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入力欄での配慮

入力欄での配慮

ウェブアクセシビリティ入門 第32号

発行日 :2005年7月25日

  • フリガナを
  • 入力したが エラーだよ
  • 入力文字種 先に教えて

皆さんこんにちは。望月優です。

 ネットショッピングなどでは、自分の名前や住所、電話番号そしてカード番号など、入力する項目がとても多いですね。

 先日、ある証券会社へ資料請求をしたのですが、相当へとへとになりました。

 特に、送信ボタンを押してエラーになって再入力を求められたとき、どこが悪くてエラーになったのかを判り易く示してくれないと、修整するのが大変です。

 まるでプログラムの実行エラーの原因を追求するみたいな感じになります。

 これではたまりませんね。

 逆に言えば、そんなショップにはお客さんがつきませんね。

 障害者や高齢者のお客さんも逃したらもったいないですよ。

 というわけで、今回は入力欄への配慮というお話です。

本日のメインテーマ:入力欄での配慮

>入力の説明は先にお願い

 WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように記載しています。


b) 入力欄を使用するときは,何を入力すればよいかを理解しやすく示し,操作しやすいよう配慮しなければならない。


 表現が「配慮しなければならない。」となっていて、WEBJISではとても重く見ていますね。

 さて、具体的には、例えば郵便番号欄です。

 私の会社、アメディアの郵便番号は

169-0051

です。

 これを入力する際、一つのテキスト領域で入力させる場合と、2つの入力領域で

「169」と「0051」とを別々に入力させる場合がありますね。

 この入力領域の前で

(前半と後半に分けてお願いします。)

と書いてあれば、入力する領域が2つあることが前もって判りますし、

(ハイフンを含め、半角数字1行で入力してください。)

とあれば、入力領域は1個なんだなと判ります。

 このような説明がないと、音声ブラウザで聞いている利用者は、後になってから自分の入力方法が間違っていたことが判るということがよくあるのです。

 私もこれは実際しばしばあります。

 でも、これは後になれば判ることなので、そんなに重大な要素ではないですよね。

 なお、実際には、例えばフリガナの欄を全角カタカナで入力するのかひらがなで入力するのかなど、入力欄の後に書かれている場合がよくあります。

 確かに、それを確かめずに書いてしまって、後で判ったので、前に戻って入力をしなおすということが私にもしばしばありましたが、最近は、あまり無駄な時間を費やしたくないので、入力欄をざっとブラウズしてから、入力作業に入るようにしています。

 先日のセミナーの際に、このテーマについて参考になればと思い、一つのサンプルを作成しましたので、どうぞ。

http://www.amedia.co.jp/it/sample/goodform.htm

>送信ボタンを押した後のエラーメッセージは丁寧に!

 この点については、WEBJISでは特段の記載がありませんが、上記のことよりももっと重要です。

 入力項目を全て入力し終えると、「送信」とか「次へ」というボタンを押しますね。

 このとき、必須入力項目の入力の仕方が悪いと、エラーになって、もう一度入力することが要求されます。

 このときのメッセージの以下に親切かが、実に重大です。

 どの欄をどうすればよいのかということを、懇切丁寧に説明して欲しいですね。

 一番ひどいケースだと何も理由を指摘せずに、「もう一度入力してください」ということで、先ほどの入力ページに戻るためのリンクだけがあるというページを体験したことがあります。

 これだと、再入力しようとしても、どこがいけなかったのかがわからないことになります。

 本人はこれで良いと思って送信ボタンを押したのですから、不適切な入力を自分自身で突き止めるのは大変なんです。

 私など、フリガナ欄があぶないと思い、いったん全角カタカナで入力したところをひらがなで書き換えたり、スペースがいけないのかなと思って

「もちづき ゆう」を「もちづきゆう」に変えたりと、不毛の書き直しを繰り返した後、1箇所だけ入力内容が項目とずれているところがあることにようやく気がついたということがありました。

 せめてエラーの原因となった項目を教えてもらいたいですね。

編集後記

 先日中野サンプラザで行ったセミナーに私の尊敬する方が参加してくださいました。

 その方は石田優子さん、そしてその石田さんが発行しているメルマガが

ユーザーエンパワーメント

http://www.pure-pulse.com/crossingfingers/mlmag.htm

 ユーザーの声を聞き、それを繁栄させてウェブサイトをよいものにしていくための考え方やノウハウを伝えていくメルマガです。

 入力フォームでうまく行かない場合には、メールでどうぞ、ということで、メールフォームも設置してあり、とてもユーザーに優しい優子さんです。

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

発行人、望月優のプロフィール

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