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JAWS history in USA

JAWS history in USA

ウェブアクセシビリティ入門 第94号

発行日 :2006年10月 2日

■どんな方にも優しいウェブサイトを目指して■

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも優しいウェブサイト作りのヒントをお届けしています。

[JAWS history in USA]

先週の9月28日に、 JAWS Version7.1 の日本語版

http://www.amedia.co.jp/product/jaws/

が有限会社エクストラから発売されました。

JAWS (job access with speech)は、 Windows の画面を音声化するスクリーンリーダーとして、世界でもっとも多くの視覚障害者に利用されているソフトウェアです。

米国では、 GW-micro社

http://www.gwmicro.com/

の Windows-Eyes というスクリーンリーダーと並ぶ2台スクリーンリーダーです。

しかし、 Windows-Eyes がウインドウズが登場してから出てきたソフトウェアなのに対して JAWS は MS-DOS 時代からの歴史を持つソフトウェアです。

ところで、これら米国の高機能スクリーンリーダーは、画面を音声化すると言っても、単に音声化しているだけではありません。

特に Internet Explorer を利用している場面などでは、もともとのソフトウェアが持っていない見出しジャンプ機能やその他視覚障害者にとって便利な機能をたくさん搭載しています。

ですから、スクリーンリーダーといっても、画面の音声化だけを目指している日本国産のスクリーンリーダーとはレベルが違います。

ホームページ読み上げという場面に注目して考えても、いわば

ボイスサーフィン→ http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

のような音声ブラウザの機能を包含したスクリーンリーダーと言えます。

さて、それでは、先週発売となった

JAWS Version7.1 日本語版にいたるまでの歴史を2回に渡って振り返ってみましょう。

JAWS の開発者

JAWS を開発したのは、テッド・ヘンター (Ted Henter)という視覚障害者です。

彼はオートレーサーでしたが、1978年、27歳のときに事故で失明しました。

南フロリダ大学でプログラミングを勉強し就職、その後1985年に Entech社を起こします。

2年後の1987年に実業家ビル・ジョイス (Bill Joyce)氏の資金援助を得てヘンター・ジョイスという1ランク上の会社に改組しました。

ここで JAWS (当時は MS-DOSの音声化ソフト)を開発し、事業展開したのです。

当時、米国では、 MS-DOS の音声化ソフトとして Flipper というソフトが有名でした(私も買って持っていました)。

DOS 時代は Flipper と JAWS が米国スクリーンリーダー界の2代巨頭でしたが、 Windows の時代になると、いるかはさめに食われてしまいました(Flipper は Windows 版は出さなかったようです)。

ヘンター・ジョイスの成長

さて、ヘンター・ジョイスの開発・研究活動は順調に進み、1993年には商務省のアットベンダー賞を受賞、1995年には画面に見えている部分とは別に情報を構造的に音声で表現する「オフスクリーンモデル」をマイクロソフトにライセンス供与するまでに成長しました。

その後、米国のビジネス界では M&A の動きが活発化し、その影響を受けて視覚障害者向けの支援技術企業も合併することになりました。

2000年に JAWS のヘンター・ジョイス(Henter-Joyce)、

点字プリンタや点字ディスプレイ付きの小型デバイスのブレイジーエンジニアリング(Blazie Engineering)、

音声読書機(英語)のアーケンストン(Arkenstone)社が合併し、

フリーダム・サイエンティフィック社 http://www.freedomscientific.com/

を設立しました。こうして、 JAWS はフリーダム・サイエンティフィック社の製品となって今にいたっています。

[ウェブデザイナーと利用者の交流会]

私はこんな企画にも関わっています。

サイトワールド

皆さんには是非この視覚障害者向け機器・サービス総合展にいらしていただきたいと願っているのですが、特に11月4日13時からの企画におこしいただきたいのです。

11月4日(土)の午後1時から2時まで、サイトワールド会場の墨田産業会館9階の第4会議室で「ウェブデザイナーと利用者の交流会」を行ないます。

実は残念なことに、この会場ではインターネットが使えません。

そこで、どんな交流会にしようかなと現在思案中です。

この会に参加できるよ、という方、この会へのご希望とともに参加表明をいただけると嬉しいです。

このメールへの返信でいただければ私のところに届きます。

この会への参加は無料です。

ただ、部屋の関係で、定員60名とさせて頂きます。

[編集後記]

10月1日から障害者自立支援法が全面施行されました。

障害者自立支援法は障害者向けの各種公的サービスの利用料が1割負担の原則となることから、多くの障害者から大変大きな反対の声が上がってきました。

これに対しての私の思いは以下の通りです。

障害者自立支援法を踏み台にステップアップしよう!

■ウェブアクセシビリティは、どんな方にも読み易いサイト作りの心配りです

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本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことがあるかも知れません。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

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