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ウェブアクセシビリティ入門 第9号

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門 第9号

-ALT テキストの付け方-

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届け致します。

株式会社アメディア

目次

視覚障害者にとっての画像の意味

画像といっても、実はリンクが貼られているかどうかで全く別の意味を持ちます。

リンクが貼られている場合には、それが画像であるかテキストであるかは別として、そこをクリックするとどんなページにいくのかということが知りたいですね。

つまり、リンク付き画像の場合には、画像としてよりも、むしろリンクとしての意味の方がはるかに重いのです。

一方、リンクとは関係のない画像はどうでしょうか。

こちらは、そのページの内容を理解する上で必要な画像ならばその説明も必要ということになりますが、内容と直接の関係のない画像の場合や、見た目の印象をよくするために用いている画像ならば、必ずしも説明を付ける必要はありません。


リンク画像に付ける説明

リンク先が予想できない状態は、アクセシビリティが大変悪いと言わざるを得ません。

alt テキストのないリンク付き画像は、音声ブラウザによって多少表現は異なりますが、女性音で「画像」とだけ言ったり、「リンク画像」と言ったり、または「画像リンク」としゃべったりします。

いずれの表現でも、リンク先の内容は想像できません。

ですから、リンクの貼られた画像に対しては、そのリンク先が推測できる説明を ALT 属性で付加することが必須です。

マップの場合も同様、それぞれのリンク領域に ALT テキストを付加してください。

実際のところ、説明のないリンク画像はかなり多いのが現状です。

このような場合、視覚障害者はどうするかというと、

・めんどくさいから諦めてそのリンク先へは行かない、

・試しにアクセスして見て、興味のないページならブラウザの履歴を戻る機能で戻ってくる

のどちらかの選択をします。

そんなとき、試しにアクセスして見たページが比較的アクセシビリティの良いページなら良いのですが、

メールアドレスだったりPDFファイルだったり、はたまたフラッシュのページだったりするともう大変!

「罠にかかってしまった熊」状態(「熊」は私のことです!)に陥ってしまうこともあります。


単なる画像につける説明

前号で紹介しましたように、WEBJISでは画像に説明を付けることを原則としています。

しかし、私は、リンクのついていない画像に関しては、説明を付けるかどうかはどちらでも良いと考えています。

先にも述べましたように、そのページで説明している内容を理解する上で必須の画像なら、そこには説明を付加するべきでしょう。

しかし、本当は、理解の上で必須の画像に説明を付けるという方法よりも、文章だけで理解できる構成にしておいて、見える方々に対しての理解を用意にするために画像を付加するという作り方の方が、さらにアクセシビリティが高いと言えます。

上野ような構成で作成されたページならば、リンクのついていない画像に説明を付加する必要はないでしょう。


サイト・オーナーの表現の自由

視覚障害者でも、ホームページ上に見える絵の様子を知りたいと思う人もたくさんいます。

一方、内容理解に直接関係のない画像は説明して欲しくないという人もたくさんいます。

さらにわがままを言わせて頂ければ、時間のゆとりのあるときには画像の説明も聞きたいけれども、忙しいときには説明は邪魔だという人もいます(私です)。

このような千差万別の視覚障害者に対して、サイト・オーナーやウェブデザイナーはどのように対応したらよいのでしょうか。

そうです。サイト・オーナーの自由なのです。

ウェブアクセシビリティという切り口から考えると、どうしても情報は何でも伝えなければならないと考えがちです。

しかし、受取手の障害者側が十人十色の場合には、「このようにしなければならない」というような枠をはめることはできないと思います。

むしろ、このケース、つまり、画像にリンクがついていなくて、文章全体の理解にその画像は影響を及ぼさないといったような場合には、

視覚障害者に絵の様子を伝えたいと思えばそのような ALT テキストを付加すればよいし、特に必要ないと思えば空の ALT を付加すればよいでしょう。

サイト・オーナーやサイト作成者側の視覚障害者に対する表現の自由だと思います。


画像認証についてご意見募集

前号で、画面に出てくる画像を読み取ってログインIDなどを入力させる、いわゆる「画像認証」の実例を募集致しました。

今のところ、1名の視覚障害の方から報告を頂いているのと、1名の大学で研究している方からの情報を頂いているだけです。

次号で、これについて考察したいと思いますので、引き続き、以下の情報をお待ちしています。


  1. 画像認証が用いられているサイトとその場面
  2. 画像認証に対する代替策が採られているサイトとその場面
  3. あなたが考える画像認証の代替策

magazine@amedia.co.jp

にて、上記についてのお便りをお待ちしています。


次回予告

次号では、画像に説明を付ける際に、その説明がダブらないようにするための配慮など、音声ブラウザ側の振舞いと照合しながら解説したいと思います。

それから、前号から募集しております、画像認証の実態と対策についても、門をくぐる程度に取り上げたいと思います。

このテーマは非常に大きいので、次号以降もその時々のメインテーマに添えるおかずテーマとして、ポチポチと取り上げていければと今は考えています。

また、11号からは、WEBJISで取り上げられている項目を順次追いかけていく形で、このメルマガを進めて行きたいと思います。

もちろん、ときどき横道にそれて特定の分野のサイトのアクセシビリティをテーマにしたりもしますね。


WEBJISは、その原案を作成した日本規格協会が運営するウェブストアから購入することができます。

詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

ウェブストア

「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3 部:ウェブコンテンツ」

と名づけられています。

検索ページで「JIS規格」というところにチェックを付けて、「規格番号」というところに「8341」とだけ入力して、ながーいページの一番最後にある「画像が貼り付けられたボタン」を押したらやっと見つかりました。

最初は、いろいろな入力や選択項目があったので、それらに丁寧に印をつけていたら、ぜんぜん見つからないし、選択肢があまりにも多いので時間ばかりかかって大変しんどかった!

検索ページで、選択肢が多くて絞込みが丁寧にできるというのを売りにするのもちょっと考え物ですね。


編集後記

障害者関連の話題ですが、障害者自立支援法案が今行われている国会に提出されました。

一般のニュースの中でどの程度取り上げられるのか判りませんが、ちょっとだけ注目しておいて頂けるとうれしいです。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0214-1.html

独り言:

上のページ、重要な資料のほとんどがPDFファイルのみの提供で、視覚障害者には大変アクセシビリティが悪いんです、厚労省なのに!


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アメディアの社員が輪番で編集を担当していますので、編集人の個性が出て、毎号雰囲気が違うのも一つの楽しみです。

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発行日 :2005年2月14日

発行人 : 望月優(モチヅキ ユウ)

発行元 : 株式会社アメディア

〒169-0051

東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F

電話番号 :03-5286-7511

FAX番号 :03-5286-2567

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