ベースライン設定
ベースライン設定
ウェブアクセシビリティ入門 第78号
発行日 :2006年6月12日
- しとしとと
- 降り止まぬ雨 心さびし
- 一人オフィスで メルマガを書く
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
今、Google でかなり大規模な順位変動が起こっている最中のようです。
ビッグダディーと愛称されているデータセンターが別のものになり、その新しいデータセンターでの新アルゴリズムがどんどん適用されつつあるようです。
この後に及んで、私が4月に出したEブック「SEOの土台を築くウェブアクセシビリティ」はかなりいい線を書いていたじゃんと実感しています。
↑このとおりにやっていれば、今回の順位変動でも落ちません。むしろ、ほかのスパムに近いページが消え去るまたは大幅に下落するので、私のいうとおりにサイト作りをしていた方は、何もしていなくても相対的に順位が上がっているはずです。
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
[前置き]
5月15日号から、ウェブアクセシビリティのスタンダードを決めている
Worldwide Web Consortium (W3C)の Web Accessibility Initiative(WAI)が
4月27日に発表した Web Content Accessibility Guidelines 2.0 (WCAG 2.0)
のラストコール・ドラフトを話題に取り上げています。
ラストコール・ドラフトは、正式な勧告文書になる手前の文書です。
関連の過去記事は、下のリンクから読めます。
http://www.amedia.co.jp/it/wcag/
また、前回ベースラインについて書きましたが、その記事は以下です。
http://www.amedia.co.jp/it/wcag/20060605.htm
今回は、上の続きです。
[ベースライン設定]
ベースラインとは、「ユーザー・エージェントでサポートされていて、動作すると想定した技術一式」でした。
つまり、ウェブサイトを作るとき、
- まず、どんなユーザーを想定するか、
- 次に、それらのユーザーはどんなソフトや環境でアクセスしてくるか、
- そして、上で想定したユーザー環境で読めるサイトにするのには、どこまでの技術を使ってよいか。
という3段階の課題をクリアしてベースラインの技術を設定します。
ですから、最初のユーザーの想定のところで、障害者や高齢者を対象の範囲に入れなければ、最初からウェブアクセシビリティをあきらめたウェブサイトということになります。
次に、ユーザーのウェブサイトの閲覧環境を知らなければ、どのベースラインを設定してよいかどうか判らないということになります。
ユーザー環境を把握した上で、はじめて適切なベースラインを設定することができます。
W3C の WAI がこのように考えたのは、この WCAG2.0 というものが、どこの国や地域でも機能するガイドラインにしたかったからです。
世界中にインターネットが普及していると言っても、国や言語地域によって、ユーザーのウェブサイトの閲覧環境はかなり異なります。
音声でページを読み上げる環境においては、言語による対応さがさらに大きくなります。
このように、自分のサイトを閲覧する人達の環境を想定した上で技術的なベースラインを設定し、その技術におけるアクセシビリティの具体的ノウハウを使って対応しようというのが、この WCAG2.0 の考え方です。
[メルマガ紹介]
「ワールドカップ初出場のアンゴラも応援しよう!」
のタイトルで始まったのは、一昨日の土曜日に受け取った難民を助ける会からのメールでした。
難民を助ける会では、数年前まで民族紛争で内線状態だったアンゴラでも支援活動をしているそうです。
+++アンゴラってどんな国?
http://www.aarjapan.gr.jp/lib/act/act0606-1angola.html
この難民を助ける会のメルマガを、私、望月も読んでいます。
[編集後記]
ところで、冒頭の Google のデータセンター切り替えのことで思い出しました。
これまで長い間あるキーワードで10位、つまり1ページ目のどん詰まりに表示されていたページが、全く手を加えていないのに昨日7位に上がっていました。
ようするに、上位のページが3ページほどスパム認定を受けて、順位下落したということですね。
私はこのページに関してはここ1年くらい本当に何もしていませんので。
SEOの土台を築くウェブアクセシビリティ~震度7の検索エンジンアルゴリズム変更でも微動だにしない長寿サイト作りの原則
■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです
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アメディア及び望月優は、本誌のほかに、以下のメルマガを発行しています。
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発行理念
本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
必要な方は、下記サイトからお求めください。
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