利用者が評価するウェブアクセシビリティ
利用者が評価するウェブアクセシビリティ
ウェブアクセシビリティ入門 第101号
発行日 :2006年11月20日
- ユーザーの
- 声を聞こうと 言うならば
- 何よりもまず 体感評価
皆さんおはようございます。
ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
今週も張り切って参りましょう。
■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
[利用者が評価するウェブアクセシビリティ]
ウェブアクセシビリティの基準は、日本国内的には
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
ということになっています。
この規格はいわゆるJIS規格というもので、ウェブアクセシビリティを話題にする専門家の間では「WEBJIS」とか「WEBコンテンツJIS」などと略称で呼ばれているものです。
さて、ということは、ウェブアクセシビリティを目指すのなら、このWEBJIS文書を読んで、それに従ってサイトを作成すればよいということになります。
もちろん、それが基本となります。
ところが、実際のウェブアクセシビリティは、ウェブサイトの作り方のみによるのではなく、
- 利用者が用いている利用環境
- 利用者のスキル
にもよるのです。
ウェブサイトの作り方を合わせてこれら3つの要素が複雑に絡み合って、実際のウェブアクセシビリティの度合いが決まってきます。
ところが、利用者が実際にどんな風に感じているのかを調査した記録を私は見たことがありません。
皆さん、WEBJISにあまり反していなければよしとしているようです。
そこで、今回、WEBJISで対応すべしとしている39の技術項目のうち、なんと24もの項目が関係してくる音声環境でのユーザーを大賞とした評価を行ってみようということになりました。
そして、ただ体感的に評価して点数を出すだけでは面白くありませんので、
- ウェブアクセシビリティ大賞
- 音声好感度大賞
の2つの賞を設け、12月23日に中野サンプラザで行われる第17回アメディアフェアの場で、受賞者を表彰することと致しました。
この企画、本当に音声ブラウザでホームページ内容を聞いている人達がアクセスして、体感だけで点数を付けますので、もしかすると、WEBJIS的には全くだめなページが大賞をとるかも知れませんよ。
ご興味のある方は、下記のサイトをご覧になり、自選でも他薦でも構いませんので、無料ですので是非思い切ってお申し込みください。
http://www.webaccessibility.jp/award/first/
[アメディア・ウェブアクセシビリティ・アワードに参加する利点]
さて、このアワード、どんな点数がつくのか皆さんとても不安かと思います。
実は、私だってそれはよくわかりません。
私自身は音声ブラウザ利用者ですから、ある程度の予想はできますが、先ほども述べたように、
- 利用環境
- 利用者スキル
の2点が異なれば、違う印象を受けることは間違いないのです。
ですから、私が視覚障害者だと言っても、ほかの視覚障害者の体感を代弁することはできません。
だから「不安?」!
いえいえ、もちろん不安な面もありましょうが、逆にチャンスでもあるのです。
ものすごーく有名な会社のページも参加していたとしましょう。
実は、今回、NTTドコモさんがアメディアフェアに特別協賛していただくので、ぜひともこのアワードに参加していただけるよう、お願い中です。
NTTドコモさんが参加した場合、あなたのページの方が高得点になるかも知れませんよ。
そんなとき、「NTTドコモ」よりもウェブアクセシビリティで高い評価を受けたページともなれば、すごいブランディングではないですか?
実際、NTTドコモさんの公式なトップページ
は、WEBJISに従ってとても適切に作られています。
でも、それはウェブアクセシビリティ・プランナー・望月優の見方。
実際の利用者一人一人がどのように体感的に評価するかは判りません。
面白いでしょ!
Google ページランクで上記のドコモさんのオフィシャルトップページに勝つことは不可能だけれど、ウェブアクセシビリティランクなら勝つかも知れませんよ。本当に!
それから、このアワードに参加すると、アクセスアップにもなります。
多くの視覚障害者が評価するためにあなたのページに訪れてきます。
さらに、アクセスしてくるのは、目の見えない方たちのみではありません。
を設けましたので、ここに予想投票をするために、目の見える方たちもあなたのページにどんどん訪れてくるでしょう。
時期はクリスマス直前!
どんなページで参加申し込みするかはあなたの自由です。
[編集後記]
今、東京国際女子マラソンが終わり、私の好きな高橋尚子さんは残念ながらくたびれてしまって第3位でした。
ちょうど1年前のメルマガを探してみたら第49号、その編集後記で高橋尚子さんが優勝したときの私の感動がほんの少し書いてありました。
こんな風に書いてありました。
ただ、この優勝よりも、彼女のインタビューに感動しました。
全ての人々に対して、夢を持って今生きている1日を大切にしましょうということを訴えていました。
もう、彼女は、単なる一人のスポーツ選手ではありませんね。
私達みんなのための走るカウンセラーです。
夢を持って参加しましょう!
■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです
ウェブアクセシビリティのコンサルティングや講演を承ります。
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発行理念
本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
必要な方は、下記サイトからお求めください。
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