ベースライン
ベースライン
ウェブアクセシビリティ入門 第77号
発行日 :2006年6月5日
- ウェブサイト
- 何を基準に アクセシビリティ
- 技術基準を ベースラインで
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
先週お話した、7月15日のWEB標準の日のイベントですが、6月1日より申し込みが始まりましたので、もう少し詳しくお話しますね。
まず、イベント名はなんと英語!
CSS Nite & Web標準Blog presents
The Day of Web Standards [Web標準の日]
日時は
7月15日(土)11時から21時
場所は
六本木アカデミーヒルズ49 タワーホール
http://www.academyhills.com/forum/room/49/index.html
- Web標準の意義の定着と実装ノウハウ
- CSSレイアウトの実装のノウハウ、周辺知識
- SEO効果のためのコンテンツ実装ノウハウ
- アクセシビリティ実装ノウハウ
などがテーマになります。
ですので、本誌読者にはぴったりのイベントです。
詳しくは
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
[前置き]
5月15日号から、ウェブアクセシビリティのスタンダードを決めている
Worldwide Web Consortium (W3C)の Web Accessibility Initiative(WAI)が
4月27日に発表した Web Content Accessibility Guidelines 2.0 (WCAG 2.0)
のラストコール・ドラフトを話題に取り上げています。
ラストコール・ドラフトは、正式な勧告文書になる手前の文書です。
関連の過去記事は、下のリンクから読めます。
http://www.amedia.co.jp/it/wcag/
[ベースライン]
WCAG2.0では、ベースラインという考え方が取り入れられようとしています。
これは、制作するウェブサイトにおいて、どの技術を基本とするかという設定です。
具体的には、 HTML4.01とか xHTML1.0、JavaScript といったような技術要素を指定します。
もともとWCAG2.0は、特定の技術に依存しないウェブアクセシビリティのガイドラインという位置付けですから、現実のサイトにおいては、このサイトはどの技術をウェブアクセシビリティの対象にしているのかということを示さなくては評価できません。
よって、ベースラインは、「このウェブサイトではこの技術を対象にアクセシビリティ対応を試みていますよ」という自己申告なのです。
ただ、実際に利用者が快適にアクセスできるかどうかは、利用者が用いるソフトウェアに大きく依存します。
利用者がウェブ閲覧のために用いるソフトウェアやツールなどの環境を「ユーザー・エージェント」と呼びます。
そこで、 WCAG2.0 では、ベースラインを以下のように定義しています。
ユーザー・エージェントでサポートされていて、動作すると想定した技術一式
ですから、利用者の環境を考えずに新しい技術要素をベースラインに設定してはいけないのです。
ベースラインの設定は、あくまでもユーザーの利用環境で使えると考えられる技術に留めることが原則です。
さて、具体的な技術リストとしては、現状では次のようなものが挙げられます。
マークアップ言語:HTMLやxHTML
プログラミング言語:JavaアプレットやJavaScript など
スタイルシート:CSS など
データフォーマット:gif,jpg,png や pdf など
[編集後記]
いよいよ入梅間近になりました。
今年は5月にかなり雨が降ったような気がします。
なので、今でもじめじめ感がありますが、これからはもっとそれに拍車がかかってくるでしょう。
私の家のパソコンのそばで、この間、ごそごそという音が聴こえました。いやあな音です。たぶん「ゴキブリ」!
私は殺虫剤の匂いが嫌いなので、置くだけで退治してくれるものを探したいと思います。
■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです
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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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