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ウェブアクセシビリティ入門 第6号

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門 第6号

-ナビゲーションをスキップする操作-

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届け致します。

株式会社アメディア

目次


前号の要約

まず、2週間前の第4号で、ナビゲーションメニューを音声ブラウザ利用者にわずらわしくないものにするための対策として、

  1. ナビゲーションメニューをスキップするためのリンクを配置すること、
  2. 本文を先に掲載して、ナビゲーションメニューはその後にすること

を紹介しました。

前号、第5号では、これらに加えて、

  • 本文を何番目のフレームに配置しているかを第1フレームの先頭で示す、


という方法を紹介しました。


今回は、ナビゲーションメニューを音声ブラウザ利用者がどのように読み飛ばしているのかを紹介します。



ナビゲーション・メニューをスキップするためのユーザー操作


さて、現実には、


「前号の要約」


で示したようなナビゲーションメニューを音声ブラウザ利用者にとって邪魔にならないように配慮したページはきわめて稀です。


そこで、利用者は普段どのような操作でこれをこなしているのかを紹介します。

視覚障害者がたくさん集っているアメディアのメーリングリスト

「メーリングリスト・メディアナウ」

でも訊ねて見ましたので、私自身の操作方法以外の方法も知ることができました。

なお、具体的な操作方法をご紹介するのは、音声ブラウザとして開発されたものとして「ボイスサーフィン Version3」と「ホームページリーダー Version3」、

スクリーンリーダーと Internet Explorer との組み合わせの代表としてPC-TALKERとIEを利用した状態とさせて頂きます。

1. 項目をはや読みしていく方法

一番プリミティブで、且つあまりなじみのないページではパワーユーザーでもこうするというやり方が、キーを手早く押して行って、どんどん項目を読み進んでいく方法です。

ボイスサーフィンなら下カーソルキー、ホームページリーダーなら右カーソルキー、PC-TALKERと Internet Explorer との組み合わせで読んでいる場合にはコントロールキーを押しながら下カーソルキーでどんどん読み進んで行きます。

いずれのソフトウェアの場合にも、音声が出ている状態で上記のキー操作をすると、現在しゃべっている音声は即座に停めて、その操作で支持された個所を読み始めます。

つまり、この操作の繰り返しは、項目の先頭部分を聞いて、自分には必要ないと感じたところでもう一度同じ操作をする、その繰り返しで自分にとって必要な個所を探すという方法です。

ナビゲーションメニューも、ページの内容をあまり把握していない段階では、この方法で概観をつかみながら読み飛ばして行きます。

2. リンク項目を辿っていく方法

音声ブラウザには、次のリンク項目にジャンプするキー操作があります。実は、この操作キーはTABキーで、紹介している3つのソフトウェアでたまたま共通です。

この方法は、ナビゲーションメニューをスキップする方法としてはあまりお勧めできません。

ナビゲーションメニューはリンクばかりだからです。つまり、項目ごとに読み飛ばしていく方法とあまり速度が変わりません。さらに、次のリンク項目へジャンプしますので、ナビゲーションメニューの構成をある程度把握していないと、本文も一気にすっとばしてしまいます。

しかし、構成をある程度把握しているページで、ナビゲーションメニューの合間に文章の説明がときおり挿入されているようなページにおいては、項目ごとの読み飛ばし操作よりも早く本文にたどり着くことができます。

3. ジャンプ機能の利用

それぞれのソフトウェアが持っているジャンプ機能を利用すると、効率よくナビゲーションメニューをスキップすることができます。

ホームページリーダーではPageDownキー、PC-TALKERとIEの組み合わせではコントロールキーを押しながらPageDownキーで、10項目ずつ下にジャンプしていくことができます。

ボイスサーフィンにはこの10個ジャンプがありません。利用者からの希望があるので、近くこの機能を追加する計画です。

コメント:2005年8月のバージョンアップで10行ジャンプ機能が搭載されました。

また、ホームページリーダーにはブロックジャンプという便利な機能があります。コントロールキーを押しながら下カーソルキーを押すと、次のブロックのテキストまたはリンクにジャンプします。

もしもナビゲーションメニューが全てリンクの集合からのみ構成されていれば、ナビゲーションメニューの途中からこの操作を行うと、ナビゲーションメニューが終わった直後にジャンプすることになります。

ボイスサーフィンにも便利な機能があります。シフトキーを押しながらPageDownキーを押すと、リンク項目の集まりをスキップして、次のリンクのついていないテキストにジャンプします。

4. ボイスサーフィンの便利なリンク番号ジャンプ

ボイスサーフィンには、リンク項目だけを抽出して、それに自動的に番号を付けて表示する「リンクモード」があります。

このモードは、ある程度構成を把握しているページでのナビゲーションメニューをスキップするのにとても便利です。

Google で検索すると、リンクモードにして見ると、検索結果のリンク集はおおよそ10番目ぐらいからになっています。このモードでコントロールキーを押しながら下カーソルキーを押すと10個下にジャンプしますので、すぐに検索結果のリンク集にたどり着くことができます。

アサヒ・コムにアクセスすると、トップページでは記事タイトルのリンク集の前に40個ぐらいのリンクが、各記事のページでは本文の前に50個ぐらいのリンクがあります。

ボイスサーフィンのリンクモードでは、リンク番号ジャンプという機能があり、テンキーのプラスキーまたはフルキーのPを2度押してから番号を入力してエンターキーを押すと、該当の番号のリンク項目の位置にジャンプします。

この機能で、適当に読みたい個所に近いと思われるところにジャンプして、後は前後の項目を読みながら自分にとって必要な個所を探します。

もっとも、アサヒ・コムなら、ボイスサーフィンの「記事本文アクセス」機能を使えば、記事のタイトルのリンクからその記事の本文を自動的に見つけ出して読み上げてくれる機能があるので、私の場合、リンク番号ジャンプを使うのはトップページだけなのですが。

視覚障害者向けブラウザ紹介ページ

ここでは、第3号で紹介しました視覚障害者向けの音声ブラウザやWindowsを音声化または拡大表示するためのソフトウェアの情報が記載されているページを再掲します。

それらの役割に関しては、バックナンバーのページの第3号をご覧頂ければ幸いです。

1. ホームページリーダー (日本IBM発売)

ホームページリーダー

お試し版は

ホームページリーダーお試し版

2. ボイスサーフィン (アメディア発売)

ボイスサーフィン

体験版は

ボイスサーフィン体験版


以下は、Windowsのスクリーンリーダーです。



以下は、Windowsの画面拡大ソフトです。


次回予告

次回は、ナビゲーションメニュー対策と、それぞれの方法についての課題を整理して、ナビゲーションメニューの話題をいったん閉じたいと思います。

課題を整理中ですが、実はWEBJISで推奨している方法にも課題があることに気付きました。

次号をお楽しみに。

編集後記

本日、1月31日付けの日経産業新聞の8段・1面に、「電子行政とアクセシビリティー」と題する座談会が掲載されることになっています。

総務省でウェブアクセシビリティを推進している担当の飯島様、地方自治体で先進的な取り組みをしておられる世田谷区の山田助役、WEBJISの規格化に取り組まれた東洋大学の山田先生と私の4名での座談会です。

もしよろしければご覧ください。


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まぐまぐバックナンバー



発行日 :2005年1月31日

発行人 : 望月優(モチヅキ ユウ)

発行元 :
株式会社アメディア


〒169-0051


東京都新宿区西早稲田2-15-10西早稲田関口ビル3F


電話番号 :03-5286-7511


FAX番号 :03-5286-2567


アメディアのウェブアクセシビリティ・ガイド
(参考にしてくださいね)


音声ブラウザ「ボイスサーフィン」のページ

(お試しで利用してくださいね)

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