キーボード操作
キーボード操作
ウェブアクセシビリティ入門 第31号
発行日 :2005年7月18日
- キーボード
- 目が見えなくても 平気だよ
- 目で追いかける 必要ないから
皆さんこんにちは。ウェブアクセシビリティ・プランナーの望月優です。
7月15日の金曜日のセミナーでリンクのついていない画像の説明は、サイト制作者側の裁量でどんな風にして頂いても良いですという話をさせて頂きました。
このような考え方で作られたサイトこそ、制作者側の思いを視覚障害者に伝えるという観点からとても醍醐味のあるものなんじゃないかなと思い、紹介させて頂きました。
ウェブアクセシビリティセミナーDVD~音声ブラウザ対応エッセンス
本日のメインテーマ:キーボード操作
WEBJISでは、「5.3 操作及び入力」で、次のように規定しています。
a) ウェブコンテンツは,特定の単一のデバイスによる操作に依存せず,少なくともキーボードによってすべての操作が可能でなければならない。
パソコンの操作は、主にマウスとキーボードで行いますね。
そのうち、マウスの方は、目が見えないと使えないのです。
マウスをクリックすることはできるんですよ。でも、今マウスポインタがどこにあるのかわからないのにやたらとクリックしたら、何が起こるかわかりませんよね。
私なんか、マウスがつながっていたばっかりに、操作するつもりはなかったのに手がマウスに当たってしまい、自分ではわけのわからない状況になってしまうということがよくありました。
なので、普段はマウスを外すようにしていたのですが、今度は、目の見える社員が私をサポートしようと思っても手がだせないんですよ。
そんなわけで、今はマウスをつないではいるものの、絶対に私の手が触れないように、キーボードからはるかかなたにおいてあります。
話が横道にそれてしまいました。
とにかく、マウスは使えない人がいる、だからキーボードでも同じ操作ができなければいけないというのがWEBJISの言わんとするところですね。
さて、ウェブデザイナーの皆さんは、具体的にはどのように考えれば良いのでしょうか。
具体的には、スタンダードでシンプルな作り方をするのなら、何も考える必要はありません。
素直に作ってください。
利用者側のソフトウェア(専門用語で言うと「ユーザー・エージェント」)がキーボード操作をカバーしています。
キーボードが使えないのは、スクリプトやアプレットで用いられるイベントというもので、しかも、その中で特にマウスに特化したものです。
例示します。
onDblClick
onMousedown
onMouseup
onClick
onMouseover
onMouseout
onChange
上の意味がよくわからない方は、心配する必要はありません。
余計な心配はなさらないで、下の「セミナー報告」で記載した3つの点に心を配って、普通にページを作りつづけてください。
この点においては、ウェブアクセシビリティに反したことをやってしまう恐れがあるのは、むしろ技術力のある人達です。
悪い例:以前にも紹介したNHKサイト
http://www.nhk.or.jp/
「あいうえお順」のメニューをキーボードで開くことができません。
ウェブアクセシビリティセミナー報告
先週の金曜日、15日に中野サンプラザで
ウェブアクセシビリティセミナー-音声ブラウザ対応エッセンス-
を行いました。
参加者全員が、音声ブラウザを操作しながら説明をする私の話に聞き入ってくれました。
寝ていた人は一人もいませんでした。と肌で感じました。
さて、そのときにお話した「エッセンス」の「まとめ」をここで紹介しますね。
1. リンク
リンク先の内容が推測できるようにしましょう。
2. 見出しタグ
文書の基点となるところに見出しタグを付けましょう。
3. ナビゲーションメニュー・スキップ
サイト内のナビゲーション用のメニューを音声で聞かなくても済む手を打ちましょう。
これだけきちっとやれば、音声ブラウザ利用者に対して90点以上のページになります。
皆さん、あまり複雑なことは考えずに、とにかくこれだけは実践してくださいね。
私は、この3つ、リンク、見出し、メニュースキップを繰り返しこれからも訴えて行きます。
編集後記
実は、アフィリエイトは障害者自活の有力な武器なのではないかと思っています。
そのことをボイスサーフィンブログ
http://voicesurfing.livedoor.biz/
に少し書きました。
それで、私もお試しでとにかく始めて見ました。
http://www.amedia.co.jp/melmaga/webaccess/frame1.htm
ただ、まだ私がお試しで誘導しているアマゾンや電脳卸は、音声ブラウザでは大変使いにくいですね。
上記のボイスサーフィンブログに、私のお勧めで紹介した高遠さんの本を私が注文したときの様子を書いていますが、とても大変でした。
でも、これはとにかく買うことができました。
一方、電脳卸からの購入はまだ成功していません。
ちょっと私の根性が足りなかったということもありますが、ネットショップのアクセシビリティについては、大きく発展途上段階なことは間違いありません。
自分が買えない販売サイトのアフィリエイターにはあまりなりたいとは思いませんね。
障害者の新たな自活の道を切り開く観点からも、徐々にこちらの方にも取り組んで行きたいと思います。
ウェブアクセシビリティのコンサルティングや講演を承ります。
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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
セミナー、講演の依頼は下記ページよりご遠慮なく
本誌では、
「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」
をしばしば引用させて頂いております。
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