お尻にナビゲーションメニュー
お尻にナビゲーションメニュー
ウェブアクセシビリティ入門 第41号
発行日 :2005年9月26日
- ウェブサイト
- 固定型なら ナビゲーション
- 更新型なら 本文第一
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
実は、いつもこのメルマガの後ろの方で紹介しているのですが、月2回、
視覚障害者の情報文化を紹介する「アメディアレポート」
というメルマガを発行しています。
このメルマガは、アメディアの社員が輪番制で編集を担当しています。
それで、明日発行の第84号は私の担当なんです。
「経済的自立を目指して」と題して、視覚障害者の経済的自立について書いています。
そのほかにも、結構情報満載です。
もしよろしければ、どうぞ。
本日のメインテーマ:お尻にナビゲーションメニュー
ナビゲーションメニューとは?
先週の復習を少ししましょう。
サイト内の各主要ページへのリンク集のことを「ナビゲーションメニュー」と呼びます。
比較的大きなサイトでは、どのページにも同じナビゲーションメニューが最初に出てきます。
「最初に出てくる」という表現は、音声でホームページを聞いている私の言い方です。
実際の見え方は、ナビゲーションメニューと本文とが、上下または左右に分かれて表示されていますね。
見える人の場合には、どこに表示されていても、目立つようにしてあれば見つけにくいということはないので、問題はありません。
しかし、音声で聞いている人にとっては、その読み上げの順番が問題なのです。
ナビゲーションメニューが最初に読み上げられるということは、音声で聞いている者にとっては、どのページに移っても同じ内容を聞かされることになります。
スタンダードはスキップ
この問題への対処方法として標準的なのが、そのメニューを利用者の意思でスキップできるように仕組んでおくことです。
一般的には、
「本文へスキップ」
とか
「メニューを飛ばして本文へ」
などというページ内のスキップリンクを貼る方法が用いられています。
見出しタグも実はOK
ページ内リンクに加えて、見出しタグを適切に用いていれば、これもスキップのための手がかりとして非常に約に立ちます。
本年3月のアサヒコムのリニューアル後は、ほとんどのページで「次の見出しへ」コマンドを2回実行すると、本文の先頭にたどり着くようになりました。
ページ内リンクの場合には、リンクの貼ってある位置からでないとスキップできませんが、見出しタグなら、どの位置からでもスキップできるので、実際には見出しタグはページ内リンクよりも便利なことがよくあります。
「ウェブ標準」を目指している皆さん、迷わずにその方向に進んでくださいね。
発送の転換:尻ナビ方式
さて、どうして、どのページでもナビゲーションメニューを先に読み上げてしまうのでしょうか?
それは、ナビゲーションメニューが先に書かれているからです。
ものすごくあたりまえのことを書いていますね。
ならば、ナビゲーションメニューを本文よりも後に書いたらどうでしょう。
音声で読み上げるソフトは、素直にHTMLの記述順に読み上げます。
ですから、ナビゲーションメニューが本文の後ろに記述されていれば、音声ブラウザは本文から読み上げるということになります。
きわめて単純、こんなシンプルな対応策はありませんね。
でも、メニューが後ろなんてちょっと変?
そうですね。一般的な感覚から言えば、ちょっと変かも知れません。
でも、CSSという強い見方があります。
HTML上での順番が後ろであっても、適切な画面位置に配置することができます。
ウェブ標準を目指している皆さんは、構造化されたHTMLとCSSの組み合わせでサイトを作るんだと学んでいますね。
まさに皆さんの腕を振るう場面がここにあるのです。
これが、本日お勧めのノウハウ、「尻ナビ方式」です。
ちなみに、アメディアのサイトはスタート当初から尻ナビ方式です。
http://www.amedia.co.jp/
「サイトメニュー」を目立たせる努力はほとんどしていませんが・・・。
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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
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本誌では、
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をしばしば引用させて頂いております。
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