形と位置
形と位置
ウェブアクセシビリティ入門 第52号
発行日 :2005年12月12日
- 表示位置
- 見えてる位置と 聴こえる位置
- 違いあるのも これ醍醐味なり
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
チャリティーミュージックソンの応援ページに協賛いただける企業・団体が増えてきました。
ただ、掲載コメントをまだいただけていないところもあります。
http://www.amedia.co.jp/digital.html
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。
本日のメインテーマ:形と位置
WEBJISでは、5.5 色及び形の中のb)で次のように記載しています。
b) ウェブコンテンツの内容を理解・操作するのに必要な情報は,形又は位置だけに依存して提供してはならない。
参考:視覚障害がある場合,形又は位置だけで情報を提供していると提供されていることが認識できず,その内容も理解できない。
ただし,形又は位置による情報提供は,認知又は記憶に障害がある場合は有効な手段なので,テキスト情報に加えて併用すると良い。
つまり、形や位置による表現は認知障害や記憶障害の方々には有効だけれども、視覚障害者には役に立たないので、それに代わる情報提供もしなさい、ということですね。
形
これに関しては、私自身目が見えないので、形によって何かの意味を表現しているのかどうかさえ判りません。
判らないので、不便だと感じたことはありません。
ちなみに、アマゾン →http://www.amazon.co.jp/
や
mixi →http://www.mixi.jp/
のページの先頭は共通のマップになっていて、マップ内のリンク部分をクリックすると、それぞれのページに行くことができるようになっています。
マップである以上、何らかの形で表現されているのでしょうが、私にはそれは判りません。
判りませんが、マップ上に位置するそれぞれのリンク項目にはしっかりと音声でしゃべるテキストがあるので、利用上、何の不便も感じません。
このように、形自体に操作上の意味がない場合には、その形をわざわざ説明する必要などは基本的にはありません。
位置
位置についても、従来、私は全く気にしていませんでした。
気にしていないというか、私にとっての位置は、HTMLで記述された順番なのです。
つまり、目の見える人にとっての位置と、音声ブラウザを利用している人の位置とは別物なのです。
さらに突っ込んで考察すれば、スクリーンリーダーでIEを起動して読んでいる状態と、音声ブラウザで読んでいる状態も、位置が違うわけです。
ですので、WEBjisで述べているように、位置自体に意味があるような作り方はあまり好ましくありません。
ただ、なるべく見てもらいたい位置はどの辺なのかなという考察から、位置を調整することは全く問題ありません。
それは、位置自体に意味があるのではなくて、位置は、単にアクセスを考慮しての戦略だからです。
実際のところ、私には、「位置自体に意味がある」というような作り方はちょっと想像できません。
位置と音声ブラウザ
例えば、左右2カラムの右上に表示するとしましょう。
普通、HTMLの順番は左カラムからですから、音声ブラウザは、左カラムを連続で読み上げます。
左カラムが非常に長い場合、音声ブラウザ利用者にとっては、右カラムの一番上は、大分後になって出てくることになります。
つまり、右カラムの上という位置は、見える人には見つけ易く、音声ブラウザ利用者には見つけにくい位置ということになります。
これを、音声ブラウザ利用者にも見つけ易くするのには、どうすれば良いのでしょうか。
一番のお勧めは、右カラム上のところに見出しタグを付けることです。
もともと、当然のことながら、左カラムの内容とは一尖を隠す内容を右カラムの上位置に掲載するのですよね。
ならば、見出しタグを配置するのは、WEB標準の考え方から言っても、きわめて自然な方法です。
きわめて自然な方法で、なお且つ音声ブラウザ利用者にもアクセシブル、これはやるべきでしょう。
なお、私がここでいう「音声ブラウザ」の
ホームページリーダー
http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/hpr.html
と
ボイスサーフィン
http://www.amedia.co.jp/product/vs3/
及び、高性能スクリーンリーダーのJAWSでIEを読んでいる状態には、次の見出しや前の見出しに移動するワンタッチ操作が用意されています。
アメディアフェア・トピック:ビアンコ・ネロ登場
12月23日、当日、ニッポン放送のデジタル・チャリティーミュージックソン
http://www.1242.com/musicthon/digital/
に出演するビアンコ・ネロ
http://www.watanabe-music.co.jp/artist/bianconero/profile.html
が、13時の少し手前にアメディアフェアに来てくれるそうです。
1・2曲、演奏してもらいます。
長谷川貞夫氏の講演は、その後になります。
アメディアフェア全体の様子に関しては、
http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/memory.htm
編集後記
いよいよ本格的な忘年会シーズンになりました。
先週は3回、今週も3回の予定!
来週は何回になることやら。
ところで、年明けの1月28日の土曜日、午後2時から中野サンプラザでアメディアとして第2回目のウェブアクセシビリティセミナーを行います。
テーマは、「SEOの基盤を構築するアクセシビリティ」です。
午後2時から4時半までが講義、その後、少し休みをおいて6時半頃まで音声ブラウザ比較を行います。
さらに、7時から懇親会を予定!
盛りだくさんですが、是非いらしてください。
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ウェブアクセシビリティのコンサルティングや講演を承ります。
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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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