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ウェブアクセシビリティ入門 第89号
発行日 :2006年 8月 28日
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
実は、7月末にあるリハビリテーションセンターで、視覚障害者の職業スキルの中級講座を行なって欲しいと頼まれました。
依頼主は私にパソコンスキルの講師を、というつもりで頼んできたようです。
もちろんそれも行ないました。でも、一番肝のところでは、「売れる文章の書き方」というテーマで、受講生の皆さんに実際に文章を書いてもらいました。
いくらワードやエクセルを使えるようになっても、目の見える人を凌ぐ速さで、美しい、見栄えの良い作品を作ることはできません。
視覚障害者が勝負できるところはなんなのか、それは文章そのものです。
読み手の心をグッと掴む文章、これこそ視覚障害者がビジネス分野で生きていけるスキルだと思っています。
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
前号までの概略
ウェブアクセシビリティを考えるとき、サイト内のアクセシビリティに留まらず、ユーザーの手元からのアクセシビリティを考えるべきではないかという問題意識から SEO 対策を取り上げています。
会議やセミナー、または偶然に皆様にお会いしたとき、私は本誌を紹介したいなあと思います。そんなとき、
http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/
でアクセスしてください。
とお伝えするよりも、
「アクセシビリティ入門」で検索してみてください。
とお伝えする方が、お互いにとって楽ですよね。
そして、このときの「アクセシビリティ入門」を「伝達キーワード」と位置付けました。
伝達キーワードは、極力競争の激しくないものを選んだ方が良いということから、製品名や社名などの固有名詞を用いるか、「は、の、に、を、で」などの助詞を含む覚え易いフレーズにすることをお勧めしています。
前号では、alt テキストは視覚障害者のナビゲーションに有効なだけでなく、 SEO 対策にも大いに役に立つことを書きました。
ここまでの内容は、 mixi のコミュニティ「SEOとアクセシビリティ」にアップしました。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=558970
さて、8月は、その伝達キーワードでの検索エンジン上位表示のための具体的ノウハウ、そして今回はその4階目です。
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前回までで、1ページを作る上での伝達キーワードの目立たせ方について書き終えました。
前回までの内容は、伝達キーワードやサブキーワードで SEO レースに参加するまでのステップでした。
今回と次回は、サイトとして検索エンジンに伝達キーワードで高く評価されるための戦略、つまり、レースに勝つためのノウハウです。
{リンク文字列}
前号で、リンク画像に対しては、リンク先の概要が判る文字列を alt にセットするように書きました。
その目的は、ユーザーがリンク画像のところでリンク先の概要が判るかどうかで、リンク先に進んでもらえるかどうかが決まるからだとお話しました。
実は、このことは、文字列にリンクを貼るときでも同じです。
音声ブラウザは、リンク文字列をリンクのついていない文章とは違う音声で読み上げる機能があります。
視覚障害者がリンク部分なのかリンクのない文章なのかが判別できるようにちゃんとできているわけです。
ですから、リンク文字列でリンク先の概要が推測できれば、そこで判断してリンク先にいくかどうかを決めることができます。
一番よくない典型例は、「こちら」という文字列だけにリンクが貼ってあるケースです。
この場合、リンクのみを辿って読んでいたのでは、
- こちら
- こちら
- こちら
- ・・となってしまい、いったい全体どちらに行くのかさっぱり見当がつきません。
そして、実は、検索エンジンのクローラーもほぼ同じような悩みを抱えるのです。
クローラーはもちろん「こちら」という文字列でもリンク先を見に行ってくれますが、そのリンク先のページには「こちら」というキーワードで1票が投じられるのです。
もったいないですよね。実にもったいない。
検索エンジンクローラーに投票してもらうなら、伝達キーワードや少なくともサブキーワードで投票してもらいたいですよね。
ならば、伝達キーワードに1票↓
リンク文字列に伝達キーワードを含めること。
「ラジオで福祉街づくりプロジェクト」サイトの伝達キーワードは、
「ラジオで福祉」です。
下記サイトをサンプルとしてご覧ください。
http://www.amedia.co.jp/welfare/
●本日の結論
リンク文字列に伝達キーワードまたはサブキーワードを含めよ。
[編集後記]
先週の月曜日に、ボイスサーフィン Version3.6 をリリースしました。
http://www.amedia.co.jp/product/vs3/update.htm
新機能としては、テーブル読み上げ機能を搭載したこととリンク先のデータを保存するコマンドを採用したことが特筆すべき点でしょうか。
でも、実際は、新機能よりも、使ってみないと判らない細かな使い勝手をよくする改善をたくさん行なっています。
■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです
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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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