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なぜウェブアクセシビリティ?

なぜウェブアクセシビリティ?

ウェブアクセシビリティ入門 第92号

発行日 :2006年 9月18日

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[なぜウェブアクセシビリティ?]

世の中は健常者ベースで進歩し、その後較差はいかんということで、障害者に対して同じ進歩を享受できるよう修整が入ります。この

進歩→較差→バリアフリー

の回転を「バリアフリーサイクル」と言います。

↑私の造語です。

ウェブサイトでは、それがかなりの速さで動きつつあります。

というのは、国家の戦略になっているからです。

小泉さんの前の森首相のとき、「電子化政府考想」がぶち上げられました。

これ以後、政府は全ての事務手続きがオンラインでスムーズに行なえる状態を目指して改革をスタートしました。

そして、その対象は、もちろん全ての国民です。

高齢者も入っています。

耳の聞こえない人も入っています。

目の見えない人も入っています。

手のない人も入っています。

知的障害の方も入っています。

つまり、電子化政府考想をぶち上げた瞬間から、少なくとも日本国内のウェブサイトは日本語のわかるどんな人にでもアクセスできるサイトにしなければならないという方向性が具体ロンとなって動き始めたのです。

その非常に具体的な動きが、2004年6月に制定されたWEBJISです。

いつも、本誌の後ろの方に以下のように書かれています。


本誌では、

「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」

をしばしば引用させて頂いております。


つまり、WEBJISとは、このことです。

このドキュメントがウェブアクセシビリティの基本テキストなのです。

この国策は、現在は各地方自治体に伝播しています。

「ウェブアクセシビリティ」を知らずして、地方自治体サイトの企画や制作の仕事を取ることはできません。

そして、今や、自治体のみならず、有料企業は皆ウェブアクセシビリティを意識しています。

この国策が民間にまで行き渡りつつある現状は、日本の大手新聞社サイトを見ればわかります。

アサヒコム

読売オンライン

毎日インタラクティブ

日経ネット

上のどのサイトも、ウェブアクセシビリティの観点から非常によく配慮された優良なサイトです。

日本のサイトなのに、ちょっと遅れているのが↓

産経ウェブ

そして、まだ国策にはなっていないと見えて、下記のサイトはウェブアクセシビリティ的には全くだめです。

朝鮮日報

このように、「ウェブアクセシビリティ」という視点が、日本のメジャーどころでは良いサイトかどうかを判断する一つの有力な指標に既になっているのです。

あなたのサイトはどうですか?

[編集後記]

前号のメルマガで、私の父親のことを少し書きました。

結局、私の父親は9月10日午前5時7分に他界しました。

77歳でした。

金曜日の番と土曜日の番に病院の個室に泊まらせてもらって、結局、息を引き取ったとき、そして病院の霊安室、お通夜を行なった団地の集会所、そして火葬場で骨になるまでずーっと一緒でした。

息を引き取る前2、私は父に向かって子供の頃から今に至るまでの思い出話をしました。

会話はできませんでした。

もう父は肺がガンで圧迫されていてかなりの呼吸困難、話をできる状態ではなかったのでした。

ただ、私の話は十分に理解できていました。

息遣いから、泣いているのが判りました。

私も泣いていて話がつまり気味でした。

思い出話がよかったのか悪かったのかはわかりませんが、ただ黙ってそばにいるだけでは後悔するなと思ったのでした。

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

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「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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