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ウェブアクセシビリティ入門第21号-セミナー報告その1-

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門第21号-セミナー報告その1-

このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

目次

  • 前号のポイント
  • 渡辺 隆行東京女子大学 教授の講演より
  • 次回予告
  • 編集後記
  • 発行理念
  • アメディア発行のメルマガ紹介

皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

5月9日に行われた「情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2005」の報告号を16日の月曜日に出すつもりでしたが、大変盛りだくさんの内容があるので、本日と16日の2回に分けて配信させていただくことにしました。

前号のポイント

前号では、ウェブアクセシビリティは全ての人のためにある、ただ、その中であまり配慮されていない人達に心配りしようとしているのが今叫ばれているところの「ウェブアクセシビリティ」だというお話をしました。

詳しくはバックナンバーをご覧ください。

渡辺 隆行東京女子大学 教授の講演より

当日、3本の講演がありました。

最初は、「JIS X 8341-3 と国際協調」と題しての渡辺教授のお話でした。

まず、基礎知識として、

World Wide Web Consortium(W3C)という国際組織があります。

この団体で、ウェブサイトの標準を討議し、決定しています。

W3Cでは、どんな人にもアクセスし易いサイト作りの基準として

Web Content Accessibility Guidelines 1.0(WCAG1.0)

を1999年5月に定めました。

昨年6月に日本国内の標準として制定された

JIS X 8341-3 も、上のWCAG1.0を基準としながら、現在検討が進められている WCAG2.0 の流れも考慮にいれて作られたものだそうです。

さて、渡辺教授のスピーチからピックアップ。

根本的な問題として、「画面表示が前提のWebを音声表示するのは難しい」ということを上げておられました。

本誌でも取り上げました「表は音声読み上げにはそぐわない」という性質もその一例ですね。

次に、技術的な問題として、「Web利用ソフトウェア(User agent)の機能不足」を指摘しておられます。

これは、私も身に染みて体感していることです。

いくらウェブデザイナーさんたちがウェブ標準に従ってアクセシビリティに配慮していても、利用者側のソフトウェアがその標準のレベルまで達していなければ、アクセシビリティは実現しないのです。

だからこそアメディアでは、ウェブアクセシビリティを訴えてデザイナーさんたちからの歩み寄りをお願いしつつ、それだけでは一方的なので利用者側の音声ブラウザの改良にも悪戦苦闘しているのです。

音声ブラウザ・ボイスサーフィン→http://www.amedia.co.jp/product/vs3/

また、教授は、製作者側に対しては「ガイドラインやチェックツールに頼りがちで、ユーザ中心の設計思想やプロセスを押さえるという発想が不十分」と指摘しておられます。

確かにガイドラインは必要ですし、チェックツールも便利です。

しかし、それらに頼り切ってしまって、利用者側の事情に心を傾けたプロセスを取らないと、とんだあやまちを犯してしまいます。

本誌の「今週のアクセシビリティ診断」をお読みになっている皆さんは大丈夫です。

さて、教授のお話の結論は、日本ではWEBJISが標準だけれども、国際的にはWCAG2.0がまもなく標準になるであろうということでした。

次回予告

次号では、5月9日のセミナーでお話を頂いたW3CのWAIのお二人の素敵な女性講師のスピーチからピックアップして報告致します。

編集後記

畑岡宏光さんと私との出会いは、今年の3月26日のことでした。

メルマガ盛り上げよう会というのが畑岡さんなどの主催で行われまして、私もこれに参加しました。

参加の申し込みは、ホームページの入力フォームだったかメールだったかはもう忘れてしまいましたが、いずれにしても、インターネットを介しての申し込みでした。

その際、私が一応目が見えないということをちょっと書き添えただけなのですが、畑岡さんから突然電話がかかってきて、最寄の駅までお迎えを一人出しましょうかという提案を頂きましたので、ありがたくご好意を受けました。

また、4月23日に行われた「下克上セミナー」というすごいネーミングのセミナーにも参加しました。

このときは、畑岡さんは3人の講師のうちの一人だったのですが、今度は、駅までのお迎えだけではなく、会の行われている間エスコートをする方をつけましょうという、さらにありがたい提案を頂きました。

確かに、この会は、講師の後援をただ聞くというスタイルではなく、セミナーの間、いろいろと場面変化があり、椅子を動かして場所を移動したりすることも何回かありましたので、畑岡さんの配慮でとても助かりました。

ちなみに、エスコートをしてくれたのは島田さんという素敵な女性、実は一般の参加者の一人だったのです。つまり、畑岡さんは参加者の一人を別の参加者の一人としての私と結びつけてくれただけなのでした。

畑岡宏光さんはこんな方です。

MIXIでは「はたぼう」という名前で出ていますので、マイミクシーの追加リクエストを出すことをお勧めします。

あっ!そうそう、私にも追加リクエストを出してくださいね。少し MIXIに慣れてきましたので。

本名で出ています。

今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。

以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。

発行理念

本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。

ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。

インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。

本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。

ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。

私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことはあるかと思います。それに気がついたときには速やかに訂正致します。

ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。

このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。

アメディア発行のメルマガ紹介

アメディアでは、本誌のほかに、以下の2つのメルマガを発行しています。

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毎週木曜日に、障害当事者のコラムや1週間の福祉ニュースのソースを届けしています。

福祉関連トピックのプログを募集しています。

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視覚障害者の情報文化を紹介する「アメディアレポート」

毎月第2と第4火曜日に、視覚障害者のライフスタイルや視覚障害者に便利な最新技術情報などを紹介しています。

アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。

まぐまぐバックナンバー


発行日 :2005年5月13日

発行人 :望月優(モチヅキ ユウ)

発行元 :株式会社アメディア

〒169-0051

東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F

電話番号 :03-5286-7511

FAX番号 :03-5286-2567

アメディアのウェブアクセシビリティ・ガイドライン (参考にしてくださいね)

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