ベースラインに入らない技術の利用
ベースラインに入らない技術の利用
ウェブアクセシビリティ入門 第79号
発行日 :2006年6月19日
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
今週から少しスタイルを変えました。
WCAG2.0 の解説は、次号までの予定です。
7月からは、SEO とアクセシビリティについて書いていこうかなと考えています。
最近、 Google や Yahoo! の変動がかなり大きいようなので!
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
[前置き]
5月15日号から、ウェブアクセシビリティのスタンダードを決めている
Worldwide Web Consortium (W3C)の Web Accessibility Initiative(WAI)が
4月27日に発表した Web Content Accessibility Guidelines 2.0 (WCAG 2.0)
のラストコール・ワーキングドラフトを話題に取り上げています。
ラストコール・ワーキングドラフトは、正式な勧告文書になる手前の文書です。
関連の過去記事は、下のリンクから読めます。
http://www.amedia.co.jp/it/wcag/
[ベースラインに入らない技術の利用]
さて、それでは、ベースラインに設定していない技術は使ってはいけないのでしょうか。
そんなことはありません。
実際のところ、日本での音声ブラウザの機能を想定すると、フラッシュをベースラインに含めるのは適切ではありません(2006年6月現在)。
しかし、皆さん、フラッシュを使いたい場合も多いですよね。
使ってよいのです。
しかし、ベースライン以外の技術を使った場合には、その技術を使って表現したものと同じ内容を、ベースラインの技術だけでも読める状態にする必要があります。
つまり、フラッシュを使って表現したのと同じ内容を、フラッシュ・プレーヤーなしでも読めるようにするということです。
具体的には、ページまるごとフラッシュなら、その代替ページをHTMLで作る、
ページの中にフラッシュが埋め込まれている場合なら、フラッシュ部分の様子を説明したページを作り、 longdesc 属性か何かでその説明ページにアクセスするための入り口を用意するといったような方法が考えられます。
もう少し、別な例を上げて補足しましょう。
あるサイトがベースラインとして、 HTML4.01と画像データのgif, jpg の3つの技術要素のみを上げていたとしましょう。
このサイトでは、 JavaScript を使っても構わないのですが、 JavaScript を使って表現した部分は、ブラウザの JavaScript をオフにした状態でも読めなければなりません。
結局、ベースラインに JavaScript が上げられていない以上、すべての内容を JavaScript なしで読めるようにしていなければいけないということなのです。
次に、上記の3つの要素に、 JavaScript と CSS をベースラインに加えたとしましょう。
この場合には、 JavaScript に対応した環境で閲覧して読めるページを作るだけでよいわけです。 JavaScript の代替手段を用意する必要はありません。
ただし、 JavaScript の使い方がアクセシビリティに反するやり方ではいけないんですよ。もちろん!
[編集後記]
サッカーの予選リーズに気を取られているうちに、セパ交流戦でジャイアンツがずるずるとずり落ちてきました。
それでもまだ貯金があるのですから、スタートダッシュがものすごかったことが実感させられます。
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ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
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