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ウェブアクセシビリティ入門 第5号

■どんな方にも判り易いウェブサイトを目指して■

ウェブアクセシビリティ入門 第5号

-ナビゲーションメニュー その2-

 このメルマガでは、具体例を交えながら障害者や高齢者にも読みやすいウェブサイト作りのヒントを毎週お届け致します。

株式会社アメディア

目次


前号の要約

前号では、サイト共通のリンク項目の集まりを「ナビゲーションメニュー」と言い、そのナビゲーションメニューがどのページに行っても最初に音声で読み上げられるので、音声でホームページを聞いている人にとっては大変わずらわしいということをお話しました。

「ナビゲーションメニュー」という呼び方よりも単に「メニュー」とか「サイト共通のメニュー」などと呼んだ方が判り易そうですね。

さて、呼び方はともあれ、音声ブラウザを用いてページを聞いている人に毎回同じメニューを読み上げるわずらわしさを感じさせない手法として、

1. 各ページの先頭にナビゲーションメニューをスキップして本文先頭のラベルにジャンプするためのリンクを設置する。

2. ナビゲーションメニューを本文の後に配置する。

の2つを紹介しました。

今回は、ほかではほとんど紹介されていない、私の秘策を提案します。

優からの秘策提案

さて、もう一つ、私オリジナルの提案があります。

いやいや、本当はオリジナルではないのかもしれませんが、私自身はまだお目にかかったことがないので、一応、「オリジナル」ということにさせてください。

それは、フレームをうまく使う方法です。

音声ブラウザでページを読む人にとっては、一般にフレームは好ましくないと言われています。

それは、目の見える人にとってはフレームに分けて表示していても、画面が一望できるのに対して、音声で内容を聞く人にとっては、フレームを意識的に切替ながら読んでいく必要があるからです。また、フレーム未対応のテキストブラウザを利用していることもあるからです(今はかなり少ないとは思うのですが)。

フレームに対する考察はまた別の機会にさせていただくこととして、この性質をうまく利用すると、ナビゲーションメニューが邪魔にならないようにすることができます。

ナビゲーションメニューを一つのフレームにまとめて、本文を別のフレームにまとめます。

こうすれば、本文の書いてあるフレームを読みにいけば、ナビゲーションメニューに悩まされずにそのページの本文を読むことができます。

ところが、実際には、このような構成のページも少なくはないのですが、ほとんどの場合、第1フレームにナビゲーションメニューが、第2フレームまたは第3フレームに本文が書かれていることがほとんどです。

第1フレームがナビゲーションメニューの場合には、どのフレームに本文があるのかを示すアナウンスが第1フレームの最初の方にない限り、利用者の賢い判断がなければ本文にたどり着くことは困難です。

ところが、そんなページはこれまでに出会ったことがありません。

また、第1フレームに本文を記載して、第2フレームにナビゲーションメニューを設置すれば本文が見つからないということは起きないのですが、そのような構成のページにもお目にかかったことがありません。

提案をまとめると、以下のようになります。

パターンA:ページの本文を第1フレームに記載し、ナビゲーションメニューを第2フレームに記載する。

パターンB:第1フレームにナビゲーションメニューを記載するときは、その先頭で本文が何番目のフレームにあるのかを示す。

いかがでしょうか。

どなたか、こんなサイトを試しに作成して頂けませんか。

サイトチェック

ほんのもうちょっとだけ工夫してくれれば、今週の私の秘策に一致するサイトがあるので紹介します。

それは、 衆議院のサイト です。

トップページはとても読みやすくできているのですが、中に入っていくと、案外フレームが多用されています。

たとえば、「衆議院の構成」

のページに入ると、三つのフレームに分かれていて、



  • 第1フレームがナビゲーションメニュー

  • 第2フレームがこのページの目次

  • 第3フレームがこのページの内容、つまり本文


になっています。


もしも第1フレームの最初の方に、「本文は3番目のフレームにあります」とか「議員の一覧は第3フレームです」などと記載されていれば、音声ブラウザ利用者は自分の意思でフレームを切り替えて、余計なナビゲーションメニューを聞かずに済みます。


もちろん、そのようなアナウンスを目の見える皆さんにどのように邪魔にならないように行うかという工夫は必要でしょう。


ただ、この工夫は「本文へジャンプ」の内部リンクを設置するのとほぼ同じやり方でよいでしょう。

そのヒントはWEBJISにも掲載されていますが、その話をし始めると大幅に長くなってしまいますので、それはまた別の機会にさせてください。

話を「衆議院の構成」のページに戻しましょう。

このページでは、前回紹介したように、第1フレームの先頭に

「メインメニュー(衆議院の構成以外のリンク)を読み飛ばす」

というナビゲーションスキップのリンクが設置されていて、一見して配慮されているように思えるのですが、このリンクをクリックしても、第1フレームのエンドにジャンプするだけです。

そして、そのときの音声表示内容は

「メインメニューの最後(衆議院の構成メニューまたは本文をご覧ください。)」

です。それがどこに記載されているのかは書かれていません。

もともとナビゲーションメニューをスキップするための「本文へのジャンプ」の内部リンクは、そこをクリックしたらいきなり本分に飛ばなければ意味がありません。

上記のように、

「メインメニューの最後(衆議院の構成メニューまたは本文をご覧ください。)」

とアナウンスするのであれば、

ページの先頭の「メインメニュー(衆議院の構成以外のリンク)を読み飛ばす」

の位置に、

「衆議院の構成メニューは第2フレーム、本文は第3フレームにあります」

と記載した方が、はるかにアクセシビリティがよくなるのです。

音声ブラウザでは、別のフレームの内容は、利用者が意識的にフレーム切替の操作を行って読み上げます。

上記のように、第1フレームのエンドにジャンプしても、第2フレームや第3フレームは自動的には読み上げられません。

というわけで、衆議院のページはユニバーサル・デザインを高らかに歌っていますが、そのことを歌っていなかった約1年前の方がむしろ良かったのでした。

次回予告

次回は、ナビゲーションメニューを読み飛ばすための利用者側の方法に焦点を当ててお知らせします。

編集後記

実は、約1年前にいくつかの行政や企業のサイトのアクセシビリティ・チェックを行いました。

そのときのコメントが、以下のところに掲載されていますので、お時間がございましたらちょっと除いて見てください。

いずれも、とても短いコメントです。

http://www.amedia.co.jp/goodlink/

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発行日 :2005年1月24日

発行人 : 望月優(モチヅキ ユウ)

発行元 : 株式会社アメディア

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(参考にしてくださいね)


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