ウェブアクセシビリティ入門 第23号 -こっそりできるアクセシビリティ秘策-
■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■
ウェブアクセシビリティ入門 第23号 -こっそりできるアクセシビリティ秘策-
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。
目次
- 前号のポイント
- 見出しタグ
- ALT テキスト
- 本日のまとめ
- 編集後記
皆さんこんにちは。発行人の望月優です。
今回は、サイト・オーナーには何も言わなくてもできる、音声ブラウザ利用者へのウェブアクセシビリティをグンと飛躍させる秘策をお知らせします。
今回のノウハウは、運営者を説得する必要はありません。
あなたがウェブデザイナーなら、あなたの基本ノウハウの一つとして当然のごとく織り込んでください。
前号のポイント
前号では、5月9日に行われた情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2005でのW3Cからの講師2人のお話を要約しました。
詳しくはバックナンバーをご覧ください。
見出しタグ
第1に抑えるべき肝は、ページの基点となる部分に見出しタグを用いることです。
HTMLでは、見出しタグとして、 h1, h2, h3, h4, h5, h6 の6つの階層を表現するタグを用意しています。
このタグは、書籍で言えば
第1編 = h1
第1章 = h2
第1節 = h3
といった階層分類と同じようなものです。
もともとHTMLには、このように文書を構造として理解し易いように記述するためのタグが用意されているのに、これをその目的の通りに利用していないページがあまりにも多いのが現実です。
悲しいです。残念です。
2つの代表的な音声ブラウザ
と
には、次の見出しや前の見出しにジャンプする機能が用意されています。
ですので、見出しタグが適切に用いられているページは、大変快適にブラウズできます。
見出しタグは、メニューを飛ばすためのナビゲーションスキップよりもはるかに重要です。
ついでに、アクセシビリティ以外にも、次のような効能が生まれます。
1. 内容を構造的に把握して作成する癖がつく。
2. 見出しタグで囲まれる文字列に心を配れば、SEO対策になる。
ALT テキスト
第2の必須配慮は、リンクのついた画像には必ず alt テキストで説明を付けるということです。
そして、その説明は、リンク先のページの概要が推測できるものでなければなりません。
リンク画像に説明を付けるという意味は、リンク先を推測してもらうのが目的であって、画像事態を説明することが目的ではありません。
ですから、リンクを貼っていない画像には、 alt で説明を付ける必要はありません。
ページのオーナーが説明したいという意思を持っているときにのみ、オーナーさんの言葉で説明文をセットしてください。
ついでに、これを行うことによって、次のような付随的な効能が期待できます。
1. 短い言葉で内容を要約することが上手になる。
2. 訪問者の誘導が思い通りになる。
3. ALT にキーワードを織り込むことによって、SEO対策にもなる。
本日のまとめ
1.見出しタグを用いて文書の基点となる位置をマークアップする。
2.リンク画像にはリンク先が推測できる内容を alt テキストで記述する。
技術的にはとても簡単なことですね。
でも、これがあるとないとでは、音声ブラウザで聞いている立場からは大違いです。
音声ブラウザ利用者にとっての一番の悩みは、読みたくないところまで聞かなければならないことと、リンク先に行ってみなければ様子がわからないことです。
見出しとリンクは、音声ブラウザ利用者がジャンプの基点とするマークです。
だから、この2種類のHTMLタグが最重要なんです。
これだけカバーすれば、音声ブラウザ利用者にとっては80点以上間違いなしです。
編集後記
今回はいかがでしたでしょうか。
タイトルに「こっそりできるアクセシビリティ秘策」と書きましたが、実際は構造を意識した作りになる、訪問者のナビゲートをスムーズにさせる、SEO対策にもなるということで、ホームページ製作の王道ですね。
なにも「こっそり」やる必要はありません。
どうか、堂々と行ってくださいね。
今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。
以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。
発行理念
本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことはあるかと思います。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
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アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。
奥付
発行日 :2005年5月23日
〒169-0051
電話番号 :03-5286-7511
FAX番号 :03-5286-2567
アメディアのウェブアクセシビリティ・ガイドライン (参考にしてくださいね)
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