利用者との掛け橋となる見出しタグ
利用者との掛け橋となる見出しタグ
ウェブアクセシビリティ入門 第97号
発行日 :2006年10月23日
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
明日は、この講演を聞きに行きます。
http://www.tokyo-rakusyokai.net
感動するからハンカチを持ってこいと言われています。
この講演会を主催している桜井道子さんが発行しているメルマガがこれ↓
http://www.mag2.com/m/0000204716.html
以前私もインタビューされました。
その記事はここに掲載されています。
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
[利用者との掛け橋となる見出しタグ]
一人の視覚障害者にとってのウェブアクセシビリティを実質的に確保するためには、
A.ウェブ制作者の配慮
B.その人の利用環境における最低限の対応
C.その人のページを読むための最低限のスキル
の3拍子がそろわなければなりません。
本誌読者の皆さんができることは、A.の部分だけです。
皆さんがいくら努力しても、本人のホームページ読み上げ環境があまりにも劣悪だったり、本人が本来知っているべきスキルを身につけていなければ、その人にとってのアクセシビリティは確保されません。
そこで、皆さんが配慮すべき最低限のポイントを一つお知らせします。
それは、見出しタグを適切に使うことです。
私の体験では、見出しタグを使っていないホームページが今でも結構たくさんあります。
そのようなページでは、内容の基点となる個所が B タグや FONT タグで強調されています。
HTML 文法では、文書の見出しには H タグを使うことになっています。
これら、 B タグや FONT タグで表示を大きくしたり強調している個所に、適切なレベルの H タグを使っていただくだけで、アクセシビリティはグンと上がります。
本来なら、「ウェブ標準」でコーディングしてください、と言いたいところですが、そんなうるさいことは言いません。
せめて見出しタグだけでもしっかりと使ってくださいませ。
[音声ブラウザの H タグ対応]
多くの音声ブラウザでは、見出しタグにジャンプする機能を持っています。
視覚障害者の理用捨がこれらの機能を適切に使ったとき、見出しタグが適切に配置されているページのアクセシビリティは実にすばらしいものとなります。
ちなみに、本誌を読んでおられる僅かな視覚障害者読者のために、どんな操作でジャンプできるのかをお知らせします。
●JAWS で ホームページを読んでいるとき
H キーを押すと、次の見出しに移動します。 SHIFT+H キーで前の見出しに移動します。
●ホームページリーダー Ver3.04 を利用しているとき
JAWS と同じです。
●ホームページリーダー Ver3.01 のとき
ALT キーを押しながらフルキー1を押して見出しモードにします。
このモードでは、左右のカーソルキーで前の見出しや次の見出しに移動できます。
●ボイスサーフィン Ver3.6 を利用しているとき
複数の操作方法があります。
まず、デリートキーで次の見出し、インサートキーで前の見出しに移動します。
もう一組、 N キーで次の見出し、 B キーで前の見出しにジャンプします。
このように、まともな音声ブラウザには、見出しタグにジャンプする機能がかならずあります。
ページ構造が本の見出しと同じように、見出しタグできちっと記述されていれば、音声ブラウザ利用者はページの中で迷子になることはありません。
[ウェブデザイナーと利用者の交流会]
11月4日(土)の午後1時から2時半まで、墨田産業会館9階の会議室4にて、表題の交流会を行ないます。
参加は無料です。
http://www.sight-world.com/exchange.htm
現在、デザイナーさん、視覚障害者の皆さん双方から質問を募集しています。
お互いの交流になる質問をお待ちしています。
このメールへの返信でお願いします。
この交流会の参加は無料です。
なお、この交流会は、サイトワールドの中の一つの企画として行なわれます。
ちなみに、上記のサイトワールドのサイトですが、見出しタグが適切に使われているため、ナビゲーションメニューをスキップするための「メニューを飛ばして本文へ」などという内部リンクはありませんが、本分はすぐに見つかります。
新しいページにアクセスしたら、「次の見出し」を2回実行すれば本文となります。
[編集後記]
10月18日に東京中小企業家同友会の第15回経営研究集会が終わりました。
私は、障害者委員会の委員長として、第8分科会の座長を務め、ようやく終わってひと安心しているところです。
竹中ナミさんの講演は、私はある程度内容の予想がついていたものの、改めて大きなインパクトを与えられました。
ほんの少しですが、報告と感想を以下のブログに書きました。
■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです
ウェブアクセシビリティのコンサルティングや講演を承ります。
アメディア発行のメルマガ紹介
アメディア及び望月優は、本誌のほかに、以下のメルマガを発行しています。
週刊福祉情報(まぐまぐ殿堂)
毎週木曜日に、障害当事者の心のこもったコラムや1週間の福祉ニュースのソースを届けしています。
関連ブログ&サイト
視覚障害者の情報文化を紹介する「アメディアレポート」
毎月第2と第4火曜日に、視覚障害者のライフスタイルや視覚障害者に便利な最新技術情報などを紹介しています。
アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。
望月優の経営指針雑記帳~21世紀を創造する企業を目指して!
企業家としての望月優が、自身の経営指針を掘り下げる過程で感じ取った生きがいのある人生や自立、成長、平和などへの思いを語ります。
発行理念
本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
必要な方は、下記サイトからお求めください。
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