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ウェブアクセシビリティ入門 第13号 -HTML以外のコンテンツとウェブアクセシビリティ-

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門 第13号 -HTML以外のコンテンツとウェブアクセシビリティ-

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届けしています。

株式会社アメディア

目次

  • 前号の要約
  • WEBJISでの考え方
  • JavaScript

 皆さんこんにちは。発行人の望月優です。

 東京では先週あたりから大分暖かくなってきました。

 それと同時に花粉がますます飛ぶようになってきたようで、私の周りでは花粉に苦しんでいる人達がいっぱいです。私はなぜか今のところ大丈夫。

 私の気のせいかも知れませんが、タバコをたくさん吸う人ほど花粉に苦しめられている度合いがきついような印象があります。

 どなたか研究のテーマにして見ませんか。

 それでは、今回もじっくりとお楽しみください。

前号の要約

 前回は、ウェブアクセシビリティは障害者や高齢者が利用するクライアント側の環境の進歩とウェブサイトの作り方における配慮の歩み寄りで実現できること、そしてその基準となるのがHTMLの文法だということについて述べました。

 詳しくは隣のページをご覧ください。

WEBJISでの考え方

 「ウェブアクセシビリティJIS(JISX8341-3)」(以下、WEBJISと記します)の中の「5. 開発及び制作に関する個別要件」の「5.1 規格及び仕様」のb)には、以下のように書かれています。

----------------------------------------

b) ウェブコンテンツには,アクセス可能なオブジェクトなどの技術を使うことが望ましい。

例1:ウェブコンテンツの一部が特定のアプリケーションの文書ファイルである

場合,又はレイアウトを決めて表示・印刷されることを前提とした一般用文書

ファイルである場合は,その文書ファイルを閲覧するアプリケーションにおける

情報アクセシビリティ支援機能を適切に用いる,又は,代替手段を用意する。

例2:ウェブコンテンツを,動画又は動的なメニューを生成するプラグインを

用いて提供する場合には,そのプラグインの情報アクセシビリティ支援機能を

適切に用いる,代替手段を用意する,又はその技術の提供元のアクセシビリティ

実現方法を参考に制作し,それ自体のアクセシビリティを向上することが望ましい。

例3:ウェブコンテンツにJava アプレットを埋め込む場合には,Java

アクセシビリティAPI などを利用して,情報アクセシビリティが有効になるように作成する。

----------------------------------------

 JISというのは標準規格の文書なので、一般的にどんな自体をも包含しようとする書き方になっているため、何を言っているのかがかなり判りにくいですね。

 まず、例1は、PDFやワードやエクセルのファイルなどにリンクを貼っている場合のことを想定しているのでしょう。

 そして、特にPDFに対する検討委員会の皆様の強い意識が私には感じられます。

 「情報アクセシビリティ支援機能を適切に用いる」とは、PDFファイルのアクセシビリティ機能を有効にしてテキストとして取り出せるようにすることが具体的イメージとしてあります。

 また、「代替手段を用意する」とは、PDFファイルのみへのリンクではなくて、ワードファイルやテキストファイルも合わせて用意するとか、あるいはその内容をそのままHTMLのページとして閲覧できる状態にするなどといったことが具体的方策として考えられます。

 特に、画像ベースのPDFファイルの場合には、音声環境での読み上げはお手上げですから、これらの代替手段が事実上必須となります。

 例2は、主にフラッシュのことが意識にあるのでしょう。

 「そのプラグインの情報アクセシビリティ支援機能」とは、もちろんフラッシュのみならず、それぞれの技術における情報アクセシビリティ機能があるのならば、それを用いることを勧めています。

 「代替手段を用意する」とは、例えばフラッシュのページならば、それとほぼ同等の意味を持つフラッシュを用いないページを作成することが具体的な方法の一つとして考えられます。

 「その技術の提供元のアクセシビリティ実現方法を参考に制作し,それ自体のアクセシビリティを向上する」とは、例えばフラッシュならば、フラッシュのページだけれどもアクセシビリティが良い状態を実現するためにはどうすればよいかということを徹底的に研究して、

フラッシュでアクセシビリティの高いページの作成に挑戦することを意味しているのでしょう。

 例3では、「JavaアクセシビリティAPI」というきわめて具体的な手法を一つ紹介してくれていますが、性質としては例2の延長だと考えて良いでしょう。

 さて、これら個別のアプリケーション向けのファイルやホームページを構成する個別の技術要素に関しては、それぞれについて深く検討していく必要がありますので、私も少しずつ勉強しながら本誌で追々取り上げていければと思います。

JavaScript

 4・5年前には、「何々というブラウザはJavaScriptに対応していますか?」という質問を視覚障害者仲間からしばしば受けたものです。

 実際、その当時は、視覚障害者用のブラウザの中にもJavaScriptを完全に無視するテキストブラウザや一部は動作するけれども一部は動作しないブラウザが比較的多く用いられていましたので、このようなことが話題となりました。

 しかし、今は、スクリーンリーダーでInternet Explorerを音声化してブラウズしているケースはもちろんですが、ホームページ・リーダーボイスサーフィンでも内部でInternet Explorer のコンポーネントを利用しているため、

JavaScriptに対応していない音声ブラウザ環境はほぼなくなったと言ってよいでしょう。

 と言っても、このことは、どんなJavaScriptでも音声ブラウザ環境でOKという意味ではありません。

 JavaScriptはクライアント側の環境で動作するいわゆる「プログラム」ですから、ファイルの削除などの一部の「危険な」作業以外は、どんなことでもプログラミングすることができます。

 ということは、音声化できないプログラム、画面を見ていないと現在の場所がどこなのかがわからなくなってしまうプログラム、操作の遅い人には仕えないプログラムなどなど、どんなものでも作れてしまうのです。

 つまり、JavaScriptの場合には、いろいろな障害者や高齢者のことを考えて、ウェブアクセシビリティへの配慮を持って作られているかどうかが問題なのです。

 例えば、マウス操作のイベント関数

onMouseover (マウスがオプジェクトの上にきた瞬間を捉えて何かをさせる)

onMouseout (マウスがオブジェクトから外れた瞬間を捉えて何科をさせる)

などを用いてプログラミングすれば、マウスを利用していない視覚障害者ならその機能が利用できないこと、マウスを解除者のためにつないであるけれども普段はそれを利用していない視覚障害者の場合には、しらず内にマウスに手が触れて動かしてしまい、

自分の意図しない状況に突然巻き込まれてしまうことが起こり得るといったことに心配りできているかどうかが大切なポイントとなります。

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発行日 :2005年3月14日

発行人 : 望月優(モチヅキ ユウ)

発行元 : 株式会社アメディア

〒169-0051

東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F

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