましたが、やはり、今でも日本語はカナで打つ習慣になっています。

そんな私が中学生の頃や高校生の頃の訓練を思い出しながら作ったキータイプトレーニングソフトが「スパルタイプ」です。

そんなわけで、上のソフトはローマ字入力の練習にはやや役不足の面がありますが、カナ入力の訓練問題は大変充実しています。

音声フィードバックがあり、目をつむっていても練習できますので、もしよろしければどうぞ。

ウェブアクセシビリティセミナーのお知らせ

バリアフリーサイト作りの基本と実践

いよいよ近づいて参りました。

今回は、「バリアフリーサイト作りの基本と実践」というタイトルで、ウェブアクセシビリティの基本と効率的な実践方法を学びます。

このセミナーは、訪問者→閲覧者をお客様と捉え、そのお客様にとって判り易い、読み易いサイト作りをウェブアクセシビリティの観点から具体的にお話します。

ですから、公共分野、ビジネス分野共通のエッセンスを得ることができます。

ウェブ制作会社に就職した新人の皆さん、そして職場のウェブ管理部門に配置になった新任の皆さんにとっては、このセミナーが一番手っ取り早くウェブアクセシビリティを習得できる場です。

なお、実践講座では、ウェブデザイナーさんのみならず、ウェブに上げる文書を書く立場の方にも大いに参考になるお話をします。

自営業や中小企業の経営者の皆さんにも必見です。

日時:4月29日(土)14時~19時

場所:中野サンプラザ8階研修室1

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar3.htm

編集後記

実は、私はこのメルマガは MS-DOS のエディタで書いています。

Windows95 が発売になってからもう10年以上も経過しているのに、未だに MS-DOS なんです。

私が利用しているエディタは VEGA というもので、1990年代にはアメディアで3万円で販売していたものです。

もちろん、今はもう販売していません。

ただ、一応、エディタで文書を書くとき以外はすべて Windows 環境のソフトウェアを利用するようになりました。

どうしても手馴れたエディタから離れられない私の保守的な一面でした。

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

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視覚障害者の一般文書作成技法の歩み

視覚障害者の一般文書作成技法の歩み

ウェブアクセシビリティ入門 第69号

発行日 :2006年4月10日

  • 文字文化
  • 見える・見えないで 大違い
  • 違いをつなぐ インターネット

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

皆さんは「墨字」という言葉をご存知ですか?

これは、盲人側から見た普通の文字の呼び方です。

盲人にとっては「点字」が普通の文字、それに対して、目の見える人達が使っている文字を特定して呼ぶために「墨字」という言葉が「盲界」では一般的に用いられています。

そこで、今回は、盲人が墨字を書くために歩んできた歴史を、ある図書の一部を引用して紹介します。

ある図書?著作権は?

大丈夫。私が書いた本です。

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視覚障害者の一般文書作成技法の歩み

(以下、「ヨメール物語:視覚障害者の読書革命」からの引用です。)


 視覚障害者がコンピュータを用いて墨字を書くための研究は、1970年代から行われていました。

 大阪府立盲学校教諭・川上泰一は、点字1マスを8つの点で表し、これを2マス用いて漢字を表現する漢点字体系を1967年に発表しました。

 これは、コンピュータによる点訳や代筆を意識したものではありませんでしたが、1980年代に入ってから、コンピュータとのインタフェースの一つとして用いられるようになりました。

 東京教育大学附属盲学校(現・筑波大学附属盲学校)教諭・長谷川貞夫は、1972年に、自動代筆と自動点訳を目標に、6点漢字を発表しました。

 これは、通常使われている1マスを6点で表す点字を、3マス用いて1文字の漢字を表現するものです。長谷川は、点字による漢字表現を確立することにより、墨字データと点字データとの1対1の変換が可能になると考えたのです。

 1974年12月、長谷川は辻畑の協力を得て、6点漢字データを記録した紙テープから漢字かな混じり文の墨字を印刷する実験に成功しました。当時は、漢字を印字することのできる墨字プリンタやこのような大量のデータを用いるプログラムを実行できるコンピュータを個人で持つことはできなかったので、この実験は国立国会図書館のコンピュータを借りて行われました。

 1981年に入ると、パソコン・メーカー各社から、個人でも購入できる価格のパソコンが発売されます。長谷川は、その中から富士通の「FM8」を選び、12月にはこれを用いた6点漢字入力による自動代筆を実現します。しかし、この時には、音声によるフィードバックがなかったため、利用者は自分のキー・タッチの感覚だけで、うまく書けているかどうかを判断しなければなりませんでした。

 1983年に高知システム開発は、長谷川式6点漢字入力機能を搭載した「AOKワープロ」を、NEC・PC-8801対応でリリースしました。このワープロ・システムでは、6点漢字による入力ができるのに併せて、外付けの音声合成装置「SSY02」によって入力の音声によるフィードバックや書いた文書を連続的に読み上げさせる機能を日本で初めて実現しました。これにより、6点漢字を知っていさえすれば、目が見えなくても墨字が書けるという社会的環境が整いました。

 一方、視覚障害者の録音タイピストを養成していた日本盲人職能開発センターは、それまでのカナタイプによるカタカナでのテープ起こしから脱却するために、「エポック・ライター音訓」を開発し、NEC PC-9800シリーズ上で用いるようになりました。「エポック・ライター」は、長谷川式6点漢字入力をフルキーで実現したものでした。このシステムが完成したのは、1984年のことでした。

 AOKワープロは、1987年にPC-9801対応となり、6点漢字を知らない多くの視覚障害者が念願していたかな・漢字変換による入力と詳細読みによる漢字の選択ができるようになりました。

 「詳細読み」というのは、「会」という文字を「あうのかい」、「貝」という文字を「かいがらのかい」、「回」という文字を「まわるのかい」などと説明する方法です。このような説明がつくことにより、視覚障害者が漢字を選択することができるのです。

 国立身体障害者リハビリテーション・センターでは、1988年に指導員・寺島彰と研究員・数藤(すどう)康夫が共同でバックス社のVJE-Penを音声化し、「NRCD-Pen」として発表しました。このワープロ・ソフトは、目の見える人が使っているワープロ・ソフトを改良して音声出力機能を加えることにより、ワープロの操作を教える目の見える指導員にとって親しみやすい操作方法と、一般の人が用いている高機能な編集機能を実現しました。

 このように、各地で「より便利な視覚障害者用ワープロ・ソフト」の開発競争が行われるようになりました。

 1990年代に入ると、ニュー・ブレイル・システムから「でんぴつ」、高知システム開発から「マイワード」、アメディアから「セシリア」が発売され、MS-DOS上で用いることのできる視覚障害者向けワープロ・ソフトが充実します。

 1995年にWindows95が発売され、目の見えるパソコン利用者のほとんどがWindows95を使うようになります。

 これを追いかけて、1998年11月に、高知システム開発が「マイワード」、ニュー・ブレイル・システムが「でんぴつWIN」をほぼ同時に発売して、現在に至っています。

 しかし、今では、スクリーンリーダーと呼ばれるWindows の画面読みソフトの機能が進歩してきたため、マイクロソフトワードやその他の一般用のエディタを用いて文書を書く視覚障害者もかなり多くなってきました。


上記の歴史的土台があって、現在視覚障害者がパソコン通信やインターネットを利用できるようになっています。

編集後記

本日は、私と美月めぐみさんとの共著「ヨメール物語」から一部を引用して紹介させて頂きました。

この図書ですが、もう7年も前に発行したものなので、今はほとんど売る体性になっていません。

出版社の株式会社大活字のホームページにも、「在庫なし」となっていました。

ですので、もしも万万が一この図書をご希望の方がおられましたら、このメールへの返信でお知らせください。

ほんの僅かアメディアで保有している在庫から販売させて頂きます。

ところで、Google を使って「ヨメール物語」で検索してみたところ、

1.アメディアサイト内のページ

2.アマゾンのページ

3.出版社である大活字のページ

の順に出てきました。

アメディアのページも、今は紹介の体性にはなっておらず、おそらく、アメディアのトップページからリンクを辿って探して見つけるのは至難の業だと思います。

その意味で、検索エンジンの便利さを改めて痛感させられました。

今、ちょうどSEOとアクセシビリティとの関係についてのEブックをほとんど書き終えたところです。

適切なSEO対策はウェブアクセシビリティの1領域なんだなということを改めて確信でき、Eブック発売直前でまた一つ安堵しています。

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さよならパソコン通信

さよならパソコン通信

ウェブアクセシビリティ入門 第68号

発行日 :2006年4月3日

  • 情報化
  • 今に始まった ことじゃなし
  • 流れを読まねば 未来は見えず

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

新年度、心機一転の季節となりました。

ウェブアクセシビリティへの理解度を一気に上げたいという皆さんのために準備中のセミナーもいよいよ今月末と迫って参りました。

そこで、このセミナーを本誌読者の皆様により多くの方々にご紹介いただければと思い、紹介アフィリエイトを行うこととしました。

どんな風にすればいいの?という方は、このメールへの返信で、題名に

「セミナー紹介アフィリエイトについて」と記してお問い合わせください。

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さよならパソコン通信

3月31日のBCNのニューズで、パソコン通信の NIFTY-Serve がサービスを終了したという記事を読みました。

そこで、4月は新年度ということもありますし、パソコン通信を含め、近年の情報革命と視覚障害者の情報環境との関係についてシリーズで書きたいと思います。

ということで、まず、今回は、パソコン通信に焦点を当てます。

BCNニュースの概略

発表によると、1987年4月15日に開始したNIFTY-Serve のサービスが、先週末の3月31日に完全に終了しました。

「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了について」↓

http://support.nifty.com/support/tty/index.htm

ニフティ株式会社は、既に1999年にインターネットサービスである @nifty のサービスを開始していましたが、パソコン通信の利用者も多かったため、今まで平行して続けてきていました。

BCNの報道によると、パソコン通信の利用者が2万人台に減少した昨年2月、ニフティ株式会社はパソコン通信の NIFTY-Serve のサービスを2006年3月末で終了すると発表し、それ以後、パソコン通信で行っていたサービスを順じ インターネットの @nifty の方に移行してきたそうです。

1990年代前半には、 NIFTY-Serve と PC-VAN がパソコン通信の2台勢力として人気を集め、多くの視覚障害者のパソコンマニア達もこれを利用していました。

実は、私もその一人でした。

パソコン通信って?

さて、インターネットしか利用したことのない方にはパソコン通信のイメージが掴めないかもしれないので、簡単にその仕組みを紹介します。

パソコン通信というのは、ホスト局と皆さんのパソコンが直接電話回線でつながる方式です。

皆さんのパソコンからホスト局に電話をかけるわけです。

ホスト局には、それぞれの電話番号が割り当ててあって、その番号にモデムで電話をかけると、人間の代わりにホスト局のコンピュータが出るわけです。

皆さんは、そのホスト局の中にある掲示板のようなところに書き込みができます。

会員になっている人達は、皆それらの書き込みを読んで、自分の返事を書き込むといったようなコミュニティです。

1990年代前半の頃は、 NIFTY-Serve や PC-VAN といった大手のパソコン通信局だけでなく、「草の根ネット」と呼ばれる小さなパソコン通信局がたくさんありました。

パソコン1台でホスト局が立ち上げられたからですね。

アメディアネットのご紹介

読者の皆さんのほとんどの方にとって初耳だと思いますが、実は、アメディアでもパソコン通信局をかつて運営していました。

その名は「アメディアネット」。

アメディア社内に NEC の PC-9801 のパソコンをホスト局として置き、主に視覚障害者を対象に運営していました。

記録を見ると、1994年5月25日にテスト運用を始め、7月1日から正式にスタートしたと記されています。

ただ、残念ながら、終了したときの記録が見つかりませんでした。

2000年7月3日に

「メーリングリスト・メディアナウ」

を開始しています。

今、昔のことを思い出しながら記憶を振り返っているのですが、多分、この頃終了したのではないかと思います。

アメディアネットは、当初有料でスタートしましたが、ある時点で無料にしました。

会員数は、150人ぐらいだったかと思います。

このように、ウェブアクセシビリティをテーマにすると、どうしてもつい最近のことばかりに気が行ってしまいますが、実は、視覚障害者はパソコン通信の頃からネットワークを利用していたのでした。

ということで、次回は、それなら、視覚障害者がどんな風にしてパソコン通信を行っていたのかを書きますね。

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利用者の現実に歩み寄って考えよう

利用者の現実に歩み寄って考えよう

ウェブアクセシビリティ入門 第63号

発行日 :2006年2月27日

  • 盲人は
  • そんなに特殊じゃ ないんだよ
  • 僅かな配慮 ベストアクセシビリティ

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

本日は、前号の冒頭で記載した東大阪市消防局のページについての私の考察をお知らせすることにしました。

前号の時点では、まだ考えの整理がついていなかったので、ページを紹介するのみに留めていたのですが、今回は、多くの皆さんからの声を聞いたので、整理がつきました。

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利用者の現実に歩み寄って考えよう

 先週、冒頭で

東大阪市消防局 目の不自由な方のためのホームページ

を紹介しました。

実は、その後、このページのことが、アメディアが運営するメーリングリストで話題になりました。

メーリングリスト「メディアナウ」

さらに、何人かの方からも個人的にメールを頂き、私の考えが少し整理されてきましたので、今回、改めて取り上げることにしました。

使えるケースと使えないケース

さて、メーリングリストへの投稿や私に届いた個人メール、そして私自身によるテストで興味深いことがわかりました。

まず、私自身のテストでは、次のような結果でした。

ボイスサーフィン:

ページの使い方の説明は合成音で読めましたが、肉声は最初の男性のフレーズしか聞けませんでした。

ただ、「現在のURLをIEで開く」というコマンドでIEを起動させたところ、肉声も聞けました。

ホームページリーダー:

ページの使い方の説明は、アクセス直後の1回だけ聞くことができました。

肉声は、指示どおりに聞くことができました。

ページの説明が最初の1回しか聞けないのは、キー操作が肉声を発生させるためのプログラムに取られてしまい、ホームページリーダーとしての操作ができないからです。

IEをスクリーンリーダー(PC-Talker)で読ませた状態:

ページの使い方の説明と肉声の両方を聞くことができました。

PC-Talker の場合、ページ内部のテキストを読み上げる操作が CTRLキーを押しながら上下のカーソルキーという操作で、消防局の肉声発生のための上下カーソルでの操作とバッティングしていなかったことが結果的によかったのでした。

さて、私の場合には比較的よかったのですが、ホームページリーダーで読めないというメールも届きましたし、 PC-Talker とIEのコンビネーションで読めないというメールも頂きました。

その理由は、どうやら、 Java Runtime がそれらの方々の環境に入っていないことが要因だと考えられるのです。

私も、アクセシビリティを考えるとき、音声ブラウザやスクリーンリーダーの違いについていろいろと考えることがあるのですが、このように、視覚障害者のパソコン環境とは異なる部分、つまり、さらに根本的なパソコン環境の違いで操作が可能か不可能化というケースを体感したのは始めてでした。

なお、東大阪市消防局のページの中で、このようなパソコン環境による違いでうまく操作できないことがあるという記述は見つかりませんでした。

通常のページとどちらがアクセシブル?

さて、東大阪市消防局のもともとのページをご覧ください。

http://www.h-119.jp/

ボイスサーフィンで聞いている限り、とてもアクセシビリティの行き届いたページです。かなり良いです。

つまり、東大阪市消防局のWEB担当者は、アクセシビリティについてそれなりに配慮しているということですね。

このページの中に、

「目の不自由な方のためのホームページを作成しました(1/24更新)」

というリンクがあり、ここから先に進むと問題の肉声ページの説明を読むことができます。

http://www.h-119.jp/renew/yoboukouhouka/talkweb/talkwebsetumei.html

ここに書かれている内容に対する評価が非常に大切なので、このページから引用させて頂きます。


目の不自由な方のためのホームページは、音声読み上げソフトを使用せずに簡単な操作により、知りたい情報を見たり聞いたりできます。

また、文字サイズもブラウザに依存することなく変更することができます。

サイトに入れば、矢印キーの下向き(↓)で「操作方法」を選択し、右向き矢印キー(→)で操作方法の説明を先に確認してください。


さて、この文書を書いたひとは、どんな人を「目の不自由な方」として想定しているのでしょうか。

もちろん、弱視の方の中には、音声ブラウザやスクリーンリーダーを使わずにパソコンを利用している人もいます。

しかし、全盲や強度弱視の人の場合には、間違いなく音声ブラウザやスクリーンリーダーなどの音声読み上げソフトを利用しています。

「目の不自由な方のための」と自称しているこのページにたどり着くために音声環境が必要だからです。

ということは、「音声読み上げソフトを使用せずに」と歌っていること自体にどのような意味があるのかということを振り返らなければなりません。

読み上げソフトを使わずに、あるいはその読み上げソフトの機能をブロックした形で肉声が聞けるということにアクセシビリティ的な意義があるのかどうかということです。

その上に、このジャバアプレットは、特定の Runtime モジュールというパソコン環境そのものに特別な環境を求めているのです。

「アクセシビリティ」とは、「アクセスできる可能性」です。

このジャバアプレットのページは、通常のHTMLぺーじよりもアクセスできる可能性を狭めています。

もしも東大阪市消防局のWEB担当者がこれでアクセシビリティが実現したと考えているのでしたら、それは思い違いですよとお伝えしたいです。

フォーカスをどうやって移動するの?

さらに、ターゲットのページに移動すると、


本システムはJavaアプレットを利用していますので, キー操作を受け付けない場合はアプレットにフォーカスを移動してください。


と書かれています。マウス操作のできない、キー操作だけの視覚障害者がどうやってフォーカスを移動できるのでしょうか?

私も、複数のアプリケーションを起動しているときのフォーカス切り替え操作であるALT+TAB を試して見ましたが、ジャバアプレット自体のフォーカスを捕まえることもできないし、そこから抜け出すこともできませんでした。

ここは、以下のように記述すべきでしょう。


本システムはJavaアプレットを利用していますので,音声ブラウザを利用している場合には、ブラウザのキー操作ができなくなることがあります。


ウェブアクセシビリティは、利用者の現実に歩み寄って考えること、できることなら利用者と同じ位置に立って考えることだという本質を忘れてはいけませんね。

肉声の利用についての私の考え

この肉声ページは、システムとしてはなかなか面白いと思います。

大阪工業大学情報科学部音声環境研究室で開発されたと男の人がしゃべっておりました。

ですから、これを設置するのは一つの魅力あるコンテンツを提供するというスタンスではOKです。

ただ、そのときに、「視覚障害者のため」という文言は外して欲しいのです。

このような肉声による案内は、聴覚に障害のある方以外はどなたでも利用できます。

ですから、これを設置するのなら、一般のコンテンツという位置付けをすべきなのです。

もしも一般のコンテンツという位置付けならば、特定の音声ブラウザの操作とキー操作がバッティングしていても、視覚障害者も仕方がないなと納得するでしょう。

やりたいことを実現するのに、障害者やアクセシビリティを錦の御旗にするのは止めましょう。

ウェブアクセシビリティセミナー案内

アメディア主催の第3回ウェブアクセシビリティセミナーを4月29日の土曜日の午後、中野サンプラザで行います。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar3.htm

今回は、「バリアフリーサイト作りの基本と実践」というタイトルで、ウェブアクセシビリティの基本と効率的な実践方法を学びます。

ウェブアクセシビリティの基本は、なるべく多くの人にアクセスしていただくように作ることです。

そのためには、シンプルであることとプライオリティの高い配慮点に集注することが大切です。

手の込んだことをすればするほど、アクセシビリティは落ちていくのです。

今号で紹介したページがその典型です。

このあたりのことを詳しく学びたい方は、ぜひこのセミナーにいらしてください。

編集後記

毎月第3木曜日のよるに行われている CSS NITE というセミナーで本誌で過去に取り上げた話題を利用して頂きました。

その主催者にまとめていただいた本誌のバックナンバー掲載の alt 属性に関するレポートを以下からダウンロードできます。

http://www.cssnite.jp/vol05/post_104.html

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

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longdesc 属性の代替

longdesc 属性の代替

ウェブアクセシビリティ入門 第45号

発行日 :2005年10月24日

  • イメージの
  • 長い説明 用いれば
  • ちょっと楽しい ボイスギャラリー

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

本日、10月23日なのにセミの声を聞きました。

東十条の駅から東京都障害者スポーツセンターまで歩いている途中で、アブラセミが1匹だけ泣いているのが聞こえました。

暖かな日差しの中で、風輪の音も聞こえてきました。

まさに夏の風情を味わいました。

本日のメインテーマ:longdesc 属性の代替

前号では、画像に説明を付けるための属性には

alt

title

longdesc

の3つがあるけれども、実質的に役に立つのは alt 属性だけだというお話をしました。

実は、 longdesc 属性は将来的には非常に役に立つものなのだと思いますが、現段階では、これに対応している音声ブラウザや音声環境が限られており、今これを使ってしまうと、制作者側の意図が伝わらなくなってしまいます。

longdesc絡みの相談と私の回答

そこで、ちょうどこれに絡んで、私のクライアントさんから相談を受けましたので、その相談内容と、それに対する私の回答を今回は特別にここに掲載します。


私どものサイトでは、従来より画像をよく使用しております。

今回のウェブページでの公開に当たっては、これに解説文をしっかりとつけたいと考えております。

しかし、この解説文は、画像につけるHTMLのalt属性とするには少々長い説明文となってしまいそうです。

そこで、詳細な説明文をlongdesc属性を用いてつけることを考えておりました。

しかし、ウェブページの作成を委託しております業者から、次のような指摘をうけました。

「longdescは使用するブラウザによって表示されないものもある。

これは、longdescがまだ新しい属性であり、一般的にまだ普及していないこと等による。

したがって、現状ではalt属性のままのほうがよい。」

とのことでした。

私どもで調べたところでは、IBMのホームページリーダーはlongdesc属性に対応しているようです。

95リーダーなどの、他のスクリーンリーダーでは、longdesc属性には対応していないのでしょうか。

また、longdesc属性を用いないのであれば、どのように記載するのが視覚障害者の方にとって最も使いやすいものなのか、ご教示いただければ幸いです。


○○様

望月優です。

longdesc属性に対応しているブラウザは、現在のところホームページリーダー

だけです。

具体的にどのようになるかと申しますと、

longdesc属性が指定されている画像のところにいくと、

「画像の説明」という音声が出ます。

ここでエンターキーを押すと、画像の説明が書かれたページが表示されます。

操作者から見て、同じような仕組みは、次のようにして作れます。

まず、画像にリンクを貼り、リンク先を画像の説明のページとします。

上記画像の alt 属性に「画像の説明」と入れます。

ただ、これだけですとあまりにも殺風景なので、

alt 属性にある程度の説明を書き、さらに詳しくはクリックしてください」などと入れてはどうでしょうか。

なお、上記の方式は、もともとその画像にリンクを貼ってどこかに飛ばそうとしていた場合には使えません。

もしも、もともとその画像にリンクを貼る予定があるようでしたら、その画像の下に「上の画像の詳しい説明」という文字列にリンクを貼って、画像説明ページに飛ばしたらよいかと思います。

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img タグの属性と音声ブラウザ

img タグの属性と音声ブラウザ

ウェブアクセシビリティ入門 第44号

発行日 :2005年10月17日

  • 画像にも
  • ふたつの用途 ありにけり
  • 見せる画像 | クリック画像

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

本日のメインテーマ:img タグの属性と音声ブラウザ

ホームページ上に画像を設置すると、 img というHTMLタグがその画像の配置を表現します。

という具合ですね。

上記の src という属性は画像の存在場所を示しているので当然必須ですが、音声出力に関係する属性はオプションなので、使わなければ使わないで済んでしまいます。

音声出力に関連する属性は

alt

title

longdesc

と3種類あります。

唯一、実質的に使える alt 属性

しかし、上記の中で圧倒的に重要なのは alt 属性です。

基本的に、 alt 属性の内容は全ての音声環境で読み上げられます。

ですので、ホームページ制作者側の方は、実質的には、 alt 属性をどのように使うかということに思いを集注させていただければ良いのです。

使わない方が良い title 属性

img にも title という属性をつけることができます。

しかし、この読み上げに対応している音声環境は非常に少なく、ボイスサーフィンだけだといってよいでしょう。

ボイスサーフィンは、 alt 属性と title 属性の両方を読み上げます。

ただし、同じ内容を2度読みするとうるさいので、 alt と title の中身が同じ場合には、1度しか読まないようにしています。

実際には、 alt 属性と title 属性の使い分け方がウェブデザイナーさんたちの間でも統一されているわけではないので、音声ブラウザ側でも、どのように対応すべきかというのが難しい課題となっています。

これから発表される WCAG2.0 のドラフト段階でも img タグの title 属性は非推奨になっているので、今のところは、少なくとも音声のことを考えて使う必要は全くありません。

いずれ利用価値の出てくる longdesc 属性

longdesc 属性は、画像の説明を別ページとして作成した上で、そのページへのパスを記述する属性です。

説明文が1ページになるので、詳しく説明することができることからlongdesc

(long description)と呼ばれます。

これは、 WCAGでは既に推奨されていますが、実際の音声ブラウザでは、ホームページリーダーとJAWS を用いたときの環境のみが対応しており、まだ対応が一般化しているとは言い切れません。

ただし、これはやはり音声ブラウザ側が対応すべき項目です。

ボイスサーフィンも、対応しなくてはいけませんね。

このlongdesc 属性については、次号でもう少し深く考察します。

画像の2つの役割

前号で、


リンクのついた画像の alt 属性には、画像の説明ではなくリンク先の内容が判る説明を入れてください。


という私の説明に対して、それを行うと検索エンジンの時の画像検索で、意味の合わない画像がたくさん出てきてしまうという意義が唱えられたという話をしました。

これに対して、読者の方から、とても判り易い説明を頂きましたので、ご本人の許可を得て、ここに掲載致します。


画像検索(イメージ検索)は画像に隣接したテキストや画像キャプションなどを分析して、コンテンツを判断する高度なアルゴリズムが使用されたロボット検索エンジンです。(グーグルFAQより)

グーグルやインフォシークなどの検索エンジンで提供されているサービスです。

画像検索を意識してキーワードを取り入れることは多くの人にサイト(画像)を見てもらうことができるので大変良いことだと思います。

しかし、alt属性だけでなくその他のテキストも解析しているのです。

例えば、画像に alt=" " とalt属性がブランクである画像でも検索には引っかかります。

隣接しているテキストに反応しているのです。

(中略)

ここで、画像にはいくつか種類があると思うのです。

画像(写真やイラスト)、サムネイル(画像を小さくして一覧用にしたもの)、ボタン画像など。

画像検索は画像とサムネイルを検索しやすくするためのものだと思います。

主に画像でしょう。その画像に意味があるのです。

今回取り上げているハイパーリンク画像はサムネイルやボタン画像だと思います。

リンク先を見てほしく、それをアピールする(クリックしてもらいたい)ために画像を使っただけです。

両者は画像を使う意味が異なると思います。

しかし、画像検索から見れば皆同じなので、写真だろうが小さなボタン画像だろうが、検索条件に当てはまったものは表示します。

画像検索に引っかかってしまうときは引っかかるので、画像検索を気にして、リンクを目的としたハイパーリンク画像に説明する必要のないボタン画像の絵柄の内容を書く必要はないと思います。

検索エンジンの特別な機能を気にするより、リンク先の説明の方が重要だと思います。


大変望月の頭が整理されました。

ありがとうございました。

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お尻にナビゲーションメニュー

お尻にナビゲーションメニュー

ウェブアクセシビリティ入門 第41号

発行日 :2005年9月26日

  • ウェブサイト
  • 固定型なら ナビゲーション
  • 更新型なら 本文第一

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

実は、いつもこのメルマガの後ろの方で紹介しているのですが、月2回、

視覚障害者の情報文化を紹介する「アメディアレポート」

というメルマガを発行しています。

このメルマガは、アメディアの社員が輪番制で編集を担当しています。

それで、明日発行の第84号は私の担当なんです。

「経済的自立を目指して」と題して、視覚障害者の経済的自立について書いています。

そのほかにも、結構情報満載です。

もしよろしければ、どうぞ。

アメディアレポート

本日のメインテーマ:お尻にナビゲーションメニュー

ナビゲーションメニューとは?

先週の復習を少ししましょう。

サイト内の各主要ページへのリンク集のことを「ナビゲーションメニュー」と呼びます。

比較的大きなサイトでは、どのページにも同じナビゲーションメニューが最初に出てきます。

「最初に出てくる」という表現は、音声でホームページを聞いている私の言い方です。

実際の見え方は、ナビゲーションメニューと本文とが、上下または左右に分かれて表示されていますね。

見える人の場合には、どこに表示されていても、目立つようにしてあれば見つけにくいということはないので、問題はありません。

しかし、音声で聞いている人にとっては、その読み上げの順番が問題なのです。

ナビゲーションメニューが最初に読み上げられるということは、音声で聞いている者にとっては、どのページに移っても同じ内容を聞かされることになります。

スタンダードはスキップ

この問題への対処方法として標準的なのが、そのメニューを利用者の意思でスキップできるように仕組んでおくことです。

一般的には、

「本文へスキップ」

とか

「メニューを飛ばして本文へ」

などというページ内のスキップリンクを貼る方法が用いられています。

見出しタグも実はOK

ページ内リンクに加えて、見出しタグを適切に用いていれば、これもスキップのための手がかりとして非常に約に立ちます。

本年3月のアサヒコムのリニューアル後は、ほとんどのページで「次の見出しへ」コマンドを2回実行すると、本文の先頭にたどり着くようになりました。

ページ内リンクの場合には、リンクの貼ってある位置からでないとスキップできませんが、見出しタグなら、どの位置からでもスキップできるので、実際には見出しタグはページ内リンクよりも便利なことがよくあります。

「ウェブ標準」を目指している皆さん、迷わずにその方向に進んでくださいね。

発送の転換:尻ナビ方式

さて、どうして、どのページでもナビゲーションメニューを先に読み上げてしまうのでしょうか?

それは、ナビゲーションメニューが先に書かれているからです。

ものすごくあたりまえのことを書いていますね。

ならば、ナビゲーションメニューを本文よりも後に書いたらどうでしょう。

音声で読み上げるソフトは、素直にHTMLの記述順に読み上げます。

ですから、ナビゲーションメニューが本文の後ろに記述されていれば、音声ブラウザは本文から読み上げるということになります。

きわめて単純、こんなシンプルな対応策はありませんね。

でも、メニューが後ろなんてちょっと変?

そうですね。一般的な感覚から言えば、ちょっと変かも知れません。

でも、CSSという強い見方があります。

HTML上での順番が後ろであっても、適切な画面位置に配置することができます。

ウェブ標準を目指している皆さんは、構造化されたHTMLとCSSの組み合わせでサイトを作るんだと学んでいますね。

まさに皆さんの腕を振るう場面がここにあるのです。

これが、本日お勧めのノウハウ、「尻ナビ方式」です。

ちなみに、アメディアのサイトはスタート当初から尻ナビ方式です。

http://www.amedia.co.jp/

「サイトメニュー」を目立たせる努力はほとんどしていませんが・・・。

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リンク先の判り易さ

  • この先の
  • ページはどんな 内容かな
  • オルトテキストは 先の説明

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

町で目の見えない人を見かけたとき、どうしようかなと悩んだことはありませんか。

そんなお悩みにお答えするページを作って見ました。

目の不自由な方への声かけガイド

困っていないときでも声をかけられればうれしいものです。

どうぞ、お気軽に!

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

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本日のメインテーマ:リンク先の判り易さ

 前回、「先の内容が読めるリンク」と題して、リンクの大切さについて述べました。

 実は、このテーマ、ウェブアクセシビリティを考える上でもっとも肝になる部分ですので、もう一度説明させて頂きます。

文字列リンク

リンクには、文字列に貼ったものと画像に貼ったものとがあります。

一般に、画像に対しては注意事項がよく語られるのですが、文字列のリンクに対するそれはあまり強調されません。

しかし、文字列に対するリンクでも、やはりそのリンク先の内容が推測できるかどうかは、音声ブラウザ利用者にとっては大変重要な要素となります。

見える人にとっては「こちら」だけにリンクが貼ってあったとしても、前後の文章からそのリンク先が自然に推測できるでしょう。

音声ブラウザで聞いている人でも、連続読みで聞いていれば、前後のリンクのついていない文字列からリンク先を推測できることはもちろんあります。

しかし、音声で聞いている場合は、画面を一望しているのとは違い、全貌を手早く理解するために、基点ごとにジャンプしながらページ内容をスキミングして行きます。

その基点ごとにジャンプしていくもっともスタンダードな方法が、リンクだけに焦点を当てて読んでいく方法です。

タブキーを押していくと、リンク項目だけを読んでいくことができます。

このような読み方をしているとき、リンク文字列が「こちら」では、いったい全体どちらにいくのか全く検討がつきません。

リンク先の内容が推測できるもっとも良い例は、新聞社サイトの記事見出しリンクです。

全てのサイトで、新聞社サイトのような精神でリンク文字列を決めていたならば、この世のウエブサイトは大変聞きやすくなるでしょう。

画像リンク

画像にリンクを貼る場合には、リンク先の内容が推測できる文字列を alt 属性にセットします。

ここで大切なことは、 alt にセットするのは画像自体の説明ではなく、リンク先の内容を要約したものでなければならないということです。

画像が説明されていても、リンク先の内容が推測できなければ、サイトを閲覧するという本来のニーズを満たすことはできません。

リンク先の内容理解が、画像自体の説明よりも優先されることを抑えておいてください。

なお、合わせて画像の説明をしたい場合にはどのようにすればよいのか悩むかも知れませんね。

現状においては、その画像の近くにリンクとは別に普通の言葉で説明をするのが良いでしょう。

img タグには title 属性や longdesc 属性など、画像の説明をセットしてもよさそうな属性がいくつかあります。

しかし、残念ながら、現状の音声ブラウザはこれらの属性に対して統一した対応がなされていません。

PDFトピック

9月14日にPDFに対応したホームページリーダーVer3.04が発売になります。

これまで、PDFは一応読めるということになっていたものの、ホームページ上に存在するPDFファイルを読むのにはいくつかのステップを経なければなりませんし、また、「読めるはずだ」と言っても実際には読めないものも多々ありました。

今回のホームページリーダーの対応により、これまでよりも「読める」という現実が多くの視覚障害者にとって歩み寄ってくることと期待しています。

実は、アメディアのボイスサーフィンも現在PDF読み上げ対応に取り組んでいます。

まだ少し時間がかかりますが、近いうちに、かなりユーザー・フレンドリーな形でPDF読み上げ機能を提供できる予定です。

こうなってくると、技術的側面ではなく、現実的な側面でPDFのアクセシビリティが大きく改善してくるものと思います。

技術的な「可能」をより多くの生身の人々にとって現実の「できる」に集約していくのがビジネスサイドの役割ですからね。

編集後記

先ほど投票に行ってきました。

今、メルマガを書いているのはまだ11日の昼間です。

どんな結果になるのでしょうか。

実は、今回、生まれて始めて自民党に投票しました。

元来、民主党の支持者なんですが、今回ばかりは民主党があまりにも情けなくて・・・!

筋の通った野党は共産党だけだと感じました。

そんな私の気持ちを、選挙公示前までつづっていたブログがあります。

http://blog.livedoor.jp/moch0128/

私の選挙区の自民党候補者は与謝野馨氏、詩人の与謝野晶子さんのご子息さんですね。

私は晶子さんのファンです。詩人としてよりも、むしろ女性活動化として。

晶子さん、喜んでくれたかな?

ところで、与謝野馨氏のオフィシャルサイトのアクセシビリティは全くだめでした。

http://www.yosano.gr.jp/

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私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

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画像認証の代替手段

画像認証の代替手段

ウェブアクセシビリティ入門 第36号

発行日 :2005年8月22日

  • ロボットを
  • 防ぐ手段と いうけれど
  • 盲人も防ぐ 画像認証

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本日のメインテーマ:画像認証の代替手段

画像認証とは?

 もう一度、画像認証がどんなものなのか説明しますね。

 ログインなどする画面で、例えば、ソフトウェアなどで自動的にログインされることがないように、画面に数字を表示して、それを入力したら次のステップに進むという仕組みのことです。

 つまり、画面に表示されている数字を読み取って入力しなければなりません。しかも、その数字は、ソフトウェアに判別されないように、文字コードではなく、画像で表示されています。

 よって、視覚障害者が用いている音声ソフトは、これを読み上げてくれません。

 従って、視覚障害者は画面に表示されている数字を判別することができず、次のステップに進むことができないというようになります。

 このメルマガを下区に当たって、確認のために試して見たのですが、例えば、

livedoor でブログを作成しようとしたとき、 ID の取得まではすんなりとできるのですが、実際に新規プログを作成するための基本情報の入力ページで、

「画像に記載されている文字を下のフォームに入力してください。」

というところが出てきます。

 これですね。お手上げなのは。

ただ、ライブドアの場合には、ID取得のときに、パスワードを忘れた人がそれを尋ねるときのために、合言葉を入力させているんです。

それを訊ねてくればいいのにと思うのですが・・・。

ライブドアの関係者の方、読んでいたら検討して見てください。

読者さんからのグッドアイディア

 先先週から、これに対する代替案を募集しておりました。

 何人かの皆様からアイディアを頂きました。

 アイディアを下さった皆様、ありがとうございました。

 その中で、「これは現実的だな」と感じたアイディアがあります。

 東京にお住まいの視覚障害者の方からです。


やはり、登録する際に、画像認証しなきゃいけないと視覚障害者単独では困難です。

で、

「音声ブラウザなどご使用の方で、画像認証が困難な方はこのボタンをクリックしてください。あなたのアドレスにメールを自動送信します。そのメールに書かれた番号を、認証画面に入力してください」

としてメールを送ってもらい、そこに書かれた番号などを、改めてHPにもどり、入力するとか

番号を改めて入力ではなく送られてきたメールに書かれているURLをクリックすると画像認証したと同じ状態になるというのが良いと思います。

いずれにしても

メールを送ってもらい、画像認証に変わって、本人が登録している旨を確認いただくことが寛容と存じます。


 ありがとうございます。

 実に現実的なご提案ですね。

 メールを送ってもらって本人であることの認証をするという形ですね。

 今後、私もおりに触れて、画像認証の代替手段として、この方法を主張していきたいと思います。

 皆さんも、是非この方法を普及させるべく、応援してくださいね。

編集後記

ボイスサーフィンVer3.10

を20日の土曜日にリリースしました。

今回は、入力フォームの各種の要素に対するジャンプ機能を加えました。

これにより、これまでも読むのにはとても便利だったのですが、今回のバージョンから、入力場面もとても便利になりました。

私がアマゾンで本を購入した様子をブログに書きましたので、もしよろしければご覧ください。

http://voicesurfing.livedoor.biz/

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ウェブアクセシビリティ入門 第27号 内部フレーム物語

------------------------------------------------------------
見えるけど
読み上げさせないテクニック
ちょっと便利な内部フレーム
------------------------------------------------------------
皆さんこんにちは。望月優です。
目の見えない私がホームページを読むとき、見える皆さんとは全く違う文化があります。
本日は、その文化の違いを取り持つ小技を一つ紹介します。
■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■
 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
------------------------------------------------------------
目次
------------------------------------------------------------

- 本日のメインテーマ:内部フレーム物語
- ウェブアクセシビリティセミナー「音声ブラウザ対応エッセンス」
- 編集後記
- 発行理念
- アメディア発行のメルマガ紹介
----------------------------------------
本日のメインテーマ:内部フレーム物語
目の見えない人はホームページを音声で聞く
 視覚障害者は、音声ブラウザと呼ばれる種類の読み上げソフトで、ホームページを合成音で聞いています。
 音声で聞いているということは、そのページ全体の雰囲気をぱっと見で理解することはできません。
 しばらく聞いているうちに、そのページの雰囲気が掴め、全て聞き終わった時点で、そのページの全体像が明確に掴めます。
 慣れている視覚障害者は、内容に興味のある部分はそのまま聞き、興味のない部分、例えば、ナビゲーション用のリンクメニューなどは読み飛ばそうとします。
 読み飛ばして、次の興味のある個所を探す方法としては、

- カーソルキーを連打して、項目の先頭のみをちょこっと聞いて、どんどん下に進んでいく。
- 次のリンク項目へジャンプするコマンドで、進んでいく。
- 10行ジャンプやブロックスキップなどの、一定の距離分スキップするコマンドを使う。
- 次の見出しへジャンプするコマンドを用いる。
- ページ内で文字列検索を行う。

などがあります。
 下にいくほどエレガントな方法ですが、ホームページの作り方や音声ブラウザの種類によっては、使えない方法も出てきます。
本題以外はちょっとスキップ
 さて、視覚障害の読み手がどの部分を読みたいのかなんて判らないと思いますよね。
 でも、法則があるのです。
 読みたいのは、そのページの本題なのです。
 だから、広告やほかのページに行くためのリンクメニューは、「よし聞こう」と思ったとき以外は聞きたくないんです。
 でも、特に広告は見せたいですよね。見せなければ広告になりませんよね。
 見せるけど読ませない、そんな裏技があるのです。
内部フレーム
 アメディアのトップページをご覧ください。
http://www.amedia.co.jp/
 左側に見える
「アメディア新着情報!」

「サイトメニュー」
のブロックは、 IFRAME タグによる内部フレームです。
 このページを、音声ブラウザ「ボイスサーフィン」で読ませますと、
------------------------------------------------------------
ようこそ!視覚障害者向け音声パソコンのアメディアへ!
内部フレームの中に、サイト全体のメニューがあります。(これはalt テキストを発声)
..
 テクノロジーは障害の軽減のために!
 アメディアは視覚障害者の情報バリアにテクノロジーで挑戦しています。
..
新着情報!・内部フレーム
サイトメニュー・内部フレーム
自立支援
 視覚障害者のことに感心をお寄せいただき、ありがとうございます。
 今あなたがご覧のこのホームページ、目の見えない方も読んでいます。

- ・・・・
----------------------------------------
と読み上げて行き、内部フレームの中身は読み上げません。
 内部フレームの中身を聞きたいときは、そこにカーソルを置いてエンターキーを押します。すると、内部フレームで指定されたhtmlページが読み込まれ、それを読み上げます。
 内部フレームの中身からページ本体に戻りたいときは、ブラウザの戻る操作、ボイスサーフィンの場合には Page-Up キーで元に戻ります。
 内部フレームの読み上げ状態ですが、ボイスサーフィンの無料体験版でお試しできますので、もしよろしかったらどうぞ。
 実は、IBMのホームページリーダーでも同じように、内部フレームの中身は利用者が「読もう」という操作をしたとき以外は読み上げないのですが、スクリーンリーダーでIEを音声化してページを読んでいるときは、自動的に内部フレームの中身を読み上げてしまいます。
 ですので、ボイスサーフィンやホームページリーダーといった音声ブラウザを使っているときと、スクリーンリーダー+IEで読んでいるときとでは、読み上げの内容や順序が全く変わってきてしまうのです。
 よって、スクリーンリーダー派の視覚障害者には、この魔法は利きません。
 その辺りのところ、詳しくお知りになりたい方は、私が講師役の下記セミナーに是非どうぞ。
ウェブアクセシビリティセミナー「音声ブラウザ対応エッセンス」
 このセミナーでは、ユーザー感覚を大切にします。
 WEBJISに取り上げられている項目の中から音声ブラウザ関連のものを抽出し、それらに順位付けして、重要度の高いものからしっかりと説明致します。
 重要度の高い順とは、ユーザーの利用感を高めるのに効果のある順です。
 チェッカーでの評価がいくら良くても、重要度の高い項目に不備があると利用感はだいなしです。
 このセミナーで、どんなページでも音声ブラウザ利用者に対してユーザー感覚90点以上のページを作る自信がつきます。
 アフターサービスでは、セミナーの時間中に取り上げられなかった個別のご相談にお答えします。
 2時間のセミナーとアフターサービスで、「ウェブアクセシビリティはお任せください」と胸を張って言えるレベルに皆さんをコーディネートします。
 7月15日18時半、中野サンプラザでお待ちしています。
------------------------------------------------------------
なお、このときのセミナーの様子は、
第1回ウェブアクセシビリティセミナーDVD-音声ブラウザ対応エッセンス
としてまとめてあります。
------------------------------------------------------------
編集後記
 先週、NHKのサイトがアクセシビリティに配慮されていないことについて述べると宣言してしまいましたので、ほんの少しだけ。
NHK
 50音順に並んだ番組名から、その紹介ページに誘導するのに、なぜかわざわざ JavaScript でselectタグのOnChange イベントが使われています。
 普通のリンクメニューにしても全く問題ないはずです。
 あるいは、本日のテーマの内部フレームを使うという手もあります。
 何をやっているのでしょうね。テクニックを見せたかったのでしょうか?
 確かにソースコードは「かっこいい?」ですけどね。
 このイベントはIEではマウスでしかクリックできず、マウスに代わる代替操作方法がありません。
 ですから、スクリーンリーダーとIEで読んでいる視覚障害者は全くお手上げです。
 ただ、さすがIBM、ホームページリーダーはこれにエンターキーの押し下げでもできるように対応していました。
 アメディアのボイスサーフィンも、つい2週間前のアップデートで対応しました。
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ウェブアクセシビリティ入門 第26号 音声利用者から見たフレーム


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見える方
画面一望できるでしょ
フレームいいなとなぜ感じるの?
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皆さんこんにちは。望月優です。
ボイスサーフィンのブログを作りました。
こちらの方では、音声ブラウザ利用者として便利な使い方や感想、そしてホームページ批評などを書いていきますね。
 ということで、今回はかなり利用者視点からの内容です。
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■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■
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目次
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- 本日のメインテーマ:音声利用者から見たフレーム
- 編集後記
- 発行理念
- アメディア発行のメルマガ紹介
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本日のメインテーマ:音声利用者から見たフレーム
全体像の理解には時間が必要
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参考:音声ブラウザなどの利用者は,視覚的に全体を把握することができないため,各フレームの役割を理解したり,フレームの内容の変化を認識したりすることが難しい場合がある。
------------------------------------------------------------
 目が見えないということは、画面に表示されている状況を瞬時に把握することができないということです。
 音声でホームページの内容を聞くという行為は、内容を先頭から順番に理解していくのであって、全体の雰囲気をつかむのは、全て読み終えてからとなります。
 つまり、見える方は瞬時に全体像が判る、見えない方は全て読み終えてから全体像が判るという違いがあるのです。
 ですから、各フレームの役割を理解するためには、フレーム切替操作を行ってそれぞれのフレームの先頭部分を全部読んで始めて、概観が理解できます。
 よって、全体像を理解していなくてもよく判るホームページ⇒「最初から本文が書かれているページ」が音声ブラウザ利用者にはもっとも使い易いということになります。
フレーム切替、本当はシンプルなんだけど
------------------------------------------------------------
参考:キーボードだけで操作するとき,フレームの切り替えが煩雑になる場合もある。
------------------------------------------------------------
 実際は、今よく使われている音声ブラウザのフレーム切替は煩雑ではありません。
IEをスクリーンリーダーの音声化で聞いている場合とホームページリーダーを利用している場合はCTRL+TABキーのトグルで、
ボイスサーフィンの場合はF4キーのトグルでフレームを選択してエンターキーで切り替えられます。
 むしろ、シンプルだと言えるでしょう。
 ただ、このキー操作をご存知ない視覚障害者が決して多くはない、また、視覚障害者にパソコンを教えておられる晴眼者のインストラクターやボランティアの皆さんはさらにご存知ないというのが課題かと思います。
 ですので、視覚障害者にパソコンを教える晴眼者の皆さんには、マウス操作の代替となるキー操作に慣れ親しんで頂ければ幸いです。
フレームレイアウト、これぞ最悪
------------------------------------------------------------
参考:(前略)音声ブラウザによっては,フレームを別々のページとして認識する場合があり,作成者の意図どおりに利用者が理解できない可能性もある。
------------------------------------------------------------
 「音声ブラウザによっては,フレームを別々のページとして認識する場合があり」というのは、ボイスサーフィンやホームページリーダーでは上記のフレーム切替操作を行わない限り、別のフレームを読むことができないので、そのことを表現しています。
 一方、IEでは、上記のキーによるフレーム切替操作もありますが、ずーっと流して聞いていると、フレームの境界を越えて次のフレームの読み上げに入ります。
 このとき、利用者は次のフレームに移ったことには気付きません。
 ですので、フレームを順番に読んでも意味が通る構成になっていれば基本的に問題ないのですが、そうではない場合、例えば、第1フレームを見て第2フレームを見る、また第1フレームを見て第2フレームを見るといった内容の構成になっていたとしたら、これは全く意味が掴めません。
------------------------------------------------------------
レイアウト、表はやめてというけれど
フレームレイアウト これぞ最悪
------------------------------------------------------------
 これは前号の冒頭の句ですが、このことを言いたかったのでした。
 上記記事内の引用は、
(JISX8341-3、「5. 開発及び制作に関する個別要件」の「5.2 構造及び表示スタイル」のf)の参考の一部でした。
編集後記
 先週、ボイスサーフィンを Version3.06 にアップデートしました。
 ブックマーク選択機能をさらに便利にしたこと、現在ページのURLを取り出し易くしたことなどが主な改良点なんですが、アクセシビリティに関連したところでは、NHKのサイトに意図的に対応しましたが、これが結構難儀でした。
 NHKは見たい方も多いはずなので、ちょっと開発スタッフに気張ってもらいました。
 来週、上記NHKサイトについてコメントいたしますので、お楽しみに。
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