ウェブアクセシビリティ入門第20号-ウェブアクセシビリティの対象-
■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■
ウェブアクセシビリティ入門第20号-ウェブアクセシビリティの対象-
このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。
目次
- 前号のポイント
- ウェブアクセシビリティは誰が対象か
- 読者の皆さんと私の関係
- 視覚障害者のウェブアクセス環境
- 次回予告
- 編集後記
- 発行理念
- アメディア発行のメルマガ紹介
皆さんこんにちは。発行人の望月優です。
連休が終わってしまいましたね。
いかがお過ごしでしたか?
私はどこにも行かず、ウェブアクセシビリティについて少し書き貯めをしました。
それでは、今回もじっくりとお楽しみください。
前号のポイント
前号では、ページ内容を簡潔に表現するフレーズをページタイトルトして用いることがアクセシビリティにかなったやり方であり、さらにそのページタイトルにキーワードを織り込むことでSEO対策にもなるということをお話しました。
詳しくはバックナンバーをご覧ください。
ウェブアクセシビリティは誰が対象か
本誌の読者数は約1700名です。
ですから、いろいろな方がおられるとは思いますが、その多くは、ホームページやブログを少しはご自分で作成したことのある方、現在作成している方そしてご自分は作成していなくても、管理や運営に携わっている方々だろうと思います。
そして、皆さんは少しでもご自分が関係しているホームページをアクセシブルにしようと考えておられる。
で、誰に対してアクセシブルにするのかということが大切なのです。
■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■
はこのメルマガの先頭に記載しているスローガンです。
つまり、「ウェブアクセシビリティ」といったとき、その対象者は全ての人達なのです。皆さんご自身も含まれるのです。
一方、WEBJISはなんと言っているのでしょうか。
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JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3部:ウェブコンテンツ
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これがWEBJISの正式名称です。
つまり、高齢者と障害者を対象と位置付けています。
でも、よく考えてみてください。これは、一般の健常者はどうでもよいと言っているのではありません。
一般健常者にとっては既に配慮されているだろうから、それならば今は配慮が足りない高齢者や障害者に配慮しようと言っているだけなのです。
読者の皆さんと私の関係
さて、配慮されていない高齢者や障害者に配慮していくのですが、その対象者は大まかに以下のように分類できます。
1.高齢者
2.障害者
障害者の中に
1)知的障害者
2)精神障害者
3)身体障害者
身体障害者の中に
「1」肢体不自由者
「2」聴覚障害者
「3」視覚障害者
視覚障害者の中に
a)全盲及び画面が見えない強度の視覚障害者
b)画面が少しは見える弱視者
c)色覚障害者
区分の仕方がかなり大雑把ですが、早く本題をお話したいのでご了承くださいね。
これを見て考えて見ると、その対象の範囲はものすごく広いですね。
そして、それら全ての人達の特性をよく理解しないと、「どんな方にも判り易いウェブサイト」は実現できません。
あまりにも高いハードル!だからこそ、このメルマガでは「・・・を目指して」としています。
それらの対象者の中で、皆さんにとって一番想像しにくいのが画面を全く見ないでホームページを読んでいる全盲及び画面が見えない強度の視覚障害者。
そして、私はその全盲なのです。私は普段ウェブサイトにアクセスしているとき、画面のスイッチを入れていません。想像しがたいでしょ!
皆さんと私とは、このように一番対極の位置にいるのです。
そして、対極だからこそ、互いに補完し合ってより良いウェブアクセシビリティを築いていくことのできる関係なのです。
視覚障害者のウェブアクセス環境
さて、そこで、皆さんにとって一番理解しにくい全盲及び画面が見えない強度の視覚障害者の作業環境について紹介します。
画面を全く見ずに音声でホームページを読み上げる場合、2つのパターンに大別できます。
第1はスクリーンリーダーと言って画面を読み上げるソフトウェアの力を借りて、IEなどの一般のブラウザを音声化して読むパターン、
第2は視覚障害者の利用を想定して開発された音声ブラウザを用いて読むパターンです。
私はこのメルマガを書き始めてから、普段自分が使い慣れている音声ブラウザだけではなく、いろいろな音声環境で各種ウェブサイトへのアクセスを試し
てきましたが、第1の方法は第2の方法に比べて大幅に効率が悪く、ウェブデザイナーさんが配慮して製作しても、音声環境側がうまく対応できないケースが多々あることを体験してきました。
ですので、利用環境としては、音声ブラウザを軸にしながら、補完的にスクリーンリーダーでIEなどの一般ブラウザを利用するという方式を視覚障害者の皆さんには推奨します。
ということで、ウェブデザイナーの皆さんが強度視覚障害者の利用環境として想定すべき音声ブラウザを以下に紹介します。
2つしかありません。
1. ホームページリーダー (日本IBM発売)
2. ボイスサーフィン (アメディア発売)
次回予告
実は、本日、5月9日に行われる「情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2005」に勉強に行ってきます。
次号では、このセミナーの報告を致します。
編集後記
今アメディアでは会社の最主力製品の音声読書機「よむべえ」のグレードアップでてんてこ舞いです。
7日の土曜日には日本点字図書館で、8日の昨日はアメディアで体験お披露目階を開きました。
そして、16日の出荷を目指して、こまごまとした準備をこなしているところです。
もともとよむべえは、印刷物を音声で読み上げる読書機です。
今回、それに加えてDAISY形式のデジタル録音図書を聞くことができるようになりました。
で、そのDAISYの説明をここでし始めますと編集後記の域を大幅に越えてしまいますので、以下をご覧ください。
今回もここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。
以下は、おおよそ毎回同じ内容でございます。
発行理念
本誌は、ウェブサイト作りに取り組む皆様とその構築に責任を持つ方々が皆障害者や高齢者の存在に配慮したサイト作りに励んで頂くことを願って発行しています。
ウェブアクセシビリティの分野はまだ注目され始めたばかり、その具体的なノウハウの定番はまだほとんどないと言っても過言ではありません。
インターネット技術は常に進歩、変化しつつあります。その点からみると、いくら追求しても「定番」の確立はありえないのかも知れません。
本誌では、全盲の望月優が現在までに紹介されているノウハウと自らの考察による新しいノウハウを、全身全霊を込めて説明・紹介して行きます。
ウェブアクセシビリティに関して秘密にするノウハウは一切ありません。全てのサイトがアクセシブルになって欲しいからです。
私の誤解や知識不足から、誤った説明や不適切な提案をしてしまうことはあるかと思います。それに気がついたときには速やかに訂正致します。
ですから、読者の皆様からの指摘や提案が非常に大きな手助けとなります。
このメルマガを通して、ゆるやかな「ウェブアクセシビリティ大連合」が形成されていくことを念じて、発行を続けて参ります。
アメディア発行のメルマガ紹介
アメディアでは、本誌のほかに、以下の2つのメルマガを発行しています。
毎週木曜日に、障害当事者のコラムや1週間の福祉ニュースのソースを届けしています。
福祉関連トピックのプログを募集しています。
毎月第2と第4火曜日に、視覚障害者のライフスタイルや視覚障害者に便利な最新技術情報などを紹介しています。
アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。
奥付
発行日 :2005年5月9日
発行元 : 株式会社アメディア
〒169-0051
電話番号 :03-5286-7511
FAX番号 :03-5286-2567
アメディアのウェブアクセシビリティ・ガイドライン (参考にしてくださいね)
音声読み上げブラウザ「ボイスサーフィン」のページ (お試しで利用してくださいね)
ボイスサーフィンブログ (アップデートな話題で満載)
本誌定期配信
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