単語をスペースでレイアウトしてはいけないわけ
単語をスペースでレイアウトしてはいけないわけ
ウェブアクセシビリティ入門 第56号
発行日 :2006年1月9日
- 文字間の
- スペースやめて 読み違え
- クローラー君も 素通りするよ
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
私にとっての大仕事、アメディア主催の第2回目のウェブアクセシビリティセミナーが1月28日に迫って参りました。
そこで、今回から3回にわたって、そのセミナーの予習となる話題を取り上げます。
私のための予習です!
単語をスペースでレイアウトしてはいけないわけ
WEBJISでは、5.9 言語の中のe)で次のように記載しています。
e) 表現のために単語の途中にスペース又は改行を入れてはならない。
参考:表示上は一単語だと理解できるが,視覚障害のため音声ブラウザなどを利用している場合,音声ブラウザなどは単語として認識できず,正しく読み上げられないため内容が正しく伝わらない。
例:“経済”にスペースを入れて“経_済”のようにすると,音声ブラウザなどによっては”けい”“すみ”と一文字ずつ読み上げることがある。
ちなみに、上記の例の「経済」の間に全角スペースを入れて読ませたところ、
ボイスサーフィンでは「きょーずみ」、私が使用している音声エディタのVEGAでは「へ すみ」と読みました。
ついでに、以下の4つの単語を、間にスペースを入れて読ませたところ、以下のような結果となりました。
文字列 ボイスサーフィンの読み VEGAの読み
政 治 まつりごと おさむ まつりごと ち
明 治 あきら ち あきら ち
題 名 だいめい だい な
野 球 の たま の たま
というわけで、上の実験結果がWEBJISの記述を立証しています。
ところで、冒頭で今回から3回にわたって1月28日のウェブアクセシビリティセミナーの予習をテーマにすると書きました。
あれっ?これって関係あるの?と思われた方もおられるかも知れませんね。
今回のセミナーのテーマは、
「SEOの基盤を構築するアクセシビリティ」。
ここで気付いてくださいね。
まだ気付いていない方は、編集後記までお待ちください。
セミナーのご案内
アクセシビリティの普及を願っている皆さん、アクセシビリティの心はSEO対策にも役立つことをご存知でしょうか?
Google は、品質に関するガイドラインで、次のように述べています。
●検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を考慮してページを作成する。
ユーザーを騙すようなコンテンツや、"クローキング" を行って検索エンジン用に異なるコンテンツを表示しないでください。
●検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為を行わない。
判断の目安となるのは、ランクを競っているサイトに対して自分が行った対策を説明したときに、何もやましい点がないかどうかです。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、 検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
●サイトの掲載位置や PageRank を上げるためのリンク プログラムに参加しない。
特にウェブ スパマーや不正なウェブ サイトへのリンクは行わないでください。
SEO対策と言っても、瞬間的にランクが上がるようなやり方は検索エンジンからスパムと見なされます。
実は、障害者や高齢者にも読み易い配慮を行うウェブアクセシビリティのノウハウは、検索エンジンから見ると、ユーザーの利便性を高めるための真っ当な対策として評価されます。
ということは、ウェブアクセシビリティを考えてサイト制作をすることこそ、基盤のしっかりとした、検索エンジンのアルゴリズム変更などで順位下落の起こらない足腰の強いSEO対策なのです。
ウェブアクセシビリティの普及を願っている皆さん、会社や上司そしてクライアントさんを説得する武器として、SEOとウェブアクセシビリティとの関係を是非勉強しましょう。
ウェブアクセシビリティセミナー:SEOの基盤を構築するアクセシビリティ
日時:2006年1月28日(土)14時~18時30分
場所:中野サンプラザ8階研修室5
お申し込みは
http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/seminar.html
編集後記
SEOの観点から、「経済」をなぜ「経 済」と間にスペースを入れて書いてはいけないかということが判りましたでしょうか?
アメディアの一番の売れ筋商品は「よむべえ」という音声読書機です。
キーワード:読書機
で検索して見てください。
Google でも Yahoo でも、おそらく1番か2番にアメディアのページが出てきます。
これを、もしもページタイトルや見出しタグでマークアップされている「読書機」の部分を
「読 書 機」と書いたらどんな結果になるでしょうか?
見つけてもらえませんよね。
こういうことなんです。
ウェブアクセシビリティとSEOとの強い連動性の1フェーズでした。
■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです
ウェブアクセシビリティのコンサルティングや講演を承ります。
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発行理念
本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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