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ウェブアクセシビリティの原点

ウェブアクセシビリティの原点

ウェブアクセシビリティ入門 第111号

発行日 :2007年4月21日

[ウェブアクセシビリティの原点]

「ウェブアクセシビリティ」という言葉を意識しながら取り組みを始めて約4年になります。

アメディアの事業として2003年4月に、「ウェブアクセシビリティ診断」ということを始めてからちょうど4年が経過しました。

このときには、当時の TAO、現在の NICT の助成を頂いて、ウェブアクセシビリティの診断を行ないました。

そのときの記録の一部を、今でも以下のサイトで公開しています。

グッドデザインリンク集

そして、この事業の集大成として作成したのが、アメディアのウェブアクセシビリティガイドのページです。

アメディアのWEBアクセシビリティガイド

改めてこのページを読み返して見ると、ホームページ制作を始めたばかりの人にも、また、ページ制作をやっていない人にさえもわかりやすい、且つ必要な内容がほとんど網羅されている非常に価値のある内容だと感じました。

本誌の創刊は、このホームページを作った6ヶ月後ですから、静岡県立大学の石川准教授と一緒に作成したこのページが、私のウェブアクセシビリティの原点と言えます。

皆さんも、是非、このページを一つの指針としていただければ幸いです。

また、ブログからでもサイトからでもリンクは自由に貼って頂いて構いません。

株式会社アメディア・ウェブアクセシビリティガイド

http://www.amedia.co.jp/it/web/guide.htm

[編集後記]

4月ということで、私自身のウェブアクセシビリティ啓発活動の原点を振り返って見ました。

ところで、経営者としての私を振り返って見ると、東京中小企業家同友会に入会したのが一つの大きな転換点をなしていると感じています。

この企業家同友会は、企業経営と社会とのつながりを常に意識している団体です。

企業ですから、利益を求めて社員の幸福と自らの幸福を勝ち得ようとするのは当然のことですが、その方法は「経営指針」の元に、社会に貢献するとともに、一貫性を持った経営理念に基づいて行なわれています。

その、素晴らしい経営理念、経営指針を持つ経営者の中の、女性社長達が中心となって行なわれるセミナーがあります。

6月7・8日に目白の椿山荘で行なわれる女性経営者全国交流会がそれです。

私の同友会入会後、経営者とは何ぞやを教えてくれたクリタエイムデリカの栗田美和子さんが東京同友会の女性部長として、この交流会を指揮しています。

栗田美和子さんの前進ブログ

女性経営者全国交流会へ参加を希望される方は、各都道府県の中小企業家同友会に申し込んでください。

地元の都道府県名と「中小企業家同友会」の2つのキーワードを入れれば、 Google でも Yahoo! でも間違いなく見つけられるはずです。

女性経営者全国交流会

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

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UDとアクセシビリティ

UDとアクセシビリティ

ウェブアクセシビリティ入門 第102号

発行日 :2006年11月27日

  • いつぞやの
  • 鍼の先生 ありがとう
  • きつい腰痛 すぐに静まる

http://catalog.hari-kyu.jp/

皆さんおはようございます。

ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

12月8日に東京でウェブ制作の実践的なセミナーがあります。

CSS Nite LP, Disk 2 「Dreamweaver CC」 です。

表題にもあるように、Dreamweaverを用いての本格的なウェブ制作ノウハウをたっぷり教えてもらえるセミナーです。

で、もちろん、本誌で紹介するのですから、ウェブアクセシビリティについても強力なメンバーによる講義があります。

日時:2006年12月08日(金曜日)

時間:13:00~20:00(12:00受付開始)途中休憩あり

場所:北青山TEPIA → http://www.tepia.jp/access/index.html

受講費:9,000円

定員:450名

詳細:↓

http://lp2.cssnite.jp/info.html

 

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[UDとアクセシビリティ]

現在、物作りの世界では、ユニバーサル・デザイン(UD)という言葉がもてはやされています。

これは、どんな方にでも使いやすい物を作ろうという哲学です。

設計段階から、いろいろな方々の利用場面を想定して、どんな方にでも使いやすいように設計しようという考え方です。

そして、今では、この言葉がウェブサイトに対しても用いられるようになりました。

もともと、1990年代には、「バリアフリー」という言葉がもてはやされていました。

これは、 "barrier free" 「バリアを無くする」という意味で、既に存在するものを改良して、バリアの要素となっているものを一つ一つ取り除いて行こうという思想です。

つまり、バリアフリーは既に存在する物やサービスのバリアを取り除く改善のベース、ユニバーサル・デザインはこれから作ろうとする物やサービスを誰にでも使いやすい、バリアのない物にしようとする着手ベースでの考え方です。

ウェブサイトで言えば、すでに存在するサイトに手を加えてアクセシビリティの高いサイトに回収するのが「バリアフリー」、ウェブサイトを立ち上げる前に障害者や高齢者を含むすべての方に利用し易いサイトにすべく設計するのが「ユニバーサルデザイン」です。

この二つの用語は、作り手の立場からのものの見方と言えます。

これに対して、 "accessibility" (アクセシビリティ)は「アクセスのし易さ」という意味です。

つまり、ユーザーの視点からの見方なのです。

バリアフリーの考え方で改善した、ユニバーサル・デザインの考え方で設計した物やサービスが、実際に障害者や高齢者が使ったときに使えたかどうか、使いやすかったかどうかが「アクセシビリティ」なのです。

そして、その本来の「アクセシビリティ」の考え方に基づいて始めたウェブページ・コンクールが、下記の「アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード」です。

[アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワード中間報告]

先週末までに10件の参加申し込みを受け付けました。

http://www.webaccessibility.jp/award/first/list.htm

そして、少し最初の予定からは遅れましたが、11月24日から評価投票を受け付けました。

24日の会社の勤務時間が終わってからアメディアが運営するメーリングリストで呼びかけたので、まだアメディアの担当者が投票メールを見ていません。

どんな評価が出ているのかが楽しみです。

このウェブアクセシビリティ・アワードに関しては、授賞式の行なわれる12月23日まで、本誌で中間報告をさせて頂きます。

アワードへの参加申し込みは、12月1日まで受け付けています。

大賞に輝いた方には、点字入りの指輪を差し上げます。

指輪なので、指にはまるよう、前持って制作せず、受賞後の受注制作です。

参加は無料です。

参加すると、評価されるため、そして評価の予想のためにアクセスが増えます。

どうぞ、ご遠慮なくお申し込みください。

[編集後記]

発行日を見て、ぽっと思い出しました。

本日はむかーしの恋人の誕生日だ。

元気にしてるかなあ?

懐かしいなあ!

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なぜウェブアクセシビリティ?

なぜウェブアクセシビリティ?

ウェブアクセシビリティ入門 第92号

発行日 :2006年 9月18日

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[なぜウェブアクセシビリティ?]

世の中は健常者ベースで進歩し、その後較差はいかんということで、障害者に対して同じ進歩を享受できるよう修整が入ります。この

進歩→較差→バリアフリー

の回転を「バリアフリーサイクル」と言います。

↑私の造語です。

ウェブサイトでは、それがかなりの速さで動きつつあります。

というのは、国家の戦略になっているからです。

小泉さんの前の森首相のとき、「電子化政府考想」がぶち上げられました。

これ以後、政府は全ての事務手続きがオンラインでスムーズに行なえる状態を目指して改革をスタートしました。

そして、その対象は、もちろん全ての国民です。

高齢者も入っています。

耳の聞こえない人も入っています。

目の見えない人も入っています。

手のない人も入っています。

知的障害の方も入っています。

つまり、電子化政府考想をぶち上げた瞬間から、少なくとも日本国内のウェブサイトは日本語のわかるどんな人にでもアクセスできるサイトにしなければならないという方向性が具体ロンとなって動き始めたのです。

その非常に具体的な動きが、2004年6月に制定されたWEBJISです。

いつも、本誌の後ろの方に以下のように書かれています。


本誌では、

「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」

をしばしば引用させて頂いております。


つまり、WEBJISとは、このことです。

このドキュメントがウェブアクセシビリティの基本テキストなのです。

この国策は、現在は各地方自治体に伝播しています。

「ウェブアクセシビリティ」を知らずして、地方自治体サイトの企画や制作の仕事を取ることはできません。

そして、今や、自治体のみならず、有料企業は皆ウェブアクセシビリティを意識しています。

この国策が民間にまで行き渡りつつある現状は、日本の大手新聞社サイトを見ればわかります。

アサヒコム

読売オンライン

毎日インタラクティブ

日経ネット

上のどのサイトも、ウェブアクセシビリティの観点から非常によく配慮された優良なサイトです。

日本のサイトなのに、ちょっと遅れているのが↓

産経ウェブ

そして、まだ国策にはなっていないと見えて、下記のサイトはウェブアクセシビリティ的には全くだめです。

朝鮮日報

このように、「ウェブアクセシビリティ」という視点が、日本のメジャーどころでは良いサイトかどうかを判断する一つの有力な指標に既になっているのです。

あなたのサイトはどうですか?

[編集後記]

前号のメルマガで、私の父親のことを少し書きました。

結局、私の父親は9月10日午前5時7分に他界しました。

77歳でした。

金曜日の番と土曜日の番に病院の個室に泊まらせてもらって、結局、息を引き取ったとき、そして病院の霊安室、お通夜を行なった団地の集会所、そして火葬場で骨になるまでずーっと一緒でした。

息を引き取る前2、私は父に向かって子供の頃から今に至るまでの思い出話をしました。

会話はできませんでした。

もう父は肺がガンで圧迫されていてかなりの呼吸困難、話をできる状態ではなかったのでした。

ただ、私の話は十分に理解できていました。

息遣いから、泣いているのが判りました。

私も泣いていて話がつまり気味でした。

思い出話がよかったのか悪かったのかはわかりませんが、ただ黙ってそばにいるだけでは後悔するなと思ったのでした。

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ウェブアクセシビリティの歴史

ウェブアクセシビリティの歴史

ウェブアクセシビリティ入門 第71号

発行日 :2006年4月24日

  • 操作法
  • 慣れてしまえば ハイ効率
  • それ壁となる 新規環境

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

アメディアとして第3回目のウェブアクセシビリティセミナーの日取りが4月29日と迫って参りました。

セミナーの受講料はセミナー前サービスがあるため、原則として前払いでお願いしています。

ただ、参加したいのだけれどどうしても直前まで日程が決まらないという方は、当日お支払いの参加でも構いません。

その場合、下記のお申し込みページから、直前でも構わないので、お申し込みだけしておいてくださいませ。

ウェブアクセシビリティセミナー

バリアフリーサイト作りの基本と実践

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

エディタこぼれ話

前号のメルマガを出した後、ある読者さんから

「視覚障害者がキーボードで文字入力ができるのは分かったが、自分は文章の組み立て、エディタとしての機能の方も話が欲しかったです。」という主旨のお便りを頂きました。

そこで、今回は私の使っているエディタの話を少しばかりしますね。

最初に出会ったエディタ

私が最初に出会ったのは、MS-DOS に搭載されていた edlin というエディタです。1986年のことです。

これは、ラインエディタというもので、書き込みコマンドで1行ずつ書いていくものです。

今使われているスクリーンエディタのように、1文字ずつ削除したりインサートしたりはできません。

1文字修正するだけでも、その行全体を書き換えなければならないものでした。

便利な音声エディタ「vega」

vega は、静岡県立大学の石川准教授(全盲)が開発したMS-DOS 上のスクリーンエディタです。

実は私は今でもこれを利用しています。

このソフトの最初のバージョンは1990年に「ve」という名称でアメディアから発売しました。

このソフトでは、カーソルキーで1文字ずつなぞって読むことができること、1文字ずつ削除できること、カーソル位置から文字を書けば、文書がずーっとインサートされていくことなどがまず上げられますが、この辺りはエディタとしてきわめて当然の機能ですね。

そのほかの機能で、私が普段頻繁に利用しているものを書き出してみます。

  • マーキング機能

 マークをいくつでもつけることができるので、よくマークを使います。「前のマーク」と「次のマーク」にジャンプする機能があります。

  • ブロック機能

 行単位でブロックの先頭とエンドを指定できます。ブロック指定をして、そのブロックを削除したり移動・コピーしたりできるので、よく利用しています。

 ブロックを別ファイル名で保存できるので、この機能もよく使います。

  • コピー機能

 マークからマークの間を独自のクリップボードにコピーできます。これでもって、 Windowsでよく行う「コピーペースト」を行います。

  • 置換機能

 文字列の一括置換をよく行います。

 特に、マークからマークの間の部分に対してのみ置換をかけることができるので、これはとても便利です。

 だいたいこんなところでしょうか。

ウェブアクセシビリティの歴史

いよいよウェブアクセシビリティセミナーが今週の土曜日に迫って参りました。

バリアフリーサイト作りの基本と実践

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar3.htm

そこで、ここでは、セミナーでお話する最初のパートの話題を少し紹介します。

 Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)

ウェブアクセシビリティの考え方が公にされたのは、1999年5月の W3C による WCAG1.0 勧告にはじまります。

W3C というのは、 Worldwide Web Consortium という組織で、WEB に関する研究者や大手企業の研究部門の人達が集まって、 WEB に関する規格や技術的仕様を作成し、全世界に公表しているグループです。

米国のメンバーが主体とはなっていますが、ウェブに関しては全世界を対象とした標準化団体という位置付けになります。

この W3C の中に、 Webaccessibility Initiative (WAI) というワーキンググループがあり、ここでウェブアクセシビリティについての標準を検討しています。

WCAG1.0 は、この WAI が検討して作成した勧告です。

WCAG 1.0 石川准監訳

http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/waipagej.htm

WCAG 1.0 原文サイト

http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT/

なお、現在、 WAI では WCAG2.0 勧告の文書を検討しており、その検討の経過を随時公表しています。

現在公開されているのは、昨年11月のワーキングドラフトです。

WCAG 2.0 Working Draft

http://www.w3.org/TR/WCAG20/

WEBコンテンツJIS

 日本では、2004年6月20日に、ウェブアクセシビリティがJIS規格として制定されました。

 これが、

「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」

です。

略して、「WEBコンテンツJIS」とか、さらに略して「WEBJIS」などと呼びます。

 このJIS規格の制定により、自治体などの公共機関のサイトがウェブアクセシビリティを非常に意識するようになりました。


国及び地方公共団体は、調達の仕様を定めるときにはJISを尊重しなければならない。

- 工業標準化法 第六十七条より引用 ------------

なお、セミナーでは、WEBJISの中の技術的用件を、対象となる障害ごとに区分して簡潔に説明します。

ウェブアクセシビリティ:考え方の原則

基本的には、ユーザーの環境に依存しないページを作ることです。

とは言っても、これを具体化するのは大変難しいです。

その辺り、セミナーで詳しくお話します。

セミナープログラム

それでは、セミナーの概要をプログラムから紹介します。

14:00~14:50

ウェブアクセシビリティの基本

ウェブアクセシビリティの理念や歴史のお話をした上で、JISで制定された内容についても具体的に解説します。

15:00~15:50

ウェブ制作実践講座

上記の基本を抑えた上で、Web標準を踏まえた、アクセシビリティの高いコンテンツを効率よく制作するプロセス、コンテンツ作成者が気をつけるべきことを、実際にデモを行いながら紹介します。

会社の上司が文書を作成し、それを速やかにサイトにアップするまでの流れを紹介します。

16:00~16:50

SEOの基盤をなすアクセシビリティ

障害者や高齢者も、検索エンジンを使ってページを探します。ですから、SEOはウェブアクセシビリティの1分野だと私は考えています。

その視点から、より適切なSEO対策についてお話します。

17:00~17:50

参加者交流会

コーヒーと軽食でリラックスしながら、参加者の交流をはかります。私への質問や意見交換がここでじっくりできます。

18:00~19:00

音声ブラウザによるサイト閲覧実演

音声ブラウザで視覚障害者がサイトを閲覧する様子をご覧頂き、ウェブアクセシビリティの実際についてより掘り下げます。

現在、この場で閲覧するサイトを検討中です。

冒頭でも述べましたように、セミナーの受講料はセミナー前サービスがあるため、原則として前払いでお願いしています。

ただ、参加したいのだけれどどうしても直前まで日程が決まらないという方は、当日お支払いの参加でも構いません。

その場合、下記のお申し込みページから、直前でも構わないので、お申し込みだけしておいてください。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar3.htm

参加者交流会のときに用意するコーヒーや軽食の準備の都合がございますので。

編集後記

今シーズンはやけにジャイアンツが強いですね。

去年の堀内ジャイアンツはなんだったんでしょうね。

それにしても、今年は阪神ファンの私としては、苦しい1年になりそうです。

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2006年のテーマ目標

2006年のテーマ目標

ウェブアクセシビリティ入門 第55号

発行日 :2006年1月1日

  • 年明けの
  • 新年号は 55号
  • スタートダッシュ ゴウゴウ行こう!

皆さん、開けましておめでとうございます。

望月優です。

今年は私のえと、戌年です。

12年ごとを1サイクルと考えると、私にとっては5サイクル目、いくら億手の私でも、そろそろ花開かせないといけないサイクルに突入しました。

ということで、昨年以上に気合と心を込めて頑張りますので、本年もよろしくお願い致します。

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

2006年のテーマ目標

 年頭に当たり、ウェブアクセシビリティに関連して、三つのことを私自身の今年のテーマ目標として位置付けました。

1.ウェブアクセシビリティとSEO、WEB標準との三角関係

 WEB標準=ウェブアクセシビリティ

 ウェブアクセシビリティ=SEO

 SEO=WEB標準

これは随分乱暴なまとめ方で、それぞれは独自の切り口を持っていて、もちろんお互いがイコールではありませんね。

ただ、相互補完性があることは間違いありません。

そのあたりを、今年はまず私自身の中で整理整頓しながら、皆様に情報発信して行きたいと思います。

2.ブログのアクセシビリティ

 本誌創刊直後に、ある読者からブログのアクセシビリティについて取り上げて欲しいというリクエストを頂きました。

 当時は、まだ私もブログを読む機会がさほど多くはなく、リクエストいただいた方には、その方のブログは読みにくくないということをお伝えしたのみで、メルマガでしっかりと取り上げることはできませんでした。

 その後、ブログを読む機会が多くなってきて、体験も増えてきましたので、今年は、その私の音声ブラウザでのブログ読み体験をよく整理して、ウェブアクセシビリティの観点から考えをまとめて行きます。

 実際のところ、ブログによって音声ブラウザでの聞きやすさはものすごく大きな差があります。

 主にはテンプレートの作り方に起因すると思いますが、そのあたりのところを整理して行きたいと思います。

3.CMSのアクセシビリティ

 私は昨年3月末ぐらいに mixi にある方から誘っていただき、入会しました。

 その後、5月ぐらいから少しずつ様子が判り始めたので、今では普段仕事に追われている私にとって、水泳と並ぶほんの僅かな趣味の一つとなりました。

 しかし、実際には、 mixi は音声ブラウザではかなり使いにくいサイトです。

 このようなSNSシステムを構築するのによく使われる XOOPS というCMSも、標準的に素直に設置しただけでは、とてもアクセシビリティの悪い状態になることを昨年暮れに体験しました。

 この当たりについて、1年かけて、皆様にお話ができる程度に研究が進めていけたらと考えています。

 実際、これは技術的な要素がかなり織り込まれそうなので、今年後半に皆様にお話できるレベルになるかどうかわかりませんが、ウェブアクセシビリティに関して私の3番目の目標にします。

上に関連して、読者さんからのマイミクリクエスト大歓迎!

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=565589

 そして、これら3つのテーマの具体的なソリューションに向かって歩みを進めていくためにも、皆様とのつながりをさらに強化していくためのプランを練っています。

 こちらは追々発表して行きますので、是非お楽しみに!

 ところで、自明のこととして、WEBJISの解説も継続しますしWCAGの新バージョンにも注目していますので、常連のアクセシビリティフリークの皆さん、どうぞご心配なく。

セミナーのご案内

 さて、まさに私の今年の1番目のテーマなのですが、

「SEOの基盤を構築するアクセシビリティ」

と題するセミナーを1月28日の土曜日、午後2時から中野サンプラザ8階の研修室で行います。

http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar.html

編集後記

目の見えない私が今パソコンやインターネットを使って仕事ができていることを本当に感謝しています。

その大元が、中学生や高校生のときに学んだカナタイプと英文タイプのスキルだと感じています。

パソコンがポンと目の前に置かれたとき、「キーが打てない」という感覚は全くありませんでした。

その私が、中学生のときに手ほどきを受けたカナタイプと、高校生のときに手ほどきを受けた英文タイプのトレーニング方法を思い出して作ったキータイピングソフトが「スパルタイプ」です。

スパルタイプ

タイピングに磨きをかけるのも、今年の目標の一つにしましょうね。

中高生のときにタイピング練習に付き合ってくださった先生に感謝!

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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企業家としての望月優が、自身の経営指針を掘り下げる過程で感じ取った生きがいのある人生や自立、成長、平和などへの思いを語ります。

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

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みんなで築くウェブアクセシビリティ

みんなで築くウェブアクセシビリティ

ウェブアクセシビリティ入門 第34号

発行日 :2005年8月8日

  • 私達
  • 各自が一歩 踏み出せば
  • アクセシビリティ これ遠からじ

皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。

実は、このメルマガの読者がかなり増えています。

本誌をご友人などに紹介いただいた皆様のお陰です。

皆様に心より感謝致します。

そこで、今回の号は一つの区切りとして、ウェブアクセシビリティについての私の考え方の骨組みをお話させて頂きます。

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

本日のメインテーマ:みんなで築くウェブアクセシビリティ

印刷技術の発明

グーテンベルクが印刷技術を発明したのは15世紀末のことでした。

この技術が、16世紀初頭の宗教改革で聖書の印刷に用いられて大衆化しました。

この印刷技術の大衆化により、印刷物を読める人と読めない人との間に、大きな較差(バリア)ができました。

目が見えていれば、教育を受けさえすれば文字が読めるようになり、印刷物が読めるようになりますが、目の見えない障害者は、自分の努力ではどうにもならないバリアとなりました。

このバリアを解消するための技術開発や社会活動がこれまで500年にわたって行われてきています。

ブライユによる点字の発明(1825年)、エジソンによる録音技術の発明(1887年)、そしてこれらの技術を利用した点訳や録音のボランティア活動などが、印刷物を読むことのできない視覚障害者にとってのバリア解消に大きく貢献してきました。

さらに、つい最近急速に発展してきたOCR技術により、印刷物を直接読み上げる機器も登場し、この分野におけるバリアフリーは着実に進展しています。

参考:印刷物を音声で読み上げる読書機「よむべえ」

バリアフリーサイクル

このように、

技術の進歩→技術の大衆化(バリアの発生)→バリアフリーへの努力→バリアフリーの現実化のサイクルを、私は「バリアフリーサイクル」と名づけました。

インターネットとバリアフリーサイクル

インターネットは印刷物とは異なり、最初から障害者にとってバリアフリー的要素を多く含んでいます。

この場合は、開発者の意図によるものではないかも知れませんが、このように、最初からバリアフリー的に設計しようとする考え方をユニバーサルデザイン(UD)と呼びます。

インターネットのうち、ウェブに関しては、1995年のWindows95の発売により大衆化に大きく踏み出すとともに、1997年秋のホームページリーダーの発売により、視覚障害者の中にも急速に普及してきつつあります。

印刷物分野では500年かかった1回転サイクルが、インターネット分野では2年で1回転したわけです。

このように、もともとがバリアフリー的な新技術のインターネットの基盤の上では、バリアフリーサイクルはかなりの速さで回転します。

ウェブアクセシビリティの果たす役割

ウェブアクセシビリティは、その名称からも明らかなように、ウェブの技術を現実化するときに、より多くの人達にアクセシブルにしようとする具体的な行動です。

つまり、バリアフリーサイクルのスキームでは、バリアフリーへの努力に位置付けられます。

ウェブアクセシビリティは動的である

ということで、バリアフリーサイクルの努力は、新技術が大衆化するならば、速やかに行われなければなりません。

例えば、PDFというファイル形式が一般的ではなく、一部マニアの人達だけに使われている段階では、これをアクセシブルにするという努力はさほど必要はなかったでしょう。

しかし、現在のように、大衆化した段階においては、これをアクセシブルにするための努力、つまりバリアフリー努力が各方面から行われなければなりませんし、現実にそれは行われています。

このように、ウェブアクセシビリティに取り組む私達は、進歩の止まった「アクセシビリティのノウハウ」を求めてはいけません。

インターネット技術が進歩しつつある以上、ウェブアクセシビリティの具体的ノウハウも、きわめて動的なのです。

文明の進歩とウェブアクセシビリティ

繰り返しますが、

技術の進歩→技術の大衆化(バリアの発生)→バリアフリーへの努力→バリアフリーの現実化

のサイクルは、文明進歩の方程式です。

たかが20年程度の歴史しか持たないインターネットの世界、新技術の登場を毛嫌いしてはいけません。大歓迎なんです。

ただ、

バリアフリーの努力→バリアフリーの現実化

の段階では、

技術者は新技術をバリアフリーにすることに挑戦し、

ウェブデザイナー・クリエイターはバリアフリーが実現できる技術の組み合わせでバリアフリーの現実化を目指し、

利用者は技術的に実現されているスキルを習得するとともに、しかるべきところに適切で具体的な提案を発信していくことが大切です。

本メルマガと私達の役割

本メルマガの読者は、皆さんウェブのアクセシビリティの向上を願う人達です。

ということは、本メルマガは、ウェブ分野における

バリアフリーの努力→バリアフリーの現実化

の速度を速め、ウェブサイト(もちろんブログやSNSなども含みます)のバリアフリーサイクルを速く回転させる役割を現に担っています。

「バリアフリーの現実化」は、技術的な手法で達成することもありますし社会的な対応で実現することもあります。

さらには、ゴミの分別収集のように、一人一人の心配りでも達成に大きく歩み寄ります。

読者の皆様一人一人が、一つでも具体的な行動を起こしてくだされば、ウェブアクセシビリティは大きく好転します。

なにせ私達の仲間は1万人もいるのですから。

編集後記

私事ですが、今年の夏は、今のところ自宅では冷房を入れていません。

でも、先週は結構きつかった。

去年より約16キロダイエットしているので、一応何とかこなせていると思います。

さて、夏の終わりまで続けられるかどうか?

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今見ているページはなに?

ウェブアクセシビリティ入門 第30号
発行日 :2005年7月11日
- ホームページ
- よみはじめたのは 良いけれど
- 何を言いたいの? よく判らない
皆さんこんにちは。望月優です。
シャベログとかいう、 Gooブログを読み上げるソフトが出ましたね。
いよいよ、ブログのアクセシビリティも意識されるようになってきたようです。
ボイスサーフィンブログ
でアメディアのスタッフが使用感を紹介していますので、ご覧あれ!
セミナー関連の新しい情報も私が書き込んでいます。
 
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
目次
- 本日のメインテーマ:今見ているページは何?
- 編集後記
- 発行理念
- アメディア発行のメルマガ紹介
----------------------------------------
本日のメインテーマ:今見ているページは何?
 
皆さんは、「このページは何?」と思ったことはありませんか。
 
実は、このテーマは、障害者・高齢者への配慮という視点だけではなく、誰にでもわかりやすいページという観点から見るのが妥当だと思います。
2つの考え方
 
自分が今見ているページが何のページなのかということを閲覧者に判り易くお伝えするという主旨から考えると、2つの方法があると思います。
一つは、サイトの構造から辿って今どこにいるのかを示すという方式、
もう一つは、現在のページの要約を簡潔にページの先頭で示すことによって、このページが何なのかを示す方式です。
 
WEBjisでは、上記のうち、構造記述方式の方を推奨しています。
WEBJISが推奨する構造記述方式
 
「5. 開発及び制作に関する個別要件」の「構造及び表示スタイル」のg.で、以下のように規定しています。
------------------------------------------------------------
g) 閲覧しているページがウェブサイトの構造のどこに位置しているか把握できるように,階層などの構造を示した情報を提供することが望ましい。
------------------------------------------------------------
トップページ→製品一覧→加工食品→ハム→ボンレスハム
というような表示方法です。
 
つまり、今見ているページは、
トップページの中の製品一覧の中の加工食品の中のハムの中のボンレスハム
だよと伝えているわけですね。
私がこれから進めて行きたい主旨説明方式
 
一方、サイトの階層構造を伝えるのではなく、今見ているページの目的を先頭の位置で簡潔に伝える方式を、「主旨説明方式」と名づけました。
 
音声ブラウザ「ボイスサーフィン」の取扱説明書のサイトがあります。
ボイスサーフィン取扱説明
 
上記のURLは目次ですが、その目次以下の全ての項目ページで、このサイトが何を目的としているかを先頭部分で簡潔に説明するようにしました。
------------------------------------------------------------
視覚障害者がホームページを快適に利用するために必須の音声ブラウザ・ボイスサーフィン のマニュアルです。

視覚障害者のインターネット利用現場の声は、ボイスサーフィンブログで紹介しています。
------------------------------------------------------------
というのがそれです。 >
 
ここでは、この主旨説明文はこのサイト共通にしていますが、場合によっては、ページごとに少し異なる要素を織り込んだ方がよいかも知れません。
 
なお、目次ページから入る人はそんなことはわかりきっているはずなので、目次から入る場合には、この主旨説明部分を飛ばして本文にいきなりいくようにしています。
 
ただ、それぞれのページから同じ階層の前のページや次のページに移動するリンクがありますが、そのリンクをクリックしたときには、現在の作りでは主旨説明をスキップしません。
 
これもスキップするようにした方がよいかなと思案している最中です。
主旨説明方式を推奨するわけ
 
この方式は、まだアメディアでも組織的に対応しているわけではなく、今のところ、上記のボイスサーフィンの取り扱い説明書のサイトだけです。
 
しかし、今後は、順次対応を広げて行きたいと考えています。
 
というのは、構造記述方式は、サイトをトップページから順番に辿ってきた
人にとっては判り易いですし意味があると思いますが、 Google や Yahoo などの検索でいきなり飛び込んできた人達にとっては、「構造」よりも、そのページの目的や概略を知ることの方が大切だと思うからです。
 
また、構造記述方式は、サイト初心者にはその意味するところが判りにくいような気もします。
 
さらに私の考えを述べさせて頂けるなら、サイトの階層構造はあまり深くまで構築すべきではないと考えます。
 
どうしても深い階層にせざるを得ないほどサイトが大きくなったときは、できれば別のドメインを取得して、そのテーマの新しいサイトを立ち上げた方がよいでしょう。
 
とは言っても、自治体のサイトなどでは、なかなかそうもいかない事情があるのでしょうね。
まとめ
 
今見ているページが何なのかを伝える方式として、
A.構造記述方式
B.主旨説明方式
の2つの方式があります。
 
A.はトップページから順番に辿ってきた人にとって判り易く、B.は検索エンジンなどでいきなり飛び込んできた人達にとって親切な配慮です。
 
これは、それぞれのサイト運営者の考えで、どちらか一方あるいは両方を採用するかどうかを決めて頂ければ良いでしょう。
編集後記
 
先日取材頂いたメルマガ「ウェブアクセシビリティ実例見聞録」の次号で、アメディアのことを紹介していただけるそうです。

 
私とアメディアのことを結構詳しく書いていただけるようなので、感心のある方はメルマガ登録してくださいね。
ウェブアクセシビリティ実例見聞録

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企業家としての望月優が、インターネットのビジネスへの応用やビジネスマインド、生きがいのある人生の送り方などについてコンパクトに語ります。
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ウェブアクセシビリティ入門 第23号 -こっそりできるアクセシビリティ秘策-


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ウェブアクセシビリティ入門 第23号 -こっそりできるアクセシビリティ秘策-


 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

目次

  • 前号のポイント
  • 見出しタグ
  • ALT テキスト
  • 本日のまとめ
  • 編集後記

 皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

 今回は、サイト・オーナーには何も言わなくてもできる、音声ブラウザ利用者へのウェブアクセシビリティをグンと飛躍させる秘策をお知らせします。

 今回のノウハウは、運営者を説得する必要はありません。

 あなたがウェブデザイナーなら、あなたの基本ノウハウの一つとして当然のごとく織り込んでください。

前号のポイント

 前号では、5月9日に行われた情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2005でのW3Cからの講師2人のお話を要約しました。

 詳しくはバックナンバーをご覧ください。

見出しタグ

 第1に抑えるべき肝は、ページの基点となる部分に見出しタグを用いることです。

 HTMLでは、見出しタグとして、 h1, h2, h3, h4, h5, h6 の6つの階層を表現するタグを用意しています。

 このタグは、書籍で言えば

第1編 = h1

第1章 = h2

第1節 = h3

といった階層分類と同じようなものです。

 もともとHTMLには、このように文書を構造として理解し易いように記述するためのタグが用意されているのに、これをその目的の通りに利用していないページがあまりにも多いのが現実です。

 悲しいです。残念です。

 2つの代表的な音声ブラウザ

ホームページリーダー

ボイスサーフィン

には、次の見出しや前の見出しにジャンプする機能が用意されています。

 ですので、見出しタグが適切に用いられているページは、大変快適にブラウズできます。

 見出しタグは、メニューを飛ばすためのナビゲーションスキップよりもはるかに重要です。

 ついでに、アクセシビリティ以外にも、次のような効能が生まれます。

1. 内容を構造的に把握して作成する癖がつく。

2. 見出しタグで囲まれる文字列に心を配れば、SEO対策になる。

ALT テキスト

 第2の必須配慮は、リンクのついた画像には必ず alt テキストで説明を付けるということです。

 そして、その説明は、リンク先のページの概要が推測できるものでなければなりません。

 リンク画像に説明を付けるという意味は、リンク先を推測してもらうのが目的であって、画像事態を説明することが目的ではありません。

 ですから、リンクを貼っていない画像には、 alt で説明を付ける必要はありません。

 ページのオーナーが説明したいという意思を持っているときにのみ、オーナーさんの言葉で説明文をセットしてください。

 ついでに、これを行うことによって、次のような付随的な効能が期待できます。

1. 短い言葉で内容を要約することが上手になる。

2. 訪問者の誘導が思い通りになる。

3. ALT にキーワードを織り込むことによって、SEO対策にもなる。

本日のまとめ

1.見出しタグを用いて文書の基点となる位置をマークアップする。

2.リンク画像にはリンク先が推測できる内容を alt テキストで記述する。

 技術的にはとても簡単なことですね。

 でも、これがあるとないとでは、音声ブラウザで聞いている立場からは大違いです。

 音声ブラウザ利用者にとっての一番の悩みは、読みたくないところまで聞かなければならないことと、リンク先に行ってみなければ様子がわからないことです。

 見出しとリンクは、音声ブラウザ利用者がジャンプの基点とするマークです。

 だから、この2種類のHTMLタグが最重要なんです。

 これだけカバーすれば、音声ブラウザ利用者にとっては80点以上間違いなしです。

編集後記

 今回はいかがでしたでしょうか。

 タイトルに「こっそりできるアクセシビリティ秘策」と書きましたが、実際は構造を意識した作りになる、訪問者のナビゲートをスムーズにさせる、SEO対策にもなるということで、ホームページ製作の王道ですね。

 なにも「こっそり」やる必要はありません。

 どうか、堂々と行ってくださいね。

 今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。

 以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。

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発行日 :2005年5月23日

発行人 :望月優(モチヅキ ユウ)

発行元 :株式会社アメディア

〒169-0051

東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F

電話番号 :03-5286-7511

FAX番号 :03-5286-2567

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ウェブアクセシビリティ入門第20号-ウェブアクセシビリティの対象-

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門第20号-ウェブアクセシビリティの対象-

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

目次

  • 前号のポイント
  • ウェブアクセシビリティは誰が対象か
  • 読者の皆さんと私の関係
  • 視覚障害者のウェブアクセス環境
  • 次回予告
  • 編集後記
  • 発行理念
  • アメディア発行のメルマガ紹介

皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

連休が終わってしまいましたね。

いかがお過ごしでしたか?

私はどこにも行かず、ウェブアクセシビリティについて少し書き貯めをしました。

それでは、今回もじっくりとお楽しみください。

前号のポイント

前号では、ページ内容を簡潔に表現するフレーズをページタイトルトして用いることがアクセシビリティにかなったやり方であり、さらにそのページタイトルにキーワードを織り込むことでSEO対策にもなるということをお話しました。

詳しくはバックナンバーをご覧ください。

ウェブアクセシビリティは誰が対象か

本誌の読者数は約1700名です。

ですから、いろいろな方がおられるとは思いますが、その多くは、ホームページやブログを少しはご自分で作成したことのある方、現在作成している方そしてご自分は作成していなくても、管理や運営に携わっている方々だろうと思います。

そして、皆さんは少しでもご自分が関係しているホームページをアクセシブルにしようと考えておられる。

で、誰に対してアクセシブルにするのかということが大切なのです。

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

はこのメルマガの先頭に記載しているスローガンです。

つまり、「ウェブアクセシビリティ」といったとき、その対象者は全ての人達なのです。皆さんご自身も含まれるのです。

一方、WEBJISはなんと言っているのでしょうか。

----------------------------------------

JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3部:ウェブコンテンツ

----------------------------------------

これがWEBJISの正式名称です。

つまり、高齢者と障害者を対象と位置付けています。

でも、よく考えてみてください。これは、一般の健常者はどうでもよいと言っているのではありません。

一般健常者にとっては既に配慮されているだろうから、それならば今は配慮が足りない高齢者や障害者に配慮しようと言っているだけなのです。

読者の皆さんと私の関係

さて、配慮されていない高齢者や障害者に配慮していくのですが、その対象者は大まかに以下のように分類できます。

1.高齢者

2.障害者

障害者の中に

1)知的障害者

2)精神障害者

3)身体障害者

身体障害者の中に

「1」肢体不自由者

「2」聴覚障害者

「3」視覚障害者

視覚障害者の中に

a)全盲及び画面が見えない強度の視覚障害者

b)画面が少しは見える弱視者

c)色覚障害者

区分の仕方がかなり大雑把ですが、早く本題をお話したいのでご了承くださいね。

これを見て考えて見ると、その対象の範囲はものすごく広いですね。

そして、それら全ての人達の特性をよく理解しないと、「どんな方にも判り易いウェブサイト」は実現できません。

あまりにも高いハードル!だからこそ、このメルマガでは「・・・を目指して」としています。

それらの対象者の中で、皆さんにとって一番想像しにくいのが画面を全く見ないでホームページを読んでいる全盲及び画面が見えない強度の視覚障害者。

そして、私はその全盲なのです。私は普段ウェブサイトにアクセスしているとき、画面のスイッチを入れていません。想像しがたいでしょ!

皆さんと私とは、このように一番対極の位置にいるのです。

そして、対極だからこそ、互いに補完し合ってより良いウェブアクセシビリティを築いていくことのできる関係なのです。

視覚障害者のウェブアクセス環境

さて、そこで、皆さんにとって一番理解しにくい全盲及び画面が見えない強度の視覚障害者の作業環境について紹介します。

画面を全く見ずに音声でホームページを読み上げる場合、2つのパターンに大別できます。

第1はスクリーンリーダーと言って画面を読み上げるソフトウェアの力を借りて、IEなどの一般のブラウザを音声化して読むパターン、

第2は視覚障害者の利用を想定して開発された音声ブラウザを用いて読むパターンです。

私はこのメルマガを書き始めてから、普段自分が使い慣れている音声ブラウザだけではなく、いろいろな音声環境で各種ウェブサイトへのアクセスを試し

てきましたが、第1の方法は第2の方法に比べて大幅に効率が悪く、ウェブデザイナーさんが配慮して製作しても、音声環境側がうまく対応できないケースが多々あることを体験してきました。

ですので、利用環境としては、音声ブラウザを軸にしながら、補完的にスクリーンリーダーでIEなどの一般ブラウザを利用するという方式を視覚障害者の皆さんには推奨します。

ということで、ウェブデザイナーの皆さんが強度視覚障害者の利用環境として想定すべき音声ブラウザを以下に紹介します。

2つしかありません。

1. ホームページリーダー (日本IBM発売)

2. ボイスサーフィン (アメディア発売)

次回予告

実は、本日、5月9日に行われる「情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2005」に勉強に行ってきます。

次号では、このセミナーの報告を致します。

編集後記

今アメディアでは会社の最主力製品の音声読書機「よむべえ」のグレードアップでてんてこ舞いです。

7日の土曜日には日本点字図書館で、8日の昨日はアメディアで体験お披露目階を開きました。

そして、16日の出荷を目指して、こまごまとした準備をこなしているところです。

もともとよむべえは、印刷物を音声で読み上げる読書機です。

今回、それに加えてDAISY形式のデジタル録音図書を聞くことができるようになりました。

で、そのDAISYの説明をここでし始めますと編集後記の域を大幅に越えてしまいますので、以下をご覧ください。

デイジーにようこそ

今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。

以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。

発行理念

本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことはあるかと思います。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

アメディア発行のメルマガ紹介

アメディアでは、本誌のほかに、以下の2つのメルマガを発行しています。

週刊福祉情報(まぐまぐ殿堂)

毎週木曜日に、障害当事者のコラムや1週間の福祉ニュースのソースを届けしています。

福祉関連トピックのプログを募集しています。

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視覚障害者の情報文化を紹介する「アメディアレポート」

毎月第2と第4火曜日に、視覚障害者のライフスタイルや視覚障害者に便利な最新技術情報などを紹介しています。

アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。

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発行日 :2005年5月9日

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